本稿ではまず,「(4)日常生活の各場面別の生活様式」を見ていきたい.なお,https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000641743.pdfの文章は厚生労働省によるものであり,政府標準利用規約(第2.0版)https://www.mhlw.go.jp/chosakuken/index.htmlでライセンスされている.

 

テレワークやローテーション勤務...※

家で仕事ができるなら,それを望むのが大半であろうが,これは業種による,としか言いようがない.製造業などは現場に人がいないと意味がないが,IT企業ではテレワークは容易であろう.ただ,製造業でも,会計事務の関係者ならテレワークは可能であろう.ここでは深入りしないが,できるところから進めていくべきであろう.
 

時差通勤でゆったりと...△

交通機関の混雑を避けることができるのであれば,だれしもそれを望むであろう.しかし,普段と異なる時間帯に出退社することで生活のリズムが乱れてしまうことも考えられる.慣れるまでは無理をしない,一挙に起床就寝時刻をずらすのではなく,少しずつずらしていくなどの工夫が必要であろう.
 

オフィスはひろびろと...△

大企業なら空き部屋が一つくらいはあろう.しかし,中小企業の場合,難しいという意見もあろう.だが,先に挙げたテレワークなどで出社する社員を減らすことができれば,相対的には広々と使えるようになるのではないか.
 

会議はオンライン...×

COVID-19の流行で,ビデオ会議システムは急速に普及した.ビデオ会議システムを使えば,関係ない人の声をシャットアウトすることもできるので,会議にはむしろ好都合ではないであろうか.
 

対面での打合せは換気とマスク...△

先稿https://ameblo.jp/covid-19-record/entry-12614464831.htmlhttps://ameblo.jp/covid-19-record/entry-12614470550.htmlの「外出時や屋内でも会話をするとき、人との間隔が十分とれない場合は、症状がなくてもマスクを 着用する。ただし、夏場は、熱中症に十分注意する。」や「こまめに換気(エアコン併用で室温を28℃以下に)」と同様であるが,対面での打合せだけを考えるのであれば,リスクは少ないといえよう.詳しい説明は省略する.
 

中間まとめ

以上,44項目の検証が完了した.◎と〇がついた項目をまとめて整理すると,
  1. マスクの着用
  2. 3密の回避
  3. 過剰洗浄・消毒
  4. 食事時の沈黙,横並び

となる.これらが新しい生活様式の中でも,非人間的だと思われているものである.次稿からこの4点について詳細に考察していき,いずれも決して非人間的ではないことを明らかにしていく.まずは石鹸やアルコールなどによる過剰洗浄・消毒を見ていく.