父は休暇を取り田舎に帰った。
祖父に田舎に帰り「見合い」をするように
言われたからである。
祖父は自分の余命がないのを知り、
せめて次男に嫁を取らせたかったのだ。
見合いはうまくいった。
お互いが相手を気に入り、
簡単な祝言をあげた。
2人は千葉にある官舎で暮らすことになり
汽車に乗り東京へ。
そして3月10日の翌々日の
秋葉原のホームに下りた。
秋葉原駅のホームは高台にあり遥か遠方まで
何にもない荒涼とした焼け野原が広がっていたそうである。
今から67年前の話である。
もう瀬戸際だった日本の軍人が休暇を取り結婚
そんな余裕もあったんだね。
今朝の読売新聞日曜版の1面を飾った
女神像である。
15年ほど前これのスペアーが毎日オークションに出品された。
その時はあまりに高価格で不落札に終わった。
アフターセールでそれを外国人バイヤーが購入した。
そののち庭園美術館の手に渡った。
おそらく日本で取引された一番高価なガラス作品ではないかと思う。
庭園美術館正面玄関を飾る4体の女神像、
一体は一部に亀裂が入っている。
これは米軍接収中、酒に酔った米兵が
蹴とばした所為といわれている。
