息子が苦しんで不登校ぎみになり、あたしの母親の狼狽ぶりったらない。
そりゃそうだ。
かわいい自慢の孫だもの。
もともととても不安の強い人で、事実からかい離したネガティブ妄想劇場がお得意。
不安が強い、というのは、
言い換えれば、現実を直視してないから、とも言えて、
なんともまあ、とんちんかん。
そこーーーーー?
みたいなことで不安になったりする。
で、今回のことでばばはばばなりに孫を心配するあまり、
あたしのここが悪かったんじゃないか、
あんたがもっとこうしてやればよかった、とか、
まあいつもの一通り、あたしのせいになり、
誰かから聞いてきた、
コーラスやったらよかった、とか、
本を読んだらいい、とか
責めたり応援しないで、共感したらなあかん、とか言い出す。
おかーさん、ちゃんと現実みてる?
コーラスやるタイプか?
本を静かに読むタイプか?
責めたり応援しないで共感せな、言うてるあんたがあたしのこと責めてるけど。
とツッコミどころ満載のあたふたぶり。
で、
今回のあたし、かなり冷静。
今まではこれに戦ってきた。
何でそんなこと言うの?
なんでわかってくれないの?
と言っては、自分の正しさを証明しようとしてきたわけ。
だって、あたしも不安だったんだもん。
不安VS不安
戦いに勝って、安心したかったから。
あーーーあたし、今までとっても不安だったんだなあ。ってわかったわ。
今回は不安がないから戦わないで済むじゃん。
すると、
母親のとんちんかんさがあんまりにも的外れすぎて笑えるんだけど、
この人、まったく現実を見てないな、
自分の中の不安を何とかしたいから、自分がいいと思うことをただ言いたいだけなんだ。ってことに初めて気が付いた。
そーしーたーらー。
今までそのおかーさんに、怒られてきたこと、
あんたはここがダメ、って言われることを一生懸命直そうとしたり、
自分を否定したりしてきたこと、
ホントだったのかな?
という疑問が沸き上がった。
母の脳内不安妄想劇場でそぐわないだけだったんじゃないの?
もしかして、
あたし、ダメなとこなんてなかったんじゃないの?
ガビーーーン
衝撃的な気づき。
これぞ、母の呪い。
まさに悪夢から醒めた気分。
そっか。
いいんだ。
あたしはあたしで。
おかーさんの脳内の不安の中では都合が悪かっただけで、あたしがあたしのまんま生きたっていいんだ。
ものすっごい自由になった気分。
自分に制限をかけて生きてきた気がして。
その制限は、自分でかけてきたけど、制限なんてはじめからなかったのかも。
幻だったみたい。