結論から言うと、それは違います。女性は肌のシワを消してくれるという様々な化粧品に魅了されていますが、もちろんそういう製品は女性の通帳や財布の中の事情は全く気にしていません。「乾燥肌の水気を何%改善させ、数週間後、新しくなった肌を体験してください!」のようなコマーシャルはファッション雑誌でよく見られます。こういうものは「乾燥肌は普通肌よりシワが出来やすい」と、知らず知らずの間に女性たちを騙す戦略です。シワにかかわる乾燥肌の特徴はもう知られていますが、実は乾燥肌が普通肌よりシワが出来やすいということは全くありません。もちろん私がこう言っても信じる人はいないでしょう。長い間それが事実のように認識されてきたからです。しかしこの神話(モイスチュアライザーがシワを消してくれる)を信じることによって、お肌はより荒れていくのです。保湿モイスチュアライザーはシワを消す役割はないという事を覚えておいてください。

乾燥肌だからシワが出来るのではなかったら、シワが出来る原因は何でしょうか?シワは環境的理由(紫外線ダメージ、公害)と内部的理由(遺伝的変化、筋肉変化、エストロゲン損失)などによって肌に描かれた永久的な線です。
オイリー肌はシワがあまり無いように見えます。乾燥肌に比べてもっとすべすべしているし、肌触りが良いからです。しかし、いくらビタミンと植物抽出物を入れても、化粧品でシワを消したり予防することは出来ません。紫外線のダメージはシワ生成において一番の原因になるからです。体の中で太陽に毎日露出される部分とそうではない部分を比べてみてください。最も太陽に当たっていない部分は乾燥していてもシワや肌の老化がより少ないです。

どうしてこんなに多くの人が乾燥肌にシワが出来やすいと信じているのでしょうか?化粧品販売員、企業のマーケッティング、エステなどによって継続的に宣伝されたり、間違った情報が流れたりなどの理由もありますが、実は乾燥肌の方がシワが多く見えて、シワのある肌はモイスチャライザーをつけると肌がすべすべするように見えると信じているからです。油分の多い肌もシワを変化させたり、消したりすることは出来ません。モイスチャライザーをつけるとシワが一時的になくなったように見えたり、肌が乾燥すると小さいシワもよく見えたりすることはありますが、モイスチュアライザーをつけることでシワが永久的に消されるのではありません。

最新成分が入った製品を使うことがシワに効果があるのではありませんし、トナー、セラム、ローション、クリーム、ジェルなどは形と効果の程度は違いますが、モイスチャライザーの成分が入っていて潤いを供給する機能をします。このような保湿成分は、シワをだんだん消す効果のあるコラーゲンの形成や肌再生周期を高めることに役に立ちます。それでは、最新成分とは何でしょうか。抗酸化剤、細胞伝達物質、皮膚組織と似ている成分です。抗酸化剤は酸素活性ダメージを減らし、肌細胞DNAの構成にマイナスな影響を与えたり、コラーゲン破壊の原因となる肌炎症などを緩めます。そして細胞伝達成分は皮膚細胞がもっと健康で正常に活動するように手伝います。皮膚組織と似ている成分は環境から肌を守って、もっとなめらかな肌表面を作ります。

このような成分が肌構造改善に大きく影響しますので、SPF15以上の効果的な日焼け止めを一年中つけることがとても大事です。もう一つ言いたいことはAHAを継続的に使うことによるメリットです。紫外線によって傷ついた肌は表皮の角質化が進行されているので、この角質を取り除くことによって短時間で肌の回復効果が得られます。この角質除去のプロセスは、新しいコラーゲンの生成を促進、コラーゲンの破壊を防止するということを証明する研究もあります。(Plastic and Reconstructive Surgery, 4月 2005年、ページ1156-1162; Experimental Dermatology、12月2003年、ページ57-63; Dermatologic Surgery 5月2001、ページ429-433)

素晴らしい抗酸化成分のエッセンスやローション、潤いたっぷりのモイスチュアライザー、そして正しく作られた日焼け止めがあれば、お肌はもっと健康になり、シワの悩みもなくなります。


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