3コギ親子記 -9ページ目

イコールゼロ!?


「いやーあのな、どこからか俺の顔の画像が流出して、なんとテレビにまで頻繁に出てる!…と思ったらな、福山雅治だった」

「バカじゃないのほんと‥」












「お前そーゆーけどな、何年か前にも言ったけど、若い頃スナックのお姉ちゃんにな、『誰かに似てると思ったら~キムタクと福山雅治を足して、そこからキムタクと福山雅治を引いた感じに似てる~ステキ~』と言われたほどの男だぞ俺わ!」


「いや‥だから、足してそのまま引いたらイコール0でしょ!バカにされてたのまだわからないの!?」










「…え~と~………まずキムタクと福山雅治を足して……え~そこからキムタクと福山雅治を引く………………はっ!………あの女俺をバカにしてやがったのか!」


「ピピちゃんごはんにしようね~」








「おいあのスナックまだあるのか!?電話して文句言ってやるぜ!!ナメやがってあの女ぁぁぁ!!」



「ゆっくり噛んで食べるんだよ~」






ダイアモンド☆ユカイ~涙をふいて~


大友康平さんの事を書いた時に、その昔まさかこの人がバラエティー番組に出るとは思わなかったと書きましたが、そういう意味ではこの人もそうです…ダイアモンド☆ユカイさんですね。

レッド・ウォーリアーズで活躍してたのは80年代で、いわゆるバンドブームの時期でした。
たくさんのバンドがデビューしてましたが、そんな中でもレッド・ウォーリアーズは常にトップグループに位置してました。
その頃に比べるとやはり年を重ねたせいか、かなり丸くなりましたよね‥というより、こんなにおもしろい人だとは思いませんでした。

この曲は、私が高校生の頃に三好鉄生さんが歌って、CMソングにもなり大ヒットしました。
ユカイさんが歌うと、また彼らしい雰囲気があっていいですよね。
カッコつけてるんだけど、それでも見てるとカッコいいなぁと思ってしまいます…嫌味がないんですよね。
声もいいし声量もあるので、もっとテレビで歌ってるところを見せてほしいなぁと思います。







的確なアドバイス


「いや~人助けをしたあとのビールはいつもよりうまいな~」


「とーしゃん、誰か助けたのー?」









「おーピピ…聞くがいい、とーしゃんの素晴らしい人助けの話を」











よく行くコンビニの、アルバイト大学生のお兄ちゃんの話だ。

彼は愛想も良く仕事もテキパキこなし、接客態度も素晴らしい。
ビールやタバコを買いに行けばちょこちょこ話をするが、先日行った際に就職活動はどうなってるか聞いてみた。




「そーいえばそろそろ就職活動だろ?順調なのかい?」

「いやぁそれがですね、まず卒業が危ういのでそれを何とかしなきゃって状況なんですよぉ…」

「なんだと…よしわかった……とりあえず645年は大化の改新だぞ、これは押さえとけ」

「え?……はぁ…」

「あとな、地理の問題でな、海岸線がギザギザになってる地図の問題が出たら、その答えは間違いなくリアス式海岸だぞ!」

「あ……はい……」

「それとな、小野妹子は実は男だからな!気をつけれ!」

「は…はい‥」

「まぁこれくらい覚えとけば大学は卒業できるだろう」

「え!?そうなんですか!?」

「そーだ!高卒の俺が言うのだから間違いないぞ!」

「…は…はい、がんばります」


「あーそれと…」

「はい」

「これはたぶん試験には出ないと思うが、将来のために覚えておいた方がいい…素晴らしい理論だ」

「…はい‥どんな理論でしょう?」

「ハゲの理論だ!」

「え!?」

「これだ!!」









「今キミはまだ若いしフサフサだから、ハゲなんて想像もつかないほど遠い存在だろう。しかしな…実はキミもハゲなんだぞ!」

「そ……そうなんですか!?」

「そーだ‥高卒の俺が言うのだから間違いない」

「はぁ…」

「でも安心するんだ‥この理論さえ頭に入れておけば、ハゲなんて全然恐くないぞ!むしろ生きる力と自信がみなぎってくるぞ!」

「そうなんですか?」

「そーだ!俺なんてもうなんてゆーか、駅前とかにナンパに行きたいくらいだ!キミ!今度女子大生と合コンする時は俺を呼んでくれ!」

「ん~~それは~~~」

「でもな、この理論に出会うまでは悲惨だったんだ…もしかしたら心療内科に通院してたかもしれん…」

「そうだったんですか?」

「うむ………まだ50歳だとゆーのに、敬老の日に友人たちから祝福された男の話を…………聞いてみるかね?」

「あ‥今まだバイト中なので今度‥」

「そーか‥まぁがんばれよー」

「はい、いろいろとありがとうございました」





こーして私は、一人の大学生の卒業どころか、これから生きていく上でのヒントまで与えることができた。
外に出ると、さっきまで晴れていた空から、わかるかわからないか程度の小雨が降っている。
その空に向かって、私は一言だけつぶやいた




「なぁ兄ちゃん…ハゲってのはな、こんなかすかな雨でもすぐにわかるんだぜ…」













「まーこれであの兄ちゃんの将来も安泰だな!いいことしたろ?」