電話の向こうの冷めた声にむかって、
事務的につげた。
「もう、終わりにしよう。」
予想していたように、反論はなし。
「わっかった」と響く、機械的な反応。
電話を切って、あふれてくるものを、こらえて。
動く。
だめ考えたら。
止まったら、きもちがあふれて、止められなくなる。
そんなのわかってる。
あんな人のことで、絶対にもう泣かないって、決めたんだ。
別れは一回きりでいい。
何回も、するもんじゃない。
そのたびに、苦しむなんて、そんなの、バカバカしい。
でも、彼が本当に意図してたことなんて、わからなかった。
あの言葉の裏にある、本当の意味さえも。
その夜、彼が教えてくれるまでは。
彼が意図していたことは、まるで逆で、
でも、お互いのことを考えての決断で。
私が出した答えと、彼がだした答えの真ん中は、
やっぱり、最後に会って話そうとゆうことで。
期限は短い。早くて今月、遅くて、来月。
その間に、必死に働いて、目標額を集める。
そして、彼と同じ位置に立つ。
そして、会う。
その時が最後になるとしても、
もう、絶対後悔する、別れかたはしたくない。
残り、一ヶ月。
とばしていくよ。
