ちょうど平日の午後に時間が取れて、先日、友人と東京都庭園美術館に行ってきました。久しぶりの庭園美術館は、変わらずにうっとりするような空間でした。

 

ちょうど「開館40周年記念 旧朝香宮邸を読み解く A to Z」という展示会を2月17日~5月12日まで開催しており、こちらの建物の内部を隅々まで見学できるという内容は、何度も訪れている場所でありながら、意外と知らなかった細部にいたるデザインやこだわりなどがとても分かりやすく工夫を凝らした内容で、思っていた以上に素晴らしいものでした。

 

 

館内は写真撮影可でしたので、気になったポイントはカメラに収めました。

とにかくうっとりする空間です。

 

A to Z とある通り、AからZまでのポイントに分けて、見どころを解説。それぞれのアルファベットのところには、このようなカードが置かれており、それぞれ集めて持ち帰ることが可能。1枚ずつ集めながら、解説を読みながら、お部屋をひとつひとつ歩いては、そこに詰まった沢山のこだわりや美的センスに溜息が出ました。

 

 

 

入口のモザイクタイルによるこちらは踏むのを躊躇うような美しい模様が描かれています。

 

香る噴水

こちらはアンリ・ラパンによるデザインで、上の照明部分に香水を注いで熱で香りを漂わせたのだそうです。何とも優雅なエピソードです。

 

 

 

 

大広間の天井を見上げると、このような照明が設置されています。特に気にも留めずにいましたが、デザイン性が高く、今見てもモダンで新しいことに驚きます。

 

壁面のレリーフ

 

クラシックで美しい照明

 

フランスのアール・デコを取り入れいて、1点ものが多く、見ごたえがあります。

 

 

 

書斎

 

バスルーム

 

 

 

「あこがれを貯めておく」

この言葉がとても印象に残りました。良いものを見て感性を磨き、それを自分の中の引き出しに貯めておくということがとても大切だと思いました。すぐには役に立たないかもしれないけれど、審美眼を磨くことは、自分自身を高めることと同義のような気がします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美しいものを見て心豊かな時間を過ごすことが出来ました。A to Zのカードは、とても良く出来ていて、壁紙を取り上げたり、そこに描かれたものに注目したり。こんな風に、カードにすることで、鑑賞する方もより理解が深まります。

 

インテリアや装飾、美しいものに興味がある方にぜひおすすめしたい展示会です。

 

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