オーストラリアの電気料金は基本的に、
「基本レート」×「割引率」で決定する一方で、
以下の諸要素も関連します。
1.エリアごとの「ディストリビューター」
お住まいのエリアには電気安全性に責任を持つ「ディストリビューター」と
呼ばれる会社があり、各社ともにエリアごとに料金体系を設定しています。
(たとえば、シドニー近郊ではAusgrid社の管轄ですが、ブルーマウンテン
ではEndeavour社の管轄になります)
2.複数のメーターが存在
各家庭についているメーターには小型、中型、大型といった種類が
存在するのですが、各社ともそれぞれのメーターで基本レートは
異なります。
3.各社で異なる価格体系を設定
電気代は、基本的に消費量に対してチャージが発生しますが、
日々の基本料金(Daily Supply Charge)なども発生します。
またサプライヤーによって、
1.「消費量」+「日々の基本料金」両方に対して割引率を適用
2.「消費量」のみに割引率を適用
3.「消費量」+「日々の基本料金」両方に対して割引率を適用しないが、
安いベースレートを設定
といったように価格体系が異なります。
(当社は上記1の方式を採用しています)
したがって「基本レートの安さ」や「割引の高さ」だけでは、
どのサプライヤーが安いのか判断することができないと言えます。
オーストラリアの電気業界でよくみられるのは、
「お宅の割引率は20%ですか?当社は35%が可能です」という
セールストークです。
ベースレートが高い35%割引と
ベースレートが安い20%割引では、
後者の方が安かったりするのです。
このようなセールストークはとりわけ「テレフォン・セールス」で多い
ようですので、ご留意ください。
サプライヤーを切替る際には、上述の要素をすべて考慮した
正確な比較見積もりが必要です。