《孫の凪海と亡くなった夫が教えてくれたこと》

　【細胞に刻印された”いのちの記憶”】

先月の中旬に

二人の孫を連れて娘が帰ってきました

山陰では１月から２月にかけて

たくさんの雪が積もりました

２歳になった孫の凪海は

この大雪に大喜びでした

家の前に高く積もった雪で

ソリやスキーで滑ったり

雪だるまを作ったりして遊びました

わたしはその間をぬって

外に洗濯物が干せるようにと

洗濯物干場に残っていた雪を

スノウダンプですくい取りながら

家の前の道路をはさんだ向こう側にある川に

雪を捨てていました

それを見ていた孫の凪海が

片づけてあった塵取りを

突然に取りだしてきました

そして

わたしがすくっている場所の雪を

わたしと同じように

塵取りですくいとりながら

これまた同じように

川にほかそうと動き始めました

道路から川に向かうのが怖いのか

ガードレールの手前で

引き腰になりながら

塵取りの雪をはらい落とそうとするそのさまは

あまりにも可愛らしくて

おばぁのわたしとしては

たまらない気持ちにさせられてしまうのですが・・・

人間というのは

こんなにも幼き頃から

誰かの役に立ちたいと

願うものなのだろうか・・・

そう思わずにはいられませんでした

「誰かの役に立ちたい」と

凪海自身が知っていて

こうしてしているわけではないとは思うのですが・・・

無為意識の中の記憶

つまり

遺伝子の中に刻印されたいのちの情報が

こうした行為を

起こさせているのだなぁ～と

思わさせられました

無意識のうちに

誰かを喜ばせる行為をしたくなる

そして

それがうれしくてたまらない・・・

そうした記憶が

遺伝子の情報として

わたしたちの中にはあるんだなぁ

あぁ～

わたしたちは

幼き頃から

こうして

周りの誰かを幸せにして

歓びを感じる存在なのだなぁ～と

凪海の姿を見て

つくづくと感じさせられたのです

ただ

幼き時だけではなくて

もしかすると

人間っていうのはね

亡くなってからも

そうした存在かもしれないなぁ～と

感じるできごとが先日ありました

３年ほど前に認知症の症状が出ていた義母が

ここ数年

食生活を変換することで認知症が改善していき

元気になってきてくれていました

我が義母

ただいま８５歳

わたしが泊りで出かけても

「一人で留守番するから大丈夫」と

言ってくれています

自分で食事の用意もしてくれます（＾＾）

ある時に

こんな元気にな義母をみつめながら

『お義母さんのこの姿を一番喜ぶのは誰だろう』って

わたしのこころの中で問うてみたんです

そうしたらね・・・

わたし自身の中から声が聴こえたの(笑)

『おれだよ！』ってね・・・

それはね

１５年前に亡くなった夫の声でした

あぁ～

そうなんだなぁ～って・・・

そうなんです

義母が元気で

幸せでいることが

亡くなった夫の

大きな歓びなんだと感じた瞬間でした

人というのは亡くなって

仏様になられてからまでも

大切な人の幸せを願っていてくれる

なんとも

ありがたい存在なのだと

確信したできごとでした

今生きているわたしたちが

幸せでいてくれることが

亡くなった夫の幸せなのだと

深く感じいったのでした

わたしよりも先に亡くなったご先祖様である夫も

そして

わたしよりも後に生まれた未来人様である凪海も

わたしたちの幸せを願ってくれている

もっと言うならば

ご先祖様や未来人様の幸せとは

自分自身以外の

今を生きるわたしたちの幸せであることなのだ！

と思ったのです

夫や凪海は

自分ではない

大切な身近な人が幸せになることが

自分の幸せなんだと感じられる情報が

ＤＮＡの中に刻印されているのだなぁ～と

感じる体験となりました

わたしはどうなのだろう・・・

わたし自身の中にも

刻印されているのだろうか・・・

わたし自身の一番の歓びとは

いったいなんだろう・・・

それを自分自身に問うとね

我が子や

孫や

母や

義母が

幸せであってくれること

大切な人が歓びであふれていてくれることが

わたしの歓びなのです

どんなにわたしが豊かになっても

どんなにわたしが仕事で成功したとしても

それは

母の歓びや

子どもたちの歓びや

自分につながる大切な方々の

歓びや幸せがあってのことなんだなぁ～

わたしは

わたしだけでは

決して幸せになれないなぁ～

そんなふうに思うのです

だからなんだなぁ～

暗いことばかりぼやいている年老いた母に

ついつい厳しいことを言ってしまうのは

母に幸せであってほしい

笑顔でいてほしい

そう思っているから・・・

わたしは

幸せに生きていきたいとか

歓びにあふれて生活したいとか

そんな願いを持っているけれど

その願いは

『大切な誰かが幸せでいてくれるから』

自分の幸せってね

そういうものなんだなぁ～って

亡くなった夫と幼い凪海が

わたしに教えてくれました

だから

人間の幸せってね
　
一人では成立できないんだね

大切なつながりある人との相互的な関係で

成り立っているんだなぁ～って思ったのです

わたしの幸せはあなたの幸せ

あなたの幸せはわたしの幸せ

なんだねぇ～

だからね

あなたが幸せを感じていてくれることも

わたしが幸せを感じていることも

どっちも

すごく

すごく

大切なんだなぁ～って思ったの・・・

だから

あなたには

あなた自身をまずは大切にしてほしいなぁ～

そうするとね

あなたの大切な人がねすごくね喜ぶんだよ

あなたの歓びは

わたしの歓びだから・・・

だから

わたしも

わたしをまずは大切にしようと思うの

それが

あなたの歓びになるのだから

そしてね

あなたの中にあふれる喜びをね

わたしの中にあるあふれる喜びをね

周りの誰かと分かち合っていきたいな・・・

あなたの歓びを誰かにプレゼントしてあげてね

わたしの歓びも誰かにプレゼントしようって思うから・・・

言葉でも

笑顔でも

行動でも

もちろん

モノでもいい(笑)

あなたの中からあふれてくる何かを・・・

誰かにつなげていってほしいなぁ～

そうするとね

その与えられた歓びは

どんどんと広がっていく

あなたから

そして

わたしから

周りへ広がっていく

それが

日本中にひろがるといいなぁ～

そして

世界中に広がるといいなぁ～

それから

宇宙中にひろがるといいなぁ～

そぉんな壮大なことを

思ってしまうのです

幼き凪海と

愛しい亡くなった夫がくれた

かけがえのない学びなのでした

今日も最後まで時間を下さり

ありがとうございました

ではでは

またのご縁を楽しみにしています

子育て保健室

鎌田美由紀

《孫の凪海と亡くなった夫が教えてくれたこと》 ～細胞に刻印された”いのちの記憶”～

《孫の凪海と亡くなった夫が教えてくれたこと》　～細胞に刻印された”いのちの記憶”～