使う機会がいかにもなさそうなビジネス英語 | Black Swan - 国際人養成所

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日頃からビジネス英語ネタにあふれた職場に勤務しているにも関わらず、ブログの更新が止まってしまっていたので披露する場がありませんでした。。。ということで、「これ使う機会あるの?」という疑問には耳をふさいで、かなりマニアックなフレーズをご紹介します。

その前にちょっと近況報告しておきます。

今年の3月くらいまでは軌道を外れたプロジェクトの立て直しのため気が触れるかと思う程のプレッシャー状態にいたわけですが、ちょうどそのタイミングで最初の中華系シンガポーリアンの上司がプロジェクトから外れ、代わりに今の会社に10年以上いるイギリス人が僕の上司になりました。

この人、事あるごとにお客さんに向かって怒鳴り散らすという無茶苦茶な性格でしたが、なぜかプロジェクトメンバーからも客先からも愛されるキャラで結局お客さんからの信頼も回復し、ほぼ全てのテストが無事終了した先月末に今の上司であるインド人のProject Directorに引き継いでイギリスに戻って行きました。

まー、日本のお客さんもアジア人は見下すけど西洋人に早口でまくしたてられると黙ってしまう、という、同じ日本人として情けないところも実際にあったんですが、なにしろ結果が全ての世界。彼はプロジェクトに多大な功績を残して帰っていったと同時に、僕も個人的には5か月間くらいイギリス英語のシャワーを毎日浴び続けられるという願ってもない機会に恵まれたことになります。

今日のフレーズはそのイギリス人上司が良く使ってた中からピックアップしたものです。

旗 agree to disagree

システム開発の過程では「CR(Change Request:仕様変更)」と呼ばれる設計の変更が必要となることが頻繁にあるんですが、一度お客さんが「この変更はお前らのソフトウェアの機能が不足していることがわかったから仕方なく申請しているのであって、こっちが要件を変えてるわけじゃない」といったことを変更フォームに書いてきたことがあったんです。もうホントにネチネチした書き方で「こりゃ上司の逆鱗に触れるな・・・」と思いながら「お客さん、こんなこと言ってきてるけどどうする?」って相談したところ、この言葉が返ってきました。

debate文化の欧米は物事に白黒つけたがる、議論は相手に勝つまでやる、みたいなところは日本以上に強いことは確かですが、そのために決着がつくまで先に進めなくなることもよくあります。
その時に議論の決着を後回しにして、物事の進行を優先するという大人の対応がこの「agree to disagree」なんです。

意味は『意見の不一致を認める』と辞書にはありますが、要はお客さんの主張する機能の不足にはいくらでも反論の余地はあるけど、どちらも変更は必要不可欠という点では一致しているのだから、「変更を行う」というより重要なdecision makingだけ先に行ってしまおう!という極めて建設的(productive)な考え方です。

いつも吠えてた上司ですが、この件以来僕の彼を見る目が変わったのは言うまでもありません。グッド!

旗 ID-10-T

これもそのイギリス人上司が好んで使ってた言葉です。「アイディー・テン・ティー」と読みます。我が社では「ID.10.T」と間にドットを入れて「アイディー・ドット・テン・ドット・ティー」と発音してます。

絶対IT業界でないと使わないと思いますが、アルファベットの「IO」を数字の「10」に読み替えた隠語で、アルファベットに戻すと「IDIOT」、つまり『アホ』ってことです。

ハードウェアでもソフトウェアでもコンピューターの世界では「正しい結果を出すためには正しい入力」が必要ですが、この入力をユーザーが間違っていて結果が不正になった時に

Oh, this is another ID-10-T incident by Fred!

といった使い方をします。これが発覚すると、その上司はもう鬼の首を取ったかのように喜んでお客さんに噛みついてました。(笑

あと、似た状況で同じく彼がよく使ってたフレーズで

Crap in, crap out.

というのもあります。『クソな入力からはクソな結果しか生まれない』という非常に下品な言い方ですが、上司は中流階級出身だったので大目にみてあげてください。。。


次はもう少し実用的なネタ書きますので乞うご期待!
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