化粧品成分を解説するぜよ!元化粧品開発者のつぶやき

化粧品成分を解説するぜよ!元化粧品開発者のつぶやき

6年間化粧品の中身の開発に携わっていた人が化粧品成分について解説します。知ったかぶり化粧品成分マニアは読まなくて良いよ!

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アクリル酸は単体で処方に配合されることはありません。


高分子(ポリマー)のユニットであり、アクリル酸やほかの酸(メタクリル酸)などと共重合させてポリマー化させて初めて化粧品原料として利用します。



カーボポールやシンタレンの製品名で販売されています。

表示名はカルボマーや(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマーです。

構成するユニットによって名前は若干違います。



白色の粉末で若干すっぱい臭いがします。

(酸なのでその名残でしょう。)



で、これはスキンケアからヘアケアまでいろ~~んなものに使われています。




化粧品において高分子(ポリマー)は製品の安定化(乳化安定化・分散安定化)、使用感の演出に使われます。たとえるなら寒天やゼラチン、片栗粉です。ちょっと入れると、とろみが出たり、プルプルに固まりますよね。


そんなイメージです。


水溶液にするだけでも粘度が出ますが、

中和すると架橋構造を形成して粘度がアップします。


カルボマーが使われている処方は合わせて水酸化カリウムなどのアルカリもセットで使われています。



なぜ粘度が出ると製品が安定化するのか?それは乳化粒子やミセルなど粒子同士の衝突が起こりにくくなるからです。衝突が減れば粒子の合一が防げ、分離や油浮きを防ぐことができるのです。また化粧品原料はそれぞれ比重が異なるので、放置すると比重の大きいものは沈殿し、小さいものは浮いてきます。

この浮き沈みの速度も粘度が大きければスローにできます。


また粘度はとろみ感とも感じることができます。とろみがあると人間はなぜか高級感があると感じるのです。不思議ですねー。ラーメンもトロミがあると味が濃く感じるようです。



あれこれ、述べましたが、まとめるとアクリル酸はポリマーのユニット。

ポリマーは化粧品において製品の安定化と使用感演出のために使われる。


ということです。



では!