また変な時間に目が覚めてしまった、朝の4時半。記憶とイメージとが混ざった夢を見て、泣きながら起きた。


夕飯のときも突然に泣いた。
そういうのは久しぶりだった。


日中、緊張感がつづく出来事があって、時間が経ってもなかなか力が抜けなかった。

出汁の染みた茄子のおかずを一口食べたら、緊張の糸が解けて涙が出た。温かくて気持ちよく流れていく涙だった。

両親はわたしが疲れていることは知っていたから、突然のことにも、父は黙って、母は「疲れたんだね〜」と言って、見守ってくれた。



今日はほんとうに、とても疲れた。


人生で初めて、アルバイトではなく、企業の採用面接を受けた。コロナ禍ということでオンラインで行われた。


お初の人とオンライン会議で対面し、私の過去についての質問に対して、振り返りながらたくさん話をした。慣れない緊張感の中、無理をしてがんばった。


ブランクの期間が多くアルバイトの経験しかないためか、面接では不登校になって通院・服薬を始めた高校生の頃以降の経緯について、順を追って細かく尋ねられた。


予想していた質問とは違って戸惑った。あらかじめ準備していた経歴より詳細なことまで振り返っていった。
年号などいくつか間違ったし、エピソードを思い出しながら、なんとか回答を絞り出すことで精一杯だった。


面接が終わったら、心配していた声の震えは、あまり出なかったなと、ほっとした。


よろよろと椅子から立ち上がり、着慣れないジャケットを脱ぎ、シャツのボタンを外して首を開放した。


別室にいた両親に、終わったよと報告した。階段を降りるとき、足元がふわふわしてた。



面接が終わって、しばらく経ってから、就労移行支援の支援員から連絡が入り、ビデオ通話をつないだ。
思いのほか早く、今日の面接を通過したとの報告を受けた。


オンライン面接に同席した支援員Aさんと、こっそり聞いていた支援員Bさんが、面接通過を一緒に喜んでくれた。
とっさの受け答えについて、とても褒めてくれた。



シャツが濡れるほど汗だくになったので、明るいうちからお風呂に浸かった。お寺みたいな香りのバスソルトを入れて、ふぅ〜〜っと深呼吸した。


すこし胃がきゅうっとするのを感じながら、夕飯を食べた。で、冒頭に書いたように泣いたけど、いつの7割くらいの量を、ゆっくり味わっていった。ビールも一口もらった。




今日、疲れ果てることは予想がついていたので、ご褒美を用意しておいた。新しい来年の手帳とコスメが夜に届くようにしてあった。


面接のためにネイルを塗るのを我慢していたから、届いたばかりのネイルを早速塗った。ピンクベージュのカラーと香り付きのトップコート。
大学生のときに気に入っていた色に似ていて、香りもそっくりだった。懐かしくて、また記憶のフタが開いた。これは、いい方の記憶。仕上がりは大満足した。



面接の振り返りをしなきゃだけど、今日のところは、心と体力の回復を優先することにした。寝る時間まで好きなことをして、リラックスして過ごした。


寝っ転がって、YouTubeで藤井風さんLIVE、米津玄師さんLIVEからの、ハッピーちゃんの怒涛の配信ひとつめを聞いた。途中からうとうとしてきたときに、また急に涙が出てきた。


しくしく泣いて気づいたら胎児みたいな恰好でクッションをぎゅっと抱きしめていた。
お腹のあたりや足に感情が溜まっているように感じた。吐く息を長く深呼吸をした。これは、トラウマが蘇ったときに、よくする対処法。


立てるようになってから、キッチンに行って水を飲み、コップを洗うときに水道の水を触ったら、少し落ち着いた。



また眠くなるまで何をして過ごそうかなと、ちょっと明るいことを考えられるような気分に変わった。静かな深夜の空気を独り占めしている、少し悪巧みのような気分。


好きなブログでも読もうかな。
HAPPYちゃんの配信の続きを聞こうかな。
届いた手帳やコスメたちを開封して、愛でようかな。
そうだ、TちゃんからのLINEもまた読もう。

今ココのわたしには、楽しい気持ちにさせてくれるものがたくさん用意されている。安心できるベッドと部屋もある。


つらかった感情のフタが開いて、いくつも蘇ったけれど、頑張りが報われてとてもうれしい日でもあった。今度はうれしくて、ありがたくて、また泣けてきた。
枕元にティッシュとごみ箱をスタンバイさせておいた数時間前のわたし、ナイス。



空がすっかり明るくなった。


文章を書いていたら、乱れた気持ちも落ち着いて、呼吸が穏やかになってきた。
念の為に明日(というかもう今日)は、精神的に不安定になって眠りが浅かったことと、泣いたことを支援員さんに報告したほうがよさそうだ。


二次面接に備えて、経歴のまとめを正確にしなくてはならない。作業に伴い感情の揺れて、つらくなることもあるかもしれないけれど、希望する働き方を叶えるためには、突破したい。


自分を大切にケアしながら、コツコツ進めていこうと思う。



Shoko





NEWネイルと記念撮影にっこり飛び出すハート