ラブライブのバンドスコアが去年の12月に発売されたので、買いました。といっても、自分が出来る楽器のはトランペットくらいしかないので、買った目的は自分で演奏するためではなくアレンジ用の音取りのためなんですけど、バンドスコアをパラパラ眺めていると、アマチュアながらも音楽人としての性なのか、やっぱり「これやってみたいなー」という思いがふつふつと湧いてくるわけです。
バンドといえば、自分が高校生だった当時は「いかすバンド天国」というTV番組が爆発的な人気を誇っていた、いわゆる「バンドブーム」のまっただ中でした。どこの学校のどこのクラスにも、必ず1つ以上はバンドが存在していた(たいてい男はBOOWYかブルーハーツ、女がプリンセスプリンセスかSHOW-YAのコピーバンド)ような時代です。そんな頃の高校生でしたから、自分もギターとかベースをやってみたいとは思っていたんですけど、楽器ってどれもけっこういいお値段がするじゃないですか。高いラッパ買ってもらった上に、さらにギターだのベースだの買ってくれとは親にも言えなかったし、かといって自分で買おうにも小遣いやお年玉もそんなに多くなかったし、バイトなんかもさせてもらえなかったし。なので、自分のバンド活動といえば友達がやってたフュージョン系のバンドでゲストとしてラッパ吹いたりしたことがあった程度でした(ちなみに、そのバンドでギターを弾いていたのが今NHKでアナウンサーやってる高市佳明)。
大学生になるとそのバンド仲間もちりぢりになったためバンドをやる機会もなくなり、社会人になってもしばらくは音楽やる余裕もなく(ラッパすら10年近く吹いていなかった)、日々の生活に追われる中でいつしかそんな思いも忘れていました。あ、なんかかっこいい言い回し。
そして結婚してある程度時間もお金も余裕のある暮らしができるようになった今、ラブライブを通じてその当時のことを思い出してしまったのです。若い時にやりたいと思ってできなかったベースを始めてみようと…思ってしまったわけです。ラブライブで。
つっても正直なところ、楽器って40超えてから手を出すようなものではないと思うんですよ。そりゃ金銭的な部分は若い頃に比べれば余裕はありますが、物覚えは確実に悪くなってますからね。同じことを出来るようになるにも、たぶん若い頃よりも時間がかかる。それでいて練習時間もそんなに多くは取れませんから、それでどれだけものにできるかはわかりません。バンドスコアに載ってる曲、1曲だって弾けるようにはならないかもしれない。でも、まずはやってみなけりゃわからないし、やらないで後悔するよりやって後悔したほうがいいよねと。
私、やっぱりやる! やるったらやる!
そんなわけで、ベース購入に向けて調査開始。何しろこちとらベースに関しては超のつく初心者です。周りに相談できる人がいれば早いのですが、そんな人はもちろんいないので、自力でなんとかするしかない。幸い、今の世の中にはインターネットという便利なものがあります。僕にはバンドやってる友達はいないけど、インターネットがある。あ、なんかかっこ悪い言い回し。
そんでいろいろ調べたところ、ざっくり言えば「5万円以上で日本製のもの」がいいらしい。「初心者向け」としてそれ以下の値段で売られているものは、アジア産のものがほとんどで、品質のバラツキが大きいため、あまりおすすめできないそう。ふむ。こちらの予算は7万円なので、「5~7万円くらいの日本製のベース」という条件となると、現実的な選択肢としてはフェンダージャパンくらいしかなさそうです。フェンダージャパンといえば、「けいおん!」で秋山澪ちゃんがこのメーカーのJB62というベースを使用しています(色は3Tone Sunburst)。新品のお値段で実売6万円強。ふむふむ。いいかも。ベタだけど。
そして自分も澪ちゃんと同じく左利き。澪ちゃんも作中でレフトハンドモデルを使っているように、左利きの人はやっぱり左利き用のほうが弾きやすのだろうか、もしそうならレフトハンドモデルも視野に入れたほうがいいかなぁと思いましたが、問題は左利き用のは右利き用に比べて高いこと。JB62の新品だと予算オーバーしてしまいます。
そうなると…中古品も視野に入れざるを得ません。中古の中にはフレットが極端に減っていたりネックが歪んでいたりするものもあるなど、それなりのリスクがあるのがネック(ベースだけに)だそうで、その辺の目が利くわけでもない素人はあまり手を出さないほうがいいなんて話もネットにありましたけど、予算の問題はけっこうでかい。エレキベースは本体の他に弦とかアンプとかいろいろ買い揃えないといけないですからね。弦もギターに比べたら高いし。ラッパなんて本体とマウスピース1本あればとりあえず音は出せるんですけど。
で、ぽちぽちと中古も調べていたら、イシバシ楽器のサイトにて、左利き用のJB62が中古で56,800円という値段で出ていました。色はOTM(オーシャン・ターコイズ・メタリック)。アニオタ向けに説明すれば、「涼宮ハルヒの憂鬱」12話「ライブアライブ」に出てきたガールズバンド「ENOZ」のベーシスト・財前舞ちゃんの持ってたベースの色です(モデルは異なる)。澪ちゃんモデルに舞ちゃんカラーと、京アニ厨にはうってつけの逸品です。新宿店に在庫しているとのこと。そんなわけで、新宿にあるイシバシ楽器にやってきたのだ。
新宿バルト9の通り向かいにある店に入り、数多くのギターやベースが所狭しと並んでいる中で、壁につるされていた目的の楽器を発見。店員さんに「超初心者です」と正直に明かした上で試奏させてもらいました。
結論、無理。
なんかもうね、弦を押さえる右手がアカン。自分の右手は思っていた以上に不自由でした。特に薬指小指がアカン。ベースってやっぱり弦が太いぶん指の力もそれなりにいるんでしょうね。ちょっとこれはなんとかなるような気がしません。
なので、今度は右利き用のも試させてもらったところ、こっちは圧倒的にしっくり来ます。さすがに利き手だけあって薬指でも小指でもちゃんと弦も押さえられる。これならなんとかなりそう。利き手は弦を押さえるのに使ったほうがいいのかな、だったらなんで世の中の右利きの人たちは利き手じゃないほうで普通に弾けているんだろうと思いながらも、店員さんに、左利きの人は左用を使ったほうがいいんですか、と訊くと、特にそういうわけではない、両方ともそんなに違いはないと思います、と割とざっくばらんな答えが。ただ、左利き用は数が少ないので右に比べると割高だし、教則本のDVDとか見ながら練習するにも全て逆に置き換えないといけませんよ、とも。確かに。
ならば左利き用にこだわる理由はまったくないので、普通の右利き用ベースに決定。あとはお値段と好みの問題ということで、いろいろ見させてもらうことにしたんですが、正直いっぱいありすぎてどれがどれやら。あーでもないこーでもないと店内を見回っているうちに、ふと見つけたのが、さっき試奏させてもらったJB62 OTMの右利き用。つまり普通のベースですけど、中古品でお値段29,800円。
え゛? 3万? なんでそんなに安いの?
よっぽどオンボロなのかと思ってなめ回すように本体を見てみましたが、大きな傷は見当たらないどころか、価格が倍近くするさっきの左利き用と比べても、こっちのほうが断然きれいです(実はレフトハンドモデルには割と目立つ傷があった)。ならばフレットが極端に減ってるとか、ネックが曲がってるとかなのかなと思いましたが、少なくとも見た感じは問題なさそう。もっともこちとらど素人ですから、もしかしたらわからないところに何か不具合があるのかも知れませんけど、そうだとしても、3万円ならそんなに惜しくない値段。新品買ったって飽きてオブジェ化する可能性はあるんだし。あと考えられるのは「鳴らない」というものですが、店員さんに動作のチェックしてもらったらこれも特に問題なし。購入後になんか不具合が見つかっても、イシバシ楽器は中古でも1年保証をつけてくれるので安心(※ものによる)。じゃあ、もう(買うしか)ないじゃん…。すかさず店員さんに「これがいいです!」と高らかに宣言。
買ったあとでわかった話ですが、前のオーナーが買った時の保証書がケースに入ってて、それによると購入日は2012年の7月。1年半くらいしか経ってないということはそれほど使い込まれてはいないはず。また、フェンダージャパンのサイトでシリアル番号からおおよその製造年がわかるのですが、2010年から2012年の間のようです。そうすると、このベースも製造されてから2年くらい、長く見積もっても3年くらいでしょうか。まだ新しい。
イシバシ楽器のネット通販でもこのタイプのベースの中古品が3万どころか4万を下回るのも滅多にないし、下回るのはだいぶガタの来てる個体ばかり。考えれば考えるほど、なんでこんなに安かったのか不明です。人気ない色なんですかねぇ。それともなんか呪われたアイテムだったりとか。そういえばイシバシの通販ではこの楽器、出てなかった気がする。
まぁいいや。考えてもわかるはずもないので考えないようにしよう。
というわけで予算の半額以下でベースを入手できました。いい買い物をした…かどうかは今後次第なので、頑張って練習してラブライブ弾けるようになろう。別にどこかで披露する気もないけど。
バンドといえば、自分が高校生だった当時は「いかすバンド天国」というTV番組が爆発的な人気を誇っていた、いわゆる「バンドブーム」のまっただ中でした。どこの学校のどこのクラスにも、必ず1つ以上はバンドが存在していた(たいてい男はBOOWYかブルーハーツ、女がプリンセスプリンセスかSHOW-YAのコピーバンド)ような時代です。そんな頃の高校生でしたから、自分もギターとかベースをやってみたいとは思っていたんですけど、楽器ってどれもけっこういいお値段がするじゃないですか。高いラッパ買ってもらった上に、さらにギターだのベースだの買ってくれとは親にも言えなかったし、かといって自分で買おうにも小遣いやお年玉もそんなに多くなかったし、バイトなんかもさせてもらえなかったし。なので、自分のバンド活動といえば友達がやってたフュージョン系のバンドでゲストとしてラッパ吹いたりしたことがあった程度でした(ちなみに、そのバンドでギターを弾いていたのが今NHKでアナウンサーやってる高市佳明)。
大学生になるとそのバンド仲間もちりぢりになったためバンドをやる機会もなくなり、社会人になってもしばらくは音楽やる余裕もなく(ラッパすら10年近く吹いていなかった)、日々の生活に追われる中でいつしかそんな思いも忘れていました。あ、なんかかっこいい言い回し。
そして結婚してある程度時間もお金も余裕のある暮らしができるようになった今、ラブライブを通じてその当時のことを思い出してしまったのです。若い時にやりたいと思ってできなかったベースを始めてみようと…思ってしまったわけです。ラブライブで。
つっても正直なところ、楽器って40超えてから手を出すようなものではないと思うんですよ。そりゃ金銭的な部分は若い頃に比べれば余裕はありますが、物覚えは確実に悪くなってますからね。同じことを出来るようになるにも、たぶん若い頃よりも時間がかかる。それでいて練習時間もそんなに多くは取れませんから、それでどれだけものにできるかはわかりません。バンドスコアに載ってる曲、1曲だって弾けるようにはならないかもしれない。でも、まずはやってみなけりゃわからないし、やらないで後悔するよりやって後悔したほうがいいよねと。
私、やっぱりやる! やるったらやる!
そんなわけで、ベース購入に向けて調査開始。何しろこちとらベースに関しては超のつく初心者です。周りに相談できる人がいれば早いのですが、そんな人はもちろんいないので、自力でなんとかするしかない。幸い、今の世の中にはインターネットという便利なものがあります。僕にはバンドやってる友達はいないけど、インターネットがある。あ、なんかかっこ悪い言い回し。
そんでいろいろ調べたところ、ざっくり言えば「5万円以上で日本製のもの」がいいらしい。「初心者向け」としてそれ以下の値段で売られているものは、アジア産のものがほとんどで、品質のバラツキが大きいため、あまりおすすめできないそう。ふむ。こちらの予算は7万円なので、「5~7万円くらいの日本製のベース」という条件となると、現実的な選択肢としてはフェンダージャパンくらいしかなさそうです。フェンダージャパンといえば、「けいおん!」で秋山澪ちゃんがこのメーカーのJB62というベースを使用しています(色は3Tone Sunburst)。新品のお値段で実売6万円強。ふむふむ。いいかも。ベタだけど。
そして自分も澪ちゃんと同じく左利き。澪ちゃんも作中でレフトハンドモデルを使っているように、左利きの人はやっぱり左利き用のほうが弾きやすのだろうか、もしそうならレフトハンドモデルも視野に入れたほうがいいかなぁと思いましたが、問題は左利き用のは右利き用に比べて高いこと。JB62の新品だと予算オーバーしてしまいます。
そうなると…中古品も視野に入れざるを得ません。中古の中にはフレットが極端に減っていたりネックが歪んでいたりするものもあるなど、それなりのリスクがあるのがネック(ベースだけに)だそうで、その辺の目が利くわけでもない素人はあまり手を出さないほうがいいなんて話もネットにありましたけど、予算の問題はけっこうでかい。エレキベースは本体の他に弦とかアンプとかいろいろ買い揃えないといけないですからね。弦もギターに比べたら高いし。ラッパなんて本体とマウスピース1本あればとりあえず音は出せるんですけど。
で、ぽちぽちと中古も調べていたら、イシバシ楽器のサイトにて、左利き用のJB62が中古で56,800円という値段で出ていました。色はOTM(オーシャン・ターコイズ・メタリック)。アニオタ向けに説明すれば、「涼宮ハルヒの憂鬱」12話「ライブアライブ」に出てきたガールズバンド「ENOZ」のベーシスト・財前舞ちゃんの持ってたベースの色です(モデルは異なる)。澪ちゃんモデルに舞ちゃんカラーと、京アニ厨にはうってつけの逸品です。新宿店に在庫しているとのこと。そんなわけで、新宿にあるイシバシ楽器にやってきたのだ。
新宿バルト9の通り向かいにある店に入り、数多くのギターやベースが所狭しと並んでいる中で、壁につるされていた目的の楽器を発見。店員さんに「超初心者です」と正直に明かした上で試奏させてもらいました。
結論、無理。
なんかもうね、弦を押さえる右手がアカン。自分の右手は思っていた以上に不自由でした。特に薬指小指がアカン。ベースってやっぱり弦が太いぶん指の力もそれなりにいるんでしょうね。ちょっとこれはなんとかなるような気がしません。
なので、今度は右利き用のも試させてもらったところ、こっちは圧倒的にしっくり来ます。さすがに利き手だけあって薬指でも小指でもちゃんと弦も押さえられる。これならなんとかなりそう。利き手は弦を押さえるのに使ったほうがいいのかな、だったらなんで世の中の右利きの人たちは利き手じゃないほうで普通に弾けているんだろうと思いながらも、店員さんに、左利きの人は左用を使ったほうがいいんですか、と訊くと、特にそういうわけではない、両方ともそんなに違いはないと思います、と割とざっくばらんな答えが。ただ、左利き用は数が少ないので右に比べると割高だし、教則本のDVDとか見ながら練習するにも全て逆に置き換えないといけませんよ、とも。確かに。
ならば左利き用にこだわる理由はまったくないので、普通の右利き用ベースに決定。あとはお値段と好みの問題ということで、いろいろ見させてもらうことにしたんですが、正直いっぱいありすぎてどれがどれやら。あーでもないこーでもないと店内を見回っているうちに、ふと見つけたのが、さっき試奏させてもらったJB62 OTMの右利き用。つまり普通のベースですけど、中古品でお値段29,800円。
え゛? 3万? なんでそんなに安いの?
よっぽどオンボロなのかと思ってなめ回すように本体を見てみましたが、大きな傷は見当たらないどころか、価格が倍近くするさっきの左利き用と比べても、こっちのほうが断然きれいです(実はレフトハンドモデルには割と目立つ傷があった)。ならばフレットが極端に減ってるとか、ネックが曲がってるとかなのかなと思いましたが、少なくとも見た感じは問題なさそう。もっともこちとらど素人ですから、もしかしたらわからないところに何か不具合があるのかも知れませんけど、そうだとしても、3万円ならそんなに惜しくない値段。新品買ったって飽きてオブジェ化する可能性はあるんだし。あと考えられるのは「鳴らない」というものですが、店員さんに動作のチェックしてもらったらこれも特に問題なし。購入後になんか不具合が見つかっても、イシバシ楽器は中古でも1年保証をつけてくれるので安心(※ものによる)。じゃあ、もう(買うしか)ないじゃん…。すかさず店員さんに「これがいいです!」と高らかに宣言。
買ったあとでわかった話ですが、前のオーナーが買った時の保証書がケースに入ってて、それによると購入日は2012年の7月。1年半くらいしか経ってないということはそれほど使い込まれてはいないはず。また、フェンダージャパンのサイトでシリアル番号からおおよその製造年がわかるのですが、2010年から2012年の間のようです。そうすると、このベースも製造されてから2年くらい、長く見積もっても3年くらいでしょうか。まだ新しい。
イシバシ楽器のネット通販でもこのタイプのベースの中古品が3万どころか4万を下回るのも滅多にないし、下回るのはだいぶガタの来てる個体ばかり。考えれば考えるほど、なんでこんなに安かったのか不明です。人気ない色なんですかねぇ。それともなんか呪われたアイテムだったりとか。そういえばイシバシの通販ではこの楽器、出てなかった気がする。
まぁいいや。考えてもわかるはずもないので考えないようにしよう。
というわけで予算の半額以下でベースを入手できました。いい買い物をした…かどうかは今後次第なので、頑張って練習してラブライブ弾けるようになろう。別にどこかで披露する気もないけど。
