私と俊也は18年前に知り合った。
小さな港町の故郷にある警察署に、俊也は新米警察官としてやって来た。
出会いは夜のスナックだった。
小さな田舎町には若者が集う場所などそう多くなく,そのスナックはわりとにぎわっていた。
互いに友人数人と飲みに来ていたのだが,俊也のグループはまさか警察官とは思えないほどのバカ騒ぎぶりだった。
頭にはネクタイをまき、辺り構わず大声で盛り上がっていた。
思わず顔をしかめるような集団であるにもかかわらず、その頃の私にはなぜか心惹かれるものがあった。
「ねぇ、一緒に飲まない?」
声をかけてきたのは俊也だった。
そこから、ちょっと古いけどいわゆるグループ交際が始まったのだ。
結局、このうち私と俊也を含め三組が結婚することになる。
今思えば、俊也じゃなくとも…