渡辺淳一氏の『白き旅立ち』を先日読みました。

白き旅立ち (新潮文庫 わ 1-4)

 

今で言うところの「献体」の志願者第一号、美幾(みき)さんの人生を描いた話です。

 

献体に志願するのは高齢の方や高尚な思いを持った方が多いのが現在ですが、第一号は34歳の女性で、遊女の方だったそうです。

美幾さんは遊女で、当時は身分が低い方だったため、彼女に関する記録はあまり残っていないはずです。

ですから、よくよく考えてみれば、この本に書かれている内容は言ってしまえばほとんどフィクションかもしれません。

しかし、そのことを分かっていながら、あたかも歴史事実としてこうしたドラマがあったのではないかと思わされる美しく、そして生々しい表現でした

それから当時「みき」という名前は珍しいなと思いました。そう言えば、同時代に生まれた天理教の開祖として知られる方も下のお名前が「みき」だったはずです。

 

最初の方には、著者の学生時代の解剖の話が載っていてそれも面白かったです(何十年前の話のようなので、今の医学部とは少し違うかもしれませんが)。

 

こういう風にまた読んだ本📚についても書けたらいいなと思います。