そうして入籍を控えていた時、
私のもとに一通の書留が届いた。
差出人は●●弁護士だった。
私はその名前に見覚えがあった。
ヒヒの悪友の一人で、
ヒヒの不倫がばれた際に、
ザビーがヒヒの携帯を見たことについて相談していた相手だ。
ヒヒは自分が不倫をしたことを反省するどころか、
ザビーが携帯を見たことを弁護士に訴えていたのだ。
普通は一女子大生が弁護士から書留なんて届いたらビビるだろう。
でも私は今回の騒動で、
興信所(といってもしょぼいけど)を相手にしたり、
弁護士の所に相談に行っていたぐらいだから、
今更こんなことでビビるわけはなかった。
しかもちゃんとした弁護士ならともかく、
相手は●●だ。
どうせたいしたことはない。
予想通り、書留の内容は実に稚拙な内容だった。