メキシコから友人がたずねて来てくれました。
出町のゲストハウス SakuraCatで歓迎パーティー。


翌日、彼の希望で三井寺、大津市歴史博物館、石山寺へ行って来ました。


大津市歴史博物館では常設展とあわせて、企画展として太平洋戦争中の国民学校(今の小学校)児童が描いた「瀬田国民学校絵日記展」が開催中でした。
軍国教育により軍国少年少女が作られていく過程が、年度ごとの絵日記から見て取れます。

メキシコは1,800年代に内戦や独立戦争はあったけれど、世界大戦には直接は関わりませんでした。
そのためかどうか、メキシコ人の彼にとっては、国をあげて他国との戦争にのめりこんでいく過程は驚きとともにちょっと理解しがたいようでした。

また、私も知らなかったことで一つ大きな勉強になったことがありました。
広島・長崎への原爆投下の前に、テストとして原爆の模擬爆弾(パンプキン爆弾)投下が日本中のかなり多くの地域で行われたということです。

アメリカの言う、「原爆投下で日本の降伏を早めたことで世界中の多くの命が救われた」という都合の良い言い訳が、いかに詭弁であるかということが分かります。

そのテストされた地域の1つが大津市であった。昭和20年7月24日、石山の東洋レーヨン(現東レ)の工場(戦中は魚雷などの武器も作っていた)あたりにB29から投下され、10人の死者と100名以上の負傷者が出たそうです。