「このままやったら心配やなぁ。」

 

菜園から声が聞こえてきました。

 

声のする方に行くと、小さなきゅうりが・・・・。

 

「なにが心配なんですか。」と聞いてみました。

 

きゅうりさん「見たらわかるやん。とげがチョットしかないやろ。」

 

 

「そう言われても、特に少ないとは思いませんけどね。」

 

 

きゅうりさん「あんたはまだ若いやろ。

昔のきゅうりはとげだらけやってんから。

それに比べたらという意味や。」

 

 

「そう言われれば、そんなきゅうりみたことあります。

たしか、スーヨー・・・。」

 

 

きゅうりさん「そうそう、それそれ。

四葉きゅうりは深い皺ととげだらけやったから、

虫よけにはちょうど良かってん。」

 

 

「虫よけなんですか、とげは・・・。」

 

 

きゅうりさん「若い時はいっぱいあるけど、

種ができる頃にはほとんどなくなんねん。」

 

 

「最近はとげが全くないきゅうりさんも見かけますよ。」

 

 

きゅうりさん「・・・・・。心配して損したわ。」

 

 

ほんまですね

 

来の役割というものが理解されていな・・・・い。