大阪 東淀川区 瑞光町

新大阪駅を東へ出たばかりの新幹線沿い

瑞光寺

聖徳太子が創建したと伝えられている。建武年間(1334~1336年)の頃に火災により消失したが、1643年(寛永20年)に、天然和尚が寺院名を指月寺と名づけて復興した。その後、1729年(享保14年)に、天然の後を継いだ北禅和尚が、山号を天然山、寺院名を瑞光寺と改めた。1945年(昭和20年)の大空襲による焼失、1984年(昭和59年)の再建を経て現在に至る。

山門 鯨製

その奥にある鯨橋。クジラの骨製の欄干

↓先代の橋に利用された鯨の肩甲骨

吹田観音とも呼ばれ、聖徳太子が刻んだといわれる厄除聖観音が本尊、かつては中山観音と並び称されたお寺です。宝暦6年(1756年)当時の住職が、南紀太地浦を訪れ不漁で困っている漁師のために豊漁を祈願したところ、鯨の大群がやってきたので、漁師たちは鯨の骨を寄進し、住職は鯨の冥福を祈って鯨橋をつくりました。それが雪鯨橋という太鼓橋でこの寺の名物となっています。

京都線上新庄駅の近く

この近くで20人ほどの会合があったので、途中立ち寄り。

 

釘づけの映画館あり来ず 福本
 
肉揚ぐ影が肉に冬日かな 小原菁々子
 
その奥にの心臓春の闇 高野ムツオ 蟲の王
 
のように吹雪の夜が動きいる 高野ムツオ 鳥柱
 
食う旧帝国の春の夜 高野ムツオ 鳥柱
 
来る土佐の海なり凪ぎわたり 今井千鶴子
 
この浦のの墓に舸子案内 向野楠葉
 
の迷ひ入りたる港かな 川田十雨
 
白浜や紀の国人とみる 久米三汀
 
能登の浦捕れしと湧き返る 藤浦昭代
 
尺売りて暦も売つてをり 佐土井智津子
 
霜月や入り来し伊勢の海 宇佐美魚目
 
電話急とれしと幾度も 新山 武子
 
経済学部教室にの尾がある 藤原弘和
 
見えなかったね と タラップ踏む 井上真実
 
レースの波ひそひそ が来そうな日 伊丹 公子
 
男荒ぶ 沖にを泳がせて 岸田房子
 
絵日記の 漂着 休暇果て 伊丹啓子
 
深夜街のからだがリードしている 佐々木 宏
 
れんぎように巨の影の月日かな 金子兜太
 
汐船傾きて南進す 柴田白葉女 『冬椿』『遠い橋』『岬の日』
 
大小の油目泳ぐ汁 上村占魚 『一火』
 
来る海を背にしてだいこ引く 吉村すず
 
海いろの変り迷子の跳ね 松本千鶴子
 
高濤にの尾鰭直立す 山崎ひさを
 
普陀落の海のと思ひけり 小枝秀穂女
 
雪の上にを売りて生きのこる 加藤楸邨
 
義士の日の出店が売れり尺 北野民夫
 
くろがねの鍋の分厚き山 山崎幻児
 
おの~の喰過がほや汁 几董
 
干し菜汁鴨居隠しに尺 宮澤せい子
 
虎落笛夜はを連れてくる 澤本三乗
 
声のなきこゑを寒暮の幕 富川仁一郎
 
大年の海原叩けの尾 遠山陽子
 
ゆく年や袋にねむる尺 國武和子
 
星月夜親子に旅のあり 上澤樹実人
 
くる海を遠見に袋掛 高須禎子
 
連翹に巨の影の月日かな 金子兜太
 
潮吹いて老いゆく春の暮 木内彰志
 
初漁の前や手もみの唄 小関芳江
 
さみだるる沖にさびしきかな 仙田洋子 雲は王冠以後
 
大航海時代終りしかな 橋本榮治 逆旅
 
銀漢の尾をふりかぶり割く 崎浦南極
 
の目大仏の目に似て細し 広瀬香魚
 
の血流れて砂に溜りけり 吉武月二郎
 
大小の油目泳ぐ汁 上村占魚
 
雪の上にを売りて生きのこる 加藤楸邨
 
吼えて村に近づく嵐かな 大野洒竹
 
大風に吹かれて去りぬ売 石井露月
 
店頭や吊りて日をへし山 二木倭文夫
 
古墳見て戻りし夜の汁 田村一翠
 
情事に似たりこもりて煮ることよ 草間時彦
 
汁熱き啜るや外吹雪く 大谷繞石
 
手の平にもんで吹きつつ種を採る 福本
 
篠の子の出てゐて厩馬居らず 福本
 
干し干して埃となりし天草かな 福本
 
初午や朱のなつかしき尺 鷹羽狩行
 
雲のがれ貝寄風の岸波(とき)あぐる 角川源義
 
いかめしや五寸に年忘れ 樗良
 
十六夜や来初めし熊野浦 蕪村
 
秋風はがちらす鰯雲 一雪
 
初午や朱のなつかしき尺 狩行
 
夏潮にきてをりデスマスク 岡井省二
 
山吹にの海の流れをり 武藤紀子
 
捕れて浦の臭さよ實梅照る 前田普羅
 
追ふ父よ海ある惑星に棲み 齋藤愼爾
 
幕八つ手の花にかぶされる 岸本尚毅 鶏頭
 
汁のれんが割れて空青き 岸本尚毅 鶏頭
 
渋滞のついにに呑まれけり 五島高資
 
寝物語りにの声の小さかり 大石雄鬼
 
水温むが海を選んだ日 土肥あき子
 
篠の子の出てゐて廏馬居らず 福本
 
鳴く水族館を出て小雪 対馬康子 愛国
 
花ぞらに舎(げいしゃ)と登る凌雲閣(じふにかい) 筑紫磐井 婆伽梵
 
(いさな)とる荒々しきは伊勢をのこ 筑紫磐井 野干
 
(いさな)とる伊勢よりおこる大南風 筑紫磐井 野干
 
明易ののこゑといふがやさし 中田剛 珠樹
 
湯ほてりの目に幕はためいて 中田剛 竟日
 
雲嶺よりを曳いて帰るかな あざ蓉子
 
夏潮にきてをりデスマスク 岡田省二
 
京に入りて市のを見たりけり 泉鏡花
 
大年の海原叩けの尾 遠山陽子
 
われ鯱となりてを追ふ月夜 真鍋呉夫
 
のぺニス見ており雪が斜めに降り 長谷川草々
 
ひたすらに煮つまってゆく鍋 宇多喜代子
 
突のよろひて立つたる浜辺かな 柳原極堂
 
低頭に過ぎしひと日の汁 北村直彦
 
汁熱き啜るや外吹雪く 大谷繞石
 
おのおのの喰過がほや汁 几董
 
船日誌を見ると記しけり 中山稲青

 

夜の二次会は鯨ではなくアンコウ鍋だった。