こんにちは。


現在小学校一年生の息子れんの過去の記録を書いています。



幼稚園年長、夏。
マーチングの仮本番。
雨の中、アーケードの中での演奏ではほとんど棒立ち。全然出来ませんでした…。



その夜、録画した動画を見ながら、

れん、一回全部やってみて。
と言って、音を出してやらせてみました。
覚えられなかった、出来ないんだろうな。
どこが出来てないんだろう。
苦手な箇所はどこだろう。
そんな気持ちでした。


ところが、
始めから終わりまで、叩き方、動き方、全部出来ていました!!





ああ、覚えられないことないんだ!
それは、とても嬉しかったです。


それならば、やれる可能性だってあるんじゃないか、そう思いました。



れん、全部出来てるよ!
合ってるよ!
大丈夫だよ。
自信もってやっていいんだよ!





これだけ覚えてやれているのに、やらないなんて、もったいない。そう伝えました。






その時思ったのが、やらないのは、自信がないからかも、
間違ったらどうしよう、と言う不安が大きいのかも、ということでした。
れんの場合は、場所が変わったとか、そういう変化より、違うよ、とか、間違ってるよという事や、また、周りのやらないでしょ、出来ないでしょの雰囲気、そういうものに対する不安感が、他の子より強いのかなと思います。






今まで、どうしてやれないのか、何で出来ないのか、全く理解できなかったんですが、少しだけ見えてきた気がしました。





次の日、仮本番はやれなかったけれど、天候も悪かったのと、アーケードの中というイレギュラーがあったので、


これで本番はやれないという判断は出来ないので、本番も出てみましょう、と言ってもらえました。




その日から一週間、毎日夜に一回だけ、
動画を見ながら通しで家で練習しました。



全部毎回出来ていました。
やれるよ、大丈夫だよ。

それでいいよ!

合ってるよ!大丈夫!




不安がなくなるように、自信を持ってやれるように、合ってる、それで良いと言い続けました。





おかげで、私もほとんど暗記するまで練習に付き合いました。
覚えられるまで練習はさせてもらえていたというのは、分かりました。




そして、本番当日。
天候は余り良くありません。
今にも降り出しそうな空模様。



それでも、一番始めの演奏なので、行進して出てきて、位置に並びます。



前回の時とは、顔つきが違って、指示を出している先生をしっかり見ていて、返事も大きな声でしていました。




これなら、やれそう。集中できてる。





緊張感を持って、年長組全員、演奏が始まりました。





みんな、きっと入園したときから、その前から、年長になったらこのマーチングをやるんだって思いながらきて、
憧れの舞台。
練習も、厳しいんです。
園の伝統がありますし、きっと関係者も見に来るイベントですから。




一人一人、一生懸命演奏しました。
れんも、間違えることなく、全部演奏できました。



みんな胸を張って、自信に満ちてやっていました!!




本当に感動しました。



たくさん悩んだイベントでしたが、私は一生忘れられないでしょう。





ただ、終わった後に、


皆さんが今日こんなに上手にできたのは、一生懸命教えて下さった先生方のおかげです。
それに感謝しましょう。


と、言われたんです。


これには、保護者からも、涙がひっこんだ、という言葉も、影で言われていました。




園長に、
出来ました。やれました、ありがとうございます。

と伝えると、

主任が一番頑張っていましたから、感謝を伝えて下さい、
と言われました。




それでも、今回諦めないでマーチングに出させて貰ったことは、後悔していません。
そして、乗り越えて、本番でやれたことで、れんは、本当に成長しました。


やれるんだっていう自信ができました。
自己肯定感がついたのでしょう。





これから育てていく上で、不安感を和らげて、自信をつけさせていく経験が大事だと感じました。





そして、苦手だったみんなと一緒にあわせることを乗り越えてやれたことで、
そういう経験を積んでいけば、きっとやれるようになると思いました。