全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果から その1 | コスメンディのブログ

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全国体力・運動能力、運動習慣等調査は文科省が2008年度より始めた日本全国の小学5年生、中学2年生全員を対象として行われるスポーツテストのこと。
※管轄は今年からスポーツ庁になったようです。

全国学力調査の体力版として、子どもの体力向上に生かす目的で実施されています。
先日、今年の結果がアップされたのでまとめてみました。
※2008年から始まっているようですが、08年のデータはわからず。
※文科省ホームページからとれる2009年から2015年までのデータを集計しています。
※2011年は中止になっています。


女子の体力最高に、小5・中2全国調査 「底上げ奏功」 (日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG11H2S_R11C15A2CR8000/

◆体力合計点(80点満点)で、女子は小中とも過去最高。一方、小5の男子は過去最低だった。
◆握力とボール投げの全国平均は小中の男女とも08年度以降で最も低かった。

というのが色んな報道機関で報道されていました。


競技別の全国平均の推移


小学5年生男子
小学5年生男子(競技別平均)


小学5年生女子
小学5年生女子(競技別平均)


中学2年生男子
中学2年生男子(競技別平均)


中学2年生女子
中学2年生女子(競技別平均)


確かに握力、ソフトボール投げ・ハンドボール投げは大きく減少傾向。
上体起こし、長座体前屈、反復横跳び、20mシャトルランなどは数値が上がっています。
中学生の持久走も良くなっています。
この辺は練習することで数値が向上しているのでしょうか??

握力やソフトボール投げなど「パワー」が必要なものが落ちていることが顕著でしょうか。


[握力2009年⇒2015年]
小学5年生男子:16.96⇒16.45(-3.0%)
小学5年生女子:16.35⇒16.05(-1.8%)
中学2年生男子:29.82⇒28.91(-3.1%)
中学2年生女子:23.98⇒23.65(-1.4%)


[ソフト(ハンド)ボール投げ2009年⇒2015年]
小学5年生男子:25.41⇒22.51(-11.4%)
小学5年生女子:14.62⇒13.76(-5.9%)
中学2年生男子:21.27⇒20.61(-3.1%)
中学2年生女子:13.40⇒12.77(-4.7%)



各自治体が色々な取り組みをして女子の数値が上がってきたように、今後この結果を受けてどういう取り組みをして数値がどう変わっていくのか気にしたいと思います。
次の「全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果から その2」でも触れていますが、飛躍的に順位が上がっている県があったりします。




「地域の規模」による差

同調査では「地域の規模」によるクロス集計も行われています。それをみると「大都市」「中核都市」に比べると「町村」「へき地」の数値が良いことも見えてきます。

大都市・・・政令指定都市
中核市・・・人口30万人以上の市
その他の都市・・・政令指定都市・中核市を除く市
町村・・・学校所在地が町村
へき地・・・学校所在地がへき地指定を受けている

競技ごとに見ていくと全体的に数値が落ちていると言われる「握力」「ボール投げ」などで特に「へき地」の数値が高いことが見て取れます。
特に小学5年生では顕著。また、女子では小学5年生、中学2年生ともに「へき地」の数字が高く見えます。
男子は中学2年生になると差が縮まってきます。ただし、中学2年生男子では「大都市」の数値が特に低く出ています。


小学5年生男子・合計点
地域の規模・小学5年生男子


小学5年生女子・合計点
地域の規模・小学5年生女子


中学2年生男子・合計点
地域の規模・中学2年生男子


中学2年生女子・合計点
地域の規模・中学2年生女子



競技ごとの点数を見ていくと以下の通りです。
薄黄色に色掛けした部分がその年の最高値になります。


小学5年生男子・競技別得点
地域・小学5年生男子(競技別)


小学5年生女子・競技別得点
地域・小学5年生女子(競技別)


中学2年生男子・競技別得点
地域・中学2年生男子(競技別)


中学2年生女子・競技別得点
地域・中学2年生女子(競技別)