薔薇の棘が親指に刺さり
少し前に父と言い争いになったことを思い出した
わたしは父の威圧的な態度がゆるせなく
父はわたしの反抗的な態度がゆるせない
ズキンズキンと痛む親指を眺め
「今頃、お父さんも心が痛んでいるのかな?」
「感謝の文字は『謝りを感じる』って書くんだね」
そんなことを思いながらハッとした
わたしは自分の気持ちをわかってほしかった
父も自分の気持ちをわかってほしかった
お互い気持ちは平行線のまま
たくさんの失敗や間違いをしてしまう
あの時…
わたしは自分の抱えてきた寂しさに
両親に気づいてほしかったんだけど
両親は
人様のために朝早くから夜遅くまで働いていて
忙しくてあれが精一杯の姿だった
お互いに
困らせようとしていたわけではなくて
平和で幸せな家族関係を望んでいた
絶対に自分の意見が正しいわけではないのに
無意識に自分の正しさに立っている自分に
謝りを感じ
今日は
お父さんに会いたくなった
いつもあなたの側にいます
いつもあなたと共にいます
あなたの今日が安らかでありますように




