「葉月ー、仙道ー、あのさ・・・携帯の番号教えてくんない?」
そう言う大原さんの手には、携帯電話が握られていました。
大原さんの連絡先教えてもらえるの?!
ヒャッホウヾ(@°▽°@)ノ
大原さんもあたしと仲良くなりたいのねっγ(▽´ )ツヾ( `▽)ゞ
「いや、あのさ・・俺社員だから一応みんなの連絡先聞いておこうと思って。俺の番号は090-○○○○-××××だから。メールはこれにジェイフォンのくっつけただけだから、番号くっつけてメール送って貰える?」
なんだよーっ、そんな理由ですかぃ?!
てっきりあたしに興味でもあるかと思ったのに・・・
期待して損したじゃんかっ・・爆
いや、そんなことは思ってないですよ。汗
「分かりましたー。今送りますね。」
ちあきとあたしはそう言って携帯を取り出すと、自分の携帯に大原さんの番号とアドレスを登録して、大原さんにメールを送信します。
「送りましたよー。届きました?」
「おっ・・・届いた!あれ?でもどっちがどっちだ??」
あっ・・・しまった!!
自分の名前入れるのすっかり忘れてました!(´Д`;)
しかも、あたしだけじゃなく、ちあきも。笑
2人して忘れてたせいで、どっちがどっちだか分からなかったみたいです。
「大原さん、ちょっと携帯見せてください・・・あっ、こっちがあたしので、こっちがちあきのですよー。すみません、名前入れるの2人揃って忘れてたみたいです。」
大原さんが携帯にアドレスを登録している間、ちあきとあたしは2人で大爆笑していました・・
2人で揃って名前を入れ忘れたことが異常におかしくて。
最近どうでも良い事に対して、ありえないくらい笑い上戸になってます。
昔はこんなに笑ったりしなかったなぁ・・・
「おっけー。登録完了!ありがとな。じゃあ、気をつけて帰れよ?」
どうやら無事登録できたようです。
あたし達のミスでお手数おかけしました、すみません・・・m(u_u)m
と、口には出さず、心の中で思っていました。爆
だって、大原さんすぐマネージャー室に戻って行っちゃうんだもん。
とりつくしまもない・・・とはまさにこのことでしょうか?笑
話そうとした時にはもういませんでした・・・o(_ _*)o
まぁ、わざわざノックしてマネージャー室に入って行って言うほどの事でも無いので、あたしたちは、そのまま帰ることにしました。
「お疲れ様でしたー!!」
聞こえてるかは分からないけど、とりあえず挨拶して事務所を出ます。
あ――――――――――――っ!!!
ちあきが突然叫びました・・・
「あい、鍵持ってる?あたし持ってくるの忘れちゃったよ!」
ちあきが慌ててあたしの両手を見ます。
「じゃーん!!持ってるよーん♪だからダイジョブ(^_^)v だからさっさと鍵返してきちゃお!」
ちあきは、あたしの手にちゃんと鍵が握られてるのを確認して、ホッとしたような顔をしてます。
ハァ、ビックリしたぁ・・・
心臓止まるかと思ったよ・・・
でも、ちあきがあせるのも無理ないよな・・・。
4時間も事務所に入り浸った挙句、鍵忘れて次の人が事務所に入れないなんて事になった日にゃぁ大目玉間違いないもん。
きっと大原さんは怒らないんだろうな。
笑って「お前らバカだなー」なんて言うんだろうな。
「ねぇねぇあいー、今お店誰いるんだろーね?? ゆきのさんとかかなぁ?お店で何か買ってく??あたしシェイク飲みたい!」
ちあきは安心したら喉が渇いたみたいです。
「あたしアップルパイ食べたい~!買ってこっ!」
あたしもちょうどおなかが空いたので、鍵を戻すついでに買ってくことにしました。
マックって、食事補助とかないんだけど、クーポンとか配ってる時は店員はその値段で買えるのね。
ま、たいして変わらないじゃんって言われればそれまでなんだけど、あたしたちにはありがたかったり・・・
なんてったって、『学生さんはお金が無い』 んですから!
自分の働いてるお店じゃないと適用されないので(なぜなら顔パスだから笑)他のマックで買うよりよっぽど賢いのです♪
お店のカウンターのドアの横に鍵をかけて、カウンターに行くと・・・
カウンターを受けてたのは、やっぱりゆきのさんでした♪
「ちあきちゃん、あいちゃんおつかれー☆何か買ってくの~?」
ゆきのさんは今日も素敵です。
可愛いし、いつもニコニコしてるし、女性らしくて憧れます。
短大行ってる学生さんで、もうすぐ保母さんになるみたいです。
「お疲れ様でーす。あたしバニラシェイクください!あっ、100バニラで。笑」
まず先にちあきが注文します。
100バニラってのは、100円のバニラシェイクって意味です。笑
ポスには普通のバニラシェイクと100円のバニラシェイクの2種類表示してあって、言わないとたまに普通の値段で打たれちゃうので。笑
会計した後に、又会計をやり直すってのは非常にめんどくさい作業なのです。
社員かマネージャー呼ばないといけないし、金額が合わなくなる原因のひとつでもあるので、極力それを避けるために、わざと伝えたりするのです。
「おっけー♪以上でよろしいでしょうか?笑」
店員同士なのに、今はお客さんだからって敬語で話されてることがおかしくて、お互いクスクス笑いながら注文をしていました。
「はーい。あ、お持ち帰りなのでそのままで良いでーす。笑」
「お会計は105円になります。少々お待ちください。笑 あいちゃんは何か買ってく~?」
「あ、はいっ!100アップルお願いします。笑」
「100アップルね。笑 あっ、ちょっと待って~!ストックあるか見てくるから!」
そう言って、ゆきのさんはカウンターの裏へ消えて行きました・・・
アップルパイはストックがないとそこから15分くらい待たないといけないのです。。
他のものよりも時間がかかるんですよっ、豆知識です。爆
ゆきのさんが戻ってきました。
「アップルちょうどラスト1個だった!笑 じゃあ、あいちゃんもお会計105円ね~♪少々お待ちくださいませっ!」
すぐにシェイクとアップルパイを受け取ったあたし達は、
「お疲れ様でしたーっ!!」
早速、今買ったものを口に入れながら、お店を後にします。
最近仕事終わった後は必ず何かしら食べてます・・・
休憩中も食べてるし・・・
え、食い過ぎだって?
そんなに食ったら太るって?
良いんです、良いんですよーだっ!!
だってあたし達、まだ育ち盛りの、食べたい盛りの、ピチピチの高校1年生だもーんっ!
まだまだ成長期なんだもんっ!!たしかに縦にはもう伸びないから横にだけど・・・orz
女の子は多少ぽっちゃりしてる方がかわいいでしょ?!
はぁ・・・
見苦しい言い訳はこの位にしておきますo(_ _*)o
特に行きたい所も無かったので、アーケードのベンチに座ってお喋りをする事にしました。
本日のお題は・・・
「もう1人の新しい社員の山田さんについて」 でゴザイマス。
実は、大原さんよりもちょっと後に、山田さんって言う人も移動してきたんです。
社員には店長・1st・2nd っていう感じで、ランクが付けられてるんですが、大原さんは2ndで山田さんが1stなのです。
歳は山田さんのほうがちょっと上だったはず・・・
「そういえばさぁ、山田さんって結婚してるんだってよ~?あい、知ってた??」
「え?そうなの?初耳だよー!」
「なんかねぇ、新婚さんみたいだよ!奥さん元マックの人で、凄い綺麗なんだって!!あたし見たことないけど・・・ねぇ、あい、凄い意外じゃない??」
「奥さんの顔見てみたいっ!!めっちゃ意外だし。だってさぁ、山田さん真面目そうだし、想像つかないよ~??大原さんなら分かるけどさ。笑」
「だよねー!!」
山田さんはあんまり羽目を外すタイプでもなく、失礼ですが、そこまでモテるタイプではない気がします・・
そして、真面目すぎるくらい真面目なので、店長にいつも怒られるっていう損な役回りになってます・・・
でも、良い人です。
ただ・・・ちあきとあたしはどうしても、山田さんから綺麗な奥さん・・・ってのが想像できなかったんです。
山田さん、ごめんなさいっm(_ _ )m
山田さんのこと、嫌いで悪口言ってるとかそんなんじゃないですからっ!!
悪く思わないでくださいヽ(;´Д`)ノ
「それでね、奥さん凄い年下らしいよー。」
「へぇ、そうなんだ!山田さん、良い人つかまえたね!笑」
「うん~!もうちょっとで会社クビになるトコだったらしいよ?マックってさ、社員と10代のバイトの恋愛禁止みたいだから。20代だったら見逃してもらえるみたいだけど。山田さんの奥さんはギリギリセーフって感じだったらしい!でもさ、よくよく考えると、付き合ってたのは10代の頃からじゃんね?そう言うのは良いのかな?笑」
「マックってそんな規則あったんだ?!初耳だよ。笑」
あたしはこの時、初めて恋愛に対する規則を知ったのでした。
でも・・・まだこの時は、
あたしには関係ないや~ヾ( ´ー`)
そんな風に思ってました・・・
「そそ、それでさ、話飛ぶんだけど、まみっているじゃん?うちらと同じ歳の、ちょっとギャルな子。」
「うん?分かるよ、まみちゃん。まみちゃんがどうしたの??」
「まみの友達がね、明日バイトの面接に来るんだってー。あいにもやっと後輩できるじゃん。笑」
「そうだねっ!でも、あたし永遠に下っ端で良いや。笑 仕事できないしヽ(;´ω`)ノ ちゃんと教えられるのかなー・・・」
「あはは。んなこと無いでしょ。それでね、まみの友達ってのが・・・