カキヲさん、食べ物や玩具を投げまくる日々
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いいかげんにしなさい！投げたらゴミになっちゃうよ！捨てちゃうからね！
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ある日、ムカついたはらいせにうーたんを床に投げつける
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あーあ、ゴミになっちゃう！うーたん捨てなきゃ！捨てちゃうよ！もう会えないよ！
うーたんいなくなっちゃったらもう「いないいないばぁ」見れないよ？友達もみんなも見れないんだよ？
うーたんどこ？どこ？って探してもどこにもいなくってわんわん泣いちゃうよ？ことちゃんも泣いちゃうよ？
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カキヲさん号泣するもまったく引き下がらず、謝る気配もナシ
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うーたん独りで暗い怖いゴミ世界に行くの可哀相だから白いぞうさんも付き添うことに
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いちばんお気に入りの…仲良しの白いぞうさんが……なんてこと！
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毎日毎日、一緒に遊んでたよね、ぎゅーってしてたよね、おしゃべりしてたよね、ぞうさんと
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号泣、だがしかしそれでも引き下がらない謝らないカキヲさん
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ばいばーい…と哀しく黒いゴミ袋に入ってゆくうーたんとぞうさん
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いいの？本当に行っちゃうよ？もう会えないんだよ？今ならまだ間に合うかもよ、ごめんって、ほら！
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まったく謝る気ナッティン
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ゴミ袋、玄関外に
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その後も何度か謝るきっかけを与えてみるもまったく動じず
そして…
なんということでしょう。
あれからもう2週間ちかく経ってしまいました。
一度も彼らのことを振り返りません。惜しむ言葉もありません。
一度も「いないいないばぁ見ゆ～」とせがみません。
うーたんはともかく、一番の親友だったぞうさんのことも一切口にしません。
ぞうさんどこ行っちゃったんだろうねぇ、さみしいねぇ、とこちらから話をふってみても
ニヤリ、とか、ふふ、とか静かに笑うだけで全く動じず、何も語らず。
どうやら自分の中ですっかり気持ちの整理がついたようです。
きれいサッパリ吹っ切ったようです。
なんという強情さ。
なんという薄情さ。
なんという潔さ。
なんという漢らしさ。
…出るに出られなくなったうーたんとぞうさん、ゴミ袋の中で泣いておるのですが。