化粧品に入る2つの成分の香料と防腐剤は肌にアレルギーや敏感反応を引き起こす原因になっています(Contact Dermatitis, June 1999, pages 310–315)。

パメラ・スチェインメンは自分のコラムで“無香料製品の真実(The Foul Side of Fragrance-Free Products)”というタイトルで(Journal of the American Academy of Dermatology, December 1999, page 1020)“無香料といわれている製品は化学的な香りはありません”と言っています。そして彼女は“無刺激性、皮膚科学テスト済み、敏感肌または皮膚科専門医の推薦などの言葉はマーケティングのための意味の無いスローガンであるだけなのです”と言っています。

化粧品産業は女性顧客が香料含有製品を好まないと言いながら、精神的や感性的によい香りのする化粧品に魅力を感じているということをよく知っています。もしこのような化粧品会社が香りの無い製品を出すとしても、女性は甘くて花の香りと似ているもの、又はミカンの香りをするものを選択するでしょう。かわいい名前のエッセンシャルオイルは香料含有製品に過ぎないです。皆さんは“香料含有”という単語が成分リストに入っていなくても、ウィンターグリーンオイル、ガルダーモンオイル、イランイランオイル、又は他の種類のオイルをみると気分がよくなってより健康になったと思うかもしれませんが、皆さんの肌はこのような製品に拒否反応をするかもしれません。

あなたが香りの良いスキンケアお好きでしたら、顔と体に塗る前にもう一回考えてみてください。アロマテラピーは香りで気分はよくなるのかもしれませんが、肌の治療にはあまりよくありません。香りがエッセンシャルオイルから出ているか、そうでなくて、他のところから出ているのかは全く関係ありません。
肌に密接に関わっている限り、このような製品はすべて同じ種類だといえます。


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