我が家の庭に生える草いろいろ。

中に茗荷竹がある。

サクランボの樹の下。

やぶ蚊の巣みたいなところなので、普段は覗かないが、そろそろ茗荷の子が出来ているはずと思い、探りを入れる。

昼のソーメン用に3つ収穫。少し足りないかと思い、出直して追加収穫

 

左端のものは花が咲き始めている。

一寸手を付けてから慌ててカメラ撮影。

残りの茗荷は夜のサラダに利用。

毎年茗荷の季節には何度か収穫を誇る画像を載せている。「豊作」の時には50個以上収穫するが、酢漬けを作るほど収穫できたのは一度か二度。

 

「続俳句検索」:

茗荷よりかしこさうなり茗荷の子 茗荷の子 正岡子規
 
老が歯のきれ味ゆかし茗荷の子 茗荷の子 正岡子規
 
すさましや野寺の庭の茗荷竹 茗荷 正岡子規
 
山里の春は淋しき茗荷かな 茗荷 正岡子規
 
茗荷とは虫さへくはぬ名也けり 茗荷 正岡子規
 
蕗の薹のわすれかたみや茗荷の子 茗荷 正岡子規
 
かくれ家の四隅を見れば茗荷哉 茗荷 正岡子規
 
此畑も親が譲りの茗荷哉 茗荷 正岡子規
 
一膳で足る餉茗荷の古漬に 高澤良一 暮津
 
茗荷採ここに無ければもう一箇所 高澤良一 暮津
 
茗荷の子けふ採れたれば昼は蕎麦 高澤良一 石鏡
 
爪を切る茗荷の花のしづけさに 中嶋秀子
 
白蝋といふその色に茗荷咲く 大橋敦子
 
方寸に歓喜ありけり花茗荷 角川 照子
 
茗荷の子十二単にやや足らぬ 角川 照子
 
熱下がりし夫へ夜明けの茗荷汁 瀬野美和子 『毛馬堤』
 
亡き人の声の残れる秋茗荷 森澄雄
 
人知れぬ花いとなめる茗荷かな 日野草城
 
つぎつぎと茗荷の花の出て白き 高野素十
 
爪を切る茗荷の花のしづけさに 中嶋秀子
 
朝の茶に酢漬け茗荷を鬼貫忌 森田公司
 
朝市や地べたに盛りて茗荷の子 西山誠
 
飼猫をほうと追ひやる茗荷採り 藤田黄雲
 
日は宙にしづかなるもの茗荷の子 大野林火
 
夕月や梅酢に漬けし茗荷の子 草間時彦
 
その笊も妻の身のうち茗荷竹 飴山實
 
茗荷竹普請も今や音こまか 中村汀女
 
雨のあと夕日がのぞく茗荷竹 南部憲吉
 
穴まどひ茗荷の花に行きどまり 宗像夕野火
 
母は手を抜くこと知らず花茗荷 水田むつみ
 
朝市の茗荷ときどき秋の風 鈴木鷹夫 風の祭
 
日に熱き雨戸を開く花茗荷 鈴木鷹夫 渚通り
 
一椀に齢の澄みぬ茗荷汁 鈴木鷹夫 渚通り
 
一椀に鎮まる茗荷山の音 鈴木鷹夫 渚通り
 
茗荷の花急に話の疎ましく 橋爪鶴麿
 
一隅に茗荷の花を咲かせ住む 池辺弥生
 
茗がよりかしこきふりや茗がの子 茗荷の子 正岡子規
 
十薬や蕗や茗荷や庵の庭 十薬 正岡子規
 
茗荷の子親しむ頃は老いゐたり 関戸一正
 
笑い皺多き母なり茗荷の子 薗田よしみ
 
土の香も手秤に乗せ茗荷の子 津田登志
 
知られざる地球の皮や茗荷汁 摂津幸彦
 
茗荷の子屋敷稲荷に育ちをり 福澤 乙
 
向き合ひて箸使ふ幸茗荷の子 金田一てる子
 
茗荷堀る市井の寸土愉しめり 西島麦南
 
茗荷の子くきと音して摘まれけり 藤本倶子
 
茗荷竹遠の水田のてらてらす 森澄雄
 
茗荷竹普請も今や音こまか 中村汀女
 
茗荷竹百姓の目のいつまでも 石田波郷
 
さびしさの日かげこもるや茗荷たけ 貞窩
 
葬一つきのふに済ませ茗荷汁 高澤良一 素抱
 
茗荷汁気兼ねなき友いつか減り 高澤良一 素抱
 
草むしりして来て茗荷の出来云へり 高澤良一 素抱
 
庭石に二つ茗荷の忘れ物 高澤良一 随笑
 
住めば都突ついて茗荷竹二寸 松本 翠
 
茗荷竹朝餉に妻とかく生きて 金子麒麟草
 
朝の茶に酢漬け茗荷を鬼貫忌 森田公司
 
鉄舟の墓後ろより藪茗荷 小坂順子
 
ひそやかに茗荷花咲く旱かな 日野草城
 
朝ぐもり茗荷は移し韮は刈り 山田文男
 
茗荷祭終り一村雪曇り 土田祈久男
 
茗荷ざらりと風の通り過ぐ ともたけりつ子
 
茗荷村の疲れの父の咳 安井昌子
 
眞つ白な布巾をつかふ花茗荷 秋枝初子
 
朝戸出のくるぶしもろし花茗荷 児玉悦子
 
僧兵に非ずよ寺の茗荷竹 斎藤芳人
 
茗荷の子今摘み頃と思ひ病む 川村千英
 
立ち寄りて茗荷の子など見てゆかれ 前山百年
 
台所不如意の時の茗荷汁 川原みや女
 
親しさの十二三人茗荷汁 澤ゑい
 
指先に移り香淡し茗荷竹 福島はま
 
一握り程の土産の茗荷竹 二宮武子
 
存分に月を孕んで茗荷の子 石川正敏
 
庭下駄の爪先濡れて花茗荷 竹田青雨
 
下町の風棲む路地の花茗荷 市東晶
 
土の面のしづかになりぬ秋茗荷 中嶋鬼谷
 
病人に一と間を借しぬ花茗荷 星野立子
 
つぎつぎと茗荷の花の出て白き 高野素十
 
爪を切る茗荷の花のしづけさに 中嶋秀子
 
有り無しの色をかざして花茗荷 才記翔子(泉)
 
雨筋の見えてきたりし花茗荷 国枝卓(春野)
 
茗荷汁ひらきなほりし物忘れ 村田佳寧子(阿蘇)
 
茗荷の子くきと音して摘まれけり 藤木倶子(ウエップ俳句通信)
 
茗荷汁にうつりて淋し己が顔 村上鬼城「定本鬼城句集」
 
飽食の果ての一菜茗荷汁 野見山ひふみ(菜殻火)
 
水鶏啼く夜や吸物に茗荷竹 北枝「摩詰庵入日記」
 
茗荷の根濡らしてすゑは忘れ川 高橋睦郎 稽古
 
茗荷しろじろ命燃えてゐし 大石悦子 群萌
 
針金を引掛けて出し茗荷摘 茨木和生 野迫川
 
みずいろの刻を紡いで茗荷の子 穴井太 原郷樹林
 
茗荷跼めば誰の影ひそと寄る 平井さち子 完流
 
一怒すれば一老とかや茗荷の子 川崎展宏 冬
 
風の盆茗荷畑を出て来たり 齊藤美規
 
みちのくの泊り泊りの茗荷汁 森江 楓
 
つぎつぎと茗荷の花の出て白き 高野素十
 
この家を離れず老いぬ茗荷の子 光信春草
 
ルカ病院の雀がとんで茗荷の子 加賀美子麓
 
葱生姜茗荷青紫蘇夏来たる 藤田弥生
 
茗荷竹普請も今や音こまか 中村汀女

茗荷竹この家に住み五〇年