◆三原の古民家<泉喜庵>完成◆
茶室のある別邸<泉喜庵>
80年の時を経た歴史ある純和風建築の改装
新旧の融合が、新しい付加価値を加えた大変優雅な別邸となりました。
露地からのアプローチ。
鯉を眺めながら、別邸へ。
別邸の外観
ガラス越しに組子障子が映ります。
茶室から南側を望む
照明を化粧火打梁や天井上部に隠し、光源を見せないよう
細部までこだわっています。
写真左のチェアは、
デザイナー、ハンス・J・ヴェグナーの名作「サークルチェア」です。
包まれるような優雅で丸いフォルムと放射状に広がるように、
編まれたロープが美しいフォルムです。
体を包み込むように丸く曲げられた木枠の中で、ロープが優しくしなり、
座面とネック部分のクッションがふくよかは座り心地を生み出します。
ハンモックやゆりかごの中でまどろむような感覚を体感できます。
和空間にも、しっかりと溶け込むどこか懐かしい名作チェアです。
また、写真右のチェアは、
デザイナー、ボーエ・モーエセンの代表作「ハンティングチェア」です。
オークと一枚の大きな革を贅沢に使ったチェア。
使い込むごとに深い味わいが増してゆきます。
脚をのばしてゆっくりくつろげるよう座面は低めですが、
アームと座面のバランスが調整されているため、
立ち上がりやすい設計になっています。
どちらのチェアも和空間を惹きたて、しっかりと溶け込んでくれる名作チェアです。
南側の組子障子
名栗加工を施した床材が、日光の光で美しい凹凸を作ります。
リビング組子障子
南側の庭を室内から楽しむため、組子障子には、
障子紙を貼らない仕上げ。
組子の隙間から、庭の風景を望むと同時に、
組子の陰影が美しい雰囲気を作ります。
この別邸の組子障子は、島根県の組子職人
吉原木工所さんに製作して頂いたものです。
リビングでも使用できるしっかりとした骨組みの障子や、
伝統に則した工芸欄間など、幅広く活動されています。
南側の吹き抜けの間から茶室を望む。
本床に設えた床の間(冬)
床柱・落し掛け・床框は既設の材を再利用しています。
本床に設えた床の間(夏)
4畳半の茶室(冬)
茶室の入り口は、小上りとする事で、そのスペースを分け、
隣の吹抜けの間と一体感を作り、広く優雅な空間となりました。
4畳半の茶室(夏)
にじり口と見立てた片引き障子と掛け障子を設えています。
床柱向かいの相手柱には、既設の古材を再利用しています。
畳には、昔ながらの藁を利用して、い草は、市松模様に編むことで、
黄金色に美しく市松に変色していきます。
南西側を望む。
吹抜けの間では、大きな床の間を設えています。
壁には、栃木県産の火山砂岩、大谷石を背景に床の間を盛り立てます。
床の間上部の欄間は、既設の欄間を再利用。
東側を望む。
東側は、雲竜柄の白い和紙の障子や照明が空間にリズムを作ります。
跳出し天井から、ダウンライトで、組子を照らし、
その上部にはスポットライトで化粧垂木を照らしています。
ニッチを加工した柱には、季節を感じさせる紫陽花が置かれています。
気持ち良さそうにサークルチェアで、寛ぐ愛犬Be君。
計画から半年が経過して、ようやく形になりました。
様々な知恵や工夫が凝縮された和空間となりました。
今後も時間を経て、さらに成熟していく茶室のある別邸<泉喜庵>の姿が楽しみです。
この度は、このような機会を頂きましたE様、大変感謝致します。
また、この工事に携わって頂きました関係者の方々、
茶道のいろはを教えてくださった先生方、大変有難うございました。
今後も、さらに精進を重ねて参りたいと思います。
クラージュプラス
上木 浩二
川内 茂覚





















