よく「宝くじ〇億円に当たったら会社を辞める」という話がありますよね。

 

仕事を辞めて、悠々自適に暮らしたい、という気持ち……わかる。すごいわかります。

 

本当は私もそうしたい……。

 

でも私はきっとそうしないだろうなと思います。

 

そうしないのは、頼っているお金がなくなった時のためのリスク管理などではなく、

 

 

自分の持っていた能力が欠如していく恐怖

 

 

それがあるからです。

 

 

歳をとってくると、目は衰えるし、筋力も弱くなるし、怪我も治りにくくなっていきます。

 

それと同じように、過去にできていたものも、やっていなかったらできなくなってきます。

 

「まだまだ若いもんには負けんぞ」

 

と、よく漫画とかで出てくるお年寄りの言うセリフ。

 

本当に能力の維持ができているならいいのですけれど、それには並程度の努力では、若い人に負けるのは当たり前だと思うのです。

 

 

子供の時に努力して、その時に容易に得られていたはずの能力は、年齢が上になればなるほど、得がたくなっていきます。

 

 

今、勉強していても、昔より老眼があったり、集中力が欠けたりしていて、勉強がしにくいなと感じることがありますしね。
 

だから、今、こうして働き続けていないと、辞めてしまって、もう一度働きたいと思った時に、いざ、ちゃんと体が動くか、社会に適応できるか、とそれが不安で辞められないのです。

 

 

私は結婚する前は塾講師として働いていました。

 

それがOLとして働きだしたのも、旦那のきゅうりさんに正社員になってほしいと頼まれたからですが。

 

はっきりいって、給料でしたら塾講師の時の方が手取りからして100万くらい多く貰っていました。

 

でも、契約社員である塾講師より、正社員としての社会的な安定を得てほしいというきゅうりさんの気持ちがわかったので頷きました。

 

そして今、それなりになんとかなっているな、という現在位置が確認できてほっとしています。

 

 

こうして資格の勉強を始めたのも、「自分の中でさび付いてしまった勉強癖を思いださせる」という目的もありました。

 

過去にできていたはずのことも、努力しないとできなくなるだろうと思いましたから。

 

実際、勉強していて気力の衰えもあるなぁと感じる部分もあります。

 

若い時みたいに、体力や根性論で押し切るようなことはできないですしね。

 

でも、勉強することを生活に組み込むことは大変ですが、以前より充実している気がします。

 

知らないことが躰に沁み込む感覚というのでしょうかね。

 

しんどいけれど、やっててよかったなぁ、と思ったりします。

 

そして、これをまず10年、なんらかの形で続けていきたいと思います。

 

10年後、自分はどんな人間になっているか。

 

それを想像するのが楽しみです。