句会参加。会場は、JR三ノ宮駅の東側。神戸市中央区の区役所とペアになったビル
↑神戸市のメインロード。港へ伸びる道路はフラワー通り。市役所は画面の右奥。
ダイエーと同じく、このロゴもまもなく消える。
「そごう」を詠った句はみつからなかった。
句会場のあるビルのエントランス
エントランスの前にある銅像
エントランス内部
会場
出句4句 兼題「少」
皮膚科耳鼻科歯科も女医さん春時雨
生意気な少女となりて初詣
七日粥オリーブオイルを皿に受け
待合室の不安な静寂シクラメン
二次会は豆腐料理
ビルの横をモノレールが通っている。8階の窓から
5時開店故、店の前で開店待ち
男性はわたしだけ。
近くの店。どの国の国旗か確かめに行った。
↑遠くからは真ん中の部分が白く見えた。 スペイン料理の店。
- 豆腐や花鳥合ひたる大欅 山口明子
- 湯豆腐や障子の外の隅田川 庄司瓦全
- 湯豆腐や敷きて分厚き利尻昆布 三戸杜秋
- 湯豆腐や身のうちいつか暮れそめし 加藤耕子
- 湯豆腐や支那海の闇底知れず 中村孝一
- 湯豆腐や幸せに居て気付かざる 関森勝夫
- 湯豆腐や兄弟だけの一忌日 渡辺 いえ子
- 湯豆腐の土鍋大きく一人かな 松本 ミツ子
- 湯豆腐や腹に灯はかすかなり 浅井愼平
- 湯豆腐や野末さまよふ悪鴉 中烏健二
- 湯豆腐の真ん中にある国家かな 久保純夫
- 湯豆腐や思へばこその口叱言 鈴木真砂女
- 湯豆腐に素直な言葉かくしけり 米沢恵子
- 湯豆腐や貧乏ゆすりやめたまへ 大木あまり 火球
- 湯豆腐のゆれて賢兄愚弟老ゆ 西尾照子
- 湯豆腐や年金少し使ひすぎ 高杉至風
- 湯豆腐の浮き沈みして夫の留守 林 康子
- 湯豆腐や四角四面の夫なれど 田島蔦子
- 湯豆腐や和み始めし郷ことば 西村美枝
- 湯豆腐や姿見せねど行きとどき 中村汀女
- 湯豆腐や軒まで充つる夜の靄 長谷川かな女
- 湯豆腐の湯気しづまりて老後なり 渡辺照子
- 湯豆腐や淡交なりし悔少し 鈴木昭一
- 湯豆腐や父の知らざる五十年 永峰久比古`
- 湯豆腐やをとこの会話つながらず 橋本 榮治
- 湯豆腐や木と紙の家に住みてこそ 瀧 春一
- 湯豆腐の一つ崩れずをはりまで 水原秋櫻子
- 湯豆腐や職退きし夜の寧けさに 松田 多朗
- 湯豆腐や話どこまで逸れゆくか 藤野 力
- 湯豆腐や無ければなくて済める酒 黒坂紫陽子
- 湯豆腐に境内の闇滞り 桂樟蹊子
- 湯豆腐や話の先をまだ読めず 林田 江美
- 湯豆腐やゆらりとうかぶ父母の顔 池内 勝信
- 湯豆腐や父の知らざる五十年 永峰久比古
- 湯豆腐や魚拓を掛けて釣談義 小塚 勇太
- 湯豆腐をすくひてすでにあぐらかな 仙田洋子 雲は王冠
- 湯豆腐の豆腐ぶつかりあふ病 佐々木六戈 百韻反故 わたくし雨
- 湯豆腐や借景として庭の犬 佐々木六戈 百韻反故 わたくし雨
- 湯豆腐やをとこの会話つながらず 橋本榮治 逆旅
- 混沌として湯豆腐も終りなり 佐々木有風
- 湯豆腐やみちのくの妓の泣き黒子 高橋飄々子
- 湯豆腐に箸さだまらず酔ひにけり 片山鶏頭子
- 湯豆腐にうつくしき火の廻りけり 萩原麦草
- 湯豆腐や障子の外の隅田川 吉田冬葉
- 湯豆腐の一と間根岸は雨か雪 長谷川かな女
- 湯豆腐や澄める夜は灯も淡きもの 渡辺水巴
- 湯豆腐の夭々たるを舌が待つ 能村登四郎
- 湯豆腐や男の嘆ききくことも 鈴木真砂女
- 湯豆腐のふはふはとして愚を通す 内藤祐児
- 人影もなく湯豆腐の煮えてをり 岸本尚毅 舜
- 湯豆腐の芯に残りし昏さかな 谷口桂子
- 湯豆腐の煮ゆるや誰も頼りなく 岩田由美
- 湯豆腐に酒は丹波と決めてゐし 稲畑廣太郎
- 湯豆腐のかなたのこゑを聴きゐたり 石嶌岳
- 湯豆腐や虚子の世といふ前世あり 三森鉄治
- 湯豆腐に命儲けの涙かも 村越化石
- 湯豆腐に藪を隔つる夕鼓 桂樟蹊子
- 祖父を待つ湯豆腐セット整へて 遠藤梧逸
- 湯豆腐や死後に褒められようと思ふ 藤田湘子(1926-)
- 湯豆腐やいとぐち何もなかりけり 石原八束(1919-98)
- 湯豆腐やいのちのはてのうすあかり 久保田万太郎(1889-1963)
- 湯豆腐に添へてひそかや象牙箸 久米正雄 返り花
- 湯豆腐のせめて隣をよんで見る 尾崎紅葉
- 湯豆腐の暁寒し恋ころも 尾崎紅葉
- 湯豆腐の崩れ易しや遠きデモ 鍵和田釉子
- 湯豆腐や男の嘆ききくことも 鈴木真砂女
- 湯豆腐の崩れぬはなく深酔す 福永耕二
- 大寒の六十妻よ湯豆腐よし 橋本夢道 無類の妻
- 湯豆腐や常闇四半世紀なる 村越化石
- 常闇の身を湯豆腐にあたためぬ 村越化石
- 湯豆腐に命儲けの涙かも 村越化石
- 湯豆腐やいのちのはてのうすあかり 久保田万太郎 流寓抄以後
- 湯豆腐や持薬の酒の一二杯 久保田万太郎 流寓抄
- ひとりで食べる湯豆腐うごく 山頭火