先日、5月に私から申し立てた離婚調停が2回目で不調に終わった。


脱出以来の経過を簡潔に書くと次のようになる。

後に続くモラハラ被害者の参考になるようなら、今後順次、詳細を記事にあげていきたいと思う。


3月28日 脱出

5月○日 第一回婚姻費用分担請求調停(申立人=私)、同時に離婚調停申し立て(申立人=私)

6月○日 第二回婚姻費用分担請求調停、調書作成(月額○万を婚姻費用として夫が支払うことになる)

7月○日 第一回離婚調停

8月中旬 夫が子の監護(面接交渉)調停を申し立て。

9月○日 第二回離婚調停。不成立が確定。 夫が申し立てた面接交渉調停は私の住所地に移送することが審判で確定。


私は子供達を連れて夫と暮らしていた自宅から何百キロも離れた土地に家を借りて住んでいる。

たまにインターネットの離婚関連サイトに、自庁処理と言って調停を申立人の住所地でおこせる、といった間違った情報が掲載されているが、これは正しくない。

調停は、基本的に相手方の住所地を管轄する裁判所に申し立てる。私の場合はもちろん、以前夫と住んでいた○区を管轄する△家庭裁判所だ。その他の裁判所で調停を行なうには、夫の合意が必要だ。


調停を申し立てるのにあたって、一番悩んだのは、弁護士をつけるかどうかと、もしつける場合、調停を行なう土地で探すか、今住んでいる地元で探すか、だった。

離婚のことが頭をよぎってから今まで、私は10人近くの弁護士に相談した。それには、有料のものも無料のものも、誰かの紹介を受けた場合も、公的機関も含まれるが、納得できる人を見つけるまで探し続けることに迷いはなかった。弁護士といってもさまざまな価値観を持つ方がおり、「この人なら」と思える方に依頼できなければお金を払ってお願いする意味がないと思ったからである。


果たして、脱出先の地元で、そういう弁護士と出合った。ただし、彼女曰く、

「受任したいのですが、出張するには莫大な日当が必要となります。お話を聞くと、おそらくこのケースは調停ではまとまらないと思うので、婚姻費用を決めて、調停を不調にしてくるぐらいなら、あなたなら自分でやってこれると思います。不安なら、調停地の知り合いの弁護士を紹介します」と言ってくださった。


弁護士選びについてはまたいずれ記事をおこしたいが、とにもかくにも彼女に調停地の弁護士さんを紹介していただき、その方に調停の前後に相談するという形で、婚姻費用と調停を自力で乗り切ることができた。その方の予想通り、調停は合意の見込みなしと判断され、不成立となった。私は7月の段階では、9月で離婚調停が不成立となったら、調停地の弁護士さんに依頼して、そのまま以前の住所地で裁判をおこす気でいた。


それを大きく方向転換させる出来事が8月に起こる。

それは、夫による面接交渉申し立てである。


7月の調停後すぐに夏休みに入ったこともあり、夫からは「夏休みに子供達に合わせろ」攻撃が盛んにあった。携帯を受信拒否にし、電話番号や住所は教えていないため、それは主に私宛のメールで行なわれたが、やがて私の実家にも子供宛の手紙という形で行なわれた。

夫はモラなので心のそこから自分は正しいと信じ込んでいるし、メールでも、私の親に対しても謝罪等のアプローチはなくひたすら高圧的である。悪いことに、実家に届いた写真には、夫の写真がやまほど同封されていた。


別居後良好(調停前だけ不安でたまらなくなり、安定剤を飲んでいた)だった私の体調は崩れ始めた。夏休みなので、子供達をいろいろなところに連れて行ってやらねばと頑張りすぎたこともある。8月半ばに届いた夫からの調停申し立て通知でストレスを受け、夏休みが終わるのを待ったように、不眠、不安がひどくなり、PTSDを専門とする公的機関の診療所にお世話になることになった。


この時点で、2回目の調停を目前に控えていたが、不安が止まらない。調停に挑む勇気がでない。私はもう一度、調停地ではなく、地元の弁護士さんを訪ねた。

前回お会いしたときに「あなたなら婚姻費用と調停を自力でやってこれる」と励ましてくれた弁護士さんだったが、精神的にぼろぼろでところどころで涙を流す私を見て、「これ以上はあなたには無理。裁判はこっちで起こしなさい。面接交渉も本来は申立人住所地であるこちらでおこすべきものだから、こちらに移送してもらえないか聞いてみなさい。」と言われた。


そこで方針を180度変更して、9月○日に離婚調停が不調になったら、その後の離婚裁判は地元で起こす、面接交渉調停も、できれば地元の家裁に場所を移す(移送)ことにした。


この9月○日の調停は、モラ劇場と言っていいほど夫がモラぶりを発揮してくれた。あっさり不調に終わったのはそのおかげである。それについてはまた後日報告する。


追記>

私がブログを再開したのは、状況が調停不成立で一区切りを迎えたことと、モラルハラスメント・ブログを主催されているまっち~さんからの呼びかけに是非応えたいと思ったからです。この後、調停の報告についての記事をあげながら、まっち~さんが呼びかけたテーマに関する記事も投稿したいと考えています。