消費税増税について | 気が向いたときに適当に

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独り言です。。。

転載したい奇特な方がおられましたら
御勝手にどうぞ。
リンク張ってね。

最近になり、急激に勃興した感の強い消費税の増税問題ですが、
実際問題として、国の財政はひっ迫しているし、
国民からの福祉要求は強まっていますので、
いずれは増税は仕方ないものと思っています。

今や、医療福祉は国の最重要課題のひとつですから、
予算が増大傾向になるのは、いたしかたないでしょう。
さらに、現状の国家予算の半数が国債で賄われているのは
事実ですし、それを改善したいと思うのは普通の感覚だと思います。

問題なのは、国民が政府に対して、あまり信用していない事でしょう。
大体において、我が国の国家予算は巨大ですし、
使用目的も多岐に渡っていて、いったいそれをすべて把握することなど不可能です。
何が無駄で、どこが不要なのかもよくわからない。

正直、何が足りなくて、どれが不要なのか判らないのに
単にもっと税を納めろと言われても、納得はできません。

結構、マスコミによる官僚批判は激しくてある意味行き過ぎな面もあると思います。
監視の目は必要ですがね。
もうちょっと、わかりやすく丁寧に、時間をかけて、
増税の必要性を説明していく必要があると思います。

今回のように、被災者を人質にとって増税を通そうなどと、
姑息な事をするから、一層信用されなくなってしまうんですよ。

実際は、将来増大する福祉予算をどうするかという問題で、
税を抑えて、所謂自己責任で賄っていくのがいいのか、
従来のやり方を踏襲するのか、それには増税が不可欠だという説明がなければおかしのです。
より充実した福祉を求めるなら、予算も政府も巨大化して行かざるを得ないし、
なんでも自己責任というなら、極端な話、政府は軍事と外交だけやっていればいいって事になります。
これまでの、日本のシステムはそれなりに優れていたと思っていますから、
そうすると、いずれは増税は避けられないのかなとは思っています。

ただ、税金を納めるという事は、富の再分配という側面があると思うのです。
収入が多いという事は、その分優秀でがんばって来られた証でしょう。
それが評価されるのは当然です。
しかし、富が集まるという事は、個人であれ法人であれ、
周りの社会から収奪しているという事実は変えられません。
であるならば、富が多いほど、より多く社会に還元するという義務も生じると思います。
不本意な方もいるかと思いますが、収入が多ければより多く税を納めていただき、
社会に貢献して欲しいと考えます。

消費税とは、逆進性の高い税制だと思います。
ですので、その税額を上げるには慎重であるべきです。
消費税に対して、一番不満に思うのはすべて一律であるという点です。
野菜一つ買っても、高級車を買っても同じ税率というのが納得できません。
やはり、その商品により税率に変化をつけるべきです。
そう、かつての物品税のようにです。

たとえば、食料品は消費税なし。
耐久消費財は5%
自動車は10%とかです。
排気量によって分けてもいいでしょう。
衣料品など色々ですが、価格帯で税率を変えてもいいかもしれません。
税を集めるという事に、福祉的な側面を見るなら、
当然生活必需品に対しては、低くなるべきです。

何段階に分けるかは別として、
このような各産業界に対する調整力を、政治家に求めます。
こういう事は、政治家をやることの醍醐味ではないかと思うのですが、どうでしょうか?
面倒な事を避けて、単純に一律というのはいささか芸に欠けるのではないでしょうか?

特定の産業の品目に対し、税を抑えたり上げたりすることで、
この国の方向性、思想を表す事が出来ますから、
中々意欲的な作業になると思います。

しかし、今この状況で増税を行うのは反対です。
デフレ下にある本国は、むしろ無駄使いすべき時なのですから、
増税はこの国の状況を、悪化して行くだけだと思います。

国債の金利が低いという事は、まだ国に(政府にではない)体力がある証拠でしょう。
借金を増やしても財政出動すべき状況だと思います。
今の状況下で、国債金利が上がり始めたら、それこそこの国は終わりです。

無責任なようですが、明日の事は明日の自分に任せて、
今この状況にどう対処していくかが大事なのではないのでしょうか。
今が切り抜けられなければ、結局明日は来ないのです。

追記
税務署員を増やして、脱税を徹底的に追及して欲しいですね。
これは伏してお願いしたい。
かつての米倉涼子さんのドラマではないですが、
「脱税する奴は、日本の道路を歩くな!」
って事です。
当たり前ですね。