精神年齢の低い子供っぽい大人が増えた?調査で分かったこと
あくまでも個人的な感覚なのですが、今の時代、精神年齢が低い大人が増えているような気がします。20代、30代に限らず、それよりも上の世代、40代、もっというと70代以上でも子供っぽい人が増えたように見えます。昔の大人はもう少し精神年齢が高かったと思うのです。やっぱり自分を若いと思っている人が増えているそういうデータはないかなと思って探していたら、面白い調査がありました。フンボルト大学のマルクス・ヴェットスタイン博士らが行った主観的年齢についてのものです。主観的年齢というのは、自分の年齢を実際の年齢と比較してどのように感じるかというものです。主観的年齢がどのように変化しているかを明らかにするため、1996年から2020年までの24年間にわたり行われた「German Ageing Survey(ドイツ高齢者調査)」のデータが分析されました。この調査には40歳から85歳の14,928人が参加しています。調査の結果、後に生まれた世代ほど「自分の実年齢より若く感じる」と回答する割合が高いことが判明しました。具体的には、世代が10年後ろになるごとに主観的年齢が2%ずつ若くなる傾向が見られました。また、主観的年齢の安定性も増加しており、時間の経過とともに「実際の年齢に近づく」という傾向が抑えられることがわかりました。さらに教育水準の高い人々はより若く感じる傾向があるものの、教育水準の影響は新しい世代ほど弱まっていることが示されました。なぜ後の世代ほど自分のことを若いと思っているのか?後に生まれた世代ほど、自分を若く感じる理由としては次のようなことが考えられます。若さに価値を置く現代の風潮によって生まれる「若くあるべき」というプレッシャーを受けていること医療の進歩により身体的な衰えを感じにくくなっていること柔軟な働き方、趣味の多様化など、個人の生活の質が向上していたことで、心身ともに若々しくいられることデジタルデバイスやSNSによって、若い世代との共通点を感じやすくなり、結果的に自分を若く感じること社会的なつながりを維持するための手段が多様化し孤独感を持ちにくくなったこと自分のことを若いと思うのは悪いことではない自分を若く感じることは、身体的および認知的健康、幸福感の向上、ストレス耐性の強化、さらには死亡率の低下と関連していることが分かっています。反対に、実年齢よりも年をとっていると感じることは、これらの要素に悪影響を及ぼす可能性があります。このため、主観的年齢を若く保つことが健康的な老化や生活の質の向上に寄与する可能性があるとされています。しかし、主観的年齢が若すぎる場合にはリスクもあります。たとえば、自分の健康状態や体力を過信して、必要な健康診断や治療を怠ってしまうことがあります。また、年齢にふさわしい役割や責任を避けることで、社会から孤立してしまう可能性もあります。こうしたリスクを避けるためには、自分を若く感じることと同時に、現実的な視点を持つことが大切です。参考文献:Wettstein, M., Wahl, H.-W., Drewelies, J., Wurm, S., Huxhold, O., Ram, N., & Gerstorf, D. (2023). Younger Than Ever? Subjective Age Is Becoming Younger and Remains More Stable in Middle-Age and Older Adults Today.