術後、なんとなく気がつくと、まだ頭が痛くて、喉の管が気持ち悪くて苦しくて、手術前とあまり変化を感じられなかった。
目はあかないが、話しかけてくる人に反応し、日付けを聞かれたら答え、夜中に暴れたのを覚えているか聞かれたりした。(手術から戻った数時間後に暴れて、人工呼吸器を外したらしい)
もちろん覚えてなかったが、そのせいで縛り付けられていた。
朦朧とした意識の中、丸2日をICUで過ごすと、3日目は病棟のハイケアに移ることに。
3日目の昼頃に移動し、午後にはリハビリの人達がやって来て、両脇を抱えられながら歩行。右目は全く開かず、左もしっかりあかないので視界はうっすら。人の顔はまったく認識できなかった。
ICUにいた時の静かな空間と違い、騒がしい病室で、とにかく痛む頭に悶え苦しんだ。
術後5日くらいすると、目が開くようになってきた。土日休みだったリハビリが、また月曜から始まる頃には人の顔もよくわかるようになった。
寝たきりでいると、身体の置き場所がよくわからず、いろいろ試しながら、足腰の痛みとも闘った。
夜になると熱があがり、鼻が詰まってよく眠れなくなっていった。
定時のカロナールだけでは痛みが治まらず、ロキソニンも処方してもらう。6時間おきにしか飲めない薬のために、一生懸命心電図のなかの時計を確認した。
あまり多くを語らない担当医が、くも膜下出血後は脳の血管が縮んだりして、脳梗塞などがおきやすくなるから、それを防ぐ為に2週間は点滴を続けることが必要だということを知らせてくれた。
2週間頑張ったら、きっと解放されるんだろう!!という期待で、ひたすら耐えた。
それでも身体は少しづつ回復しているようで、ゼリー食からお粥食に変わり、徐々に食べられる量が増えていった。
意識がハッキリしてくると、痛みに敏感になり、夜は本当に眠れなかった。ひたすら時計を確認して朝が来るのを待った。
声を出すと少しラクな気がして、唸るようになった。
2週間が経ち、おしっこの管と点滴が1本外れると、かなり解放された気分になった。
その日の夜中まで、最後の点滴が続き、頭痛も続いたが、夜中に点滴が外され、朝を迎えると、頭痛や鼻ずまりが治まっていた。
次の日には家族を含め、今後のことについて担当医と面談し、翌日退院することがあっさり決まった。
