善く生きている。
たった、2000年、
100年の人生を20回繰り返せば過ぎてしまう、
そんな短い時間の中で
それはもう、沢山の沢山の思いを成して。
気の遠くなるような永遠を
帰ることの無い今として生き続けている。
何を成しても、何も持ち帰る事はない。
この世界の物は、この世界の物だから。
そうであっても、世界に執着し、魂は動かされ続ける。
完全なる混沌から抽出されしアンバランスさを抱えながら、理想の完全さを目指す。
理想の完全さなど意味の無いものは有りはしないが、
近づく事は可能だから。
いくつ星を無くしただろう。
後どれくらい巡るのだろう。
終わりの見えない暗黒の闇の中でも
不幸よりは幸福を強く感じられる楽観性を持ち、
刹那と無常に切なさを感じ、
今を放棄する事なく、
子供達は今日を生きていく。
ここにある永遠とは、あまりに長い。
