最近フードコートに子供を置いてどこかに行ってしまう親がいるようで…。

そんなシチュエーション、私も遭遇してしまいました。


お父さんと1歳くらい?のほんの少しまだヨチヨチ歩きが抜けきれていない感じの男の子。


4人席に2人で座っており、混雑のフードコートで食べ終えた後もゆっくり過ごしたかったようで(後にお母さん待ちのためと判明)、途中からカウンター席に移動の準備をしておりました。

するとお父さんは子供をカウンター席に座らせ

「食器片すからここにいてね。」

と言ったようなことを男の子に伝え、片付けに行ってしまいました。男の子を席に残したまま…。


男の子は1人でケータイでアニメか何かを見ていましたが、なんだか良くない気がする…。

心の中で胸騒ぎ…。

何事もなくお父さんが帰ってくれば良いな…。

なんて少し気にしつつ、私もご飯をしていましたが、男の子が突然何かの拍子にバランスを崩したようで、椅子ごと転倒し、地面に転んでしまいました。


近くにいた別のお子様を連れたお母さんが助けてくれていたのですが、男の子にとって転倒はさして問題ではなく、その時お父さんがいないことに気付き、不安げな表情でお父さんを探しに席を離れ、歩き始めてしまいました。

男の子を助けてくれた子連れのお母さんにももちろんお子様がおり、お父さんを探しに歩き始めてしまった男の子に付いてあげることは難しそうにしていたので、近くにいた私が慌てて男の子に声をかけに行きました。

お父さんは食器を片付けに行くと言っていたので、そこまで時間を要するわけではなさそうでしたが、しかしかその短時間の出来事です。


「お父さんすぐ戻ってくるからね。戻ろう。」「大丈夫だよ。」

なんて私が声を掛けても、男の子にとっては見知らぬ人、きっと訳が分からなかったでしょう。余計に不安で泣きそうな顔をして、更にどんどん席から離れてお父さんを探しに行こうとしてしまいました。

声だけでの制止は出来ないと思い、後ろから両肩に手を当てて方向転換し、大丈夫だよ、お父さんすぐ来るよ、なんて言いながら、席の方へ戻れるよう誘導しました。

席まで来ると、ちょうどお父さんも食器片付けから戻ってきたようで、お父さんからしたら椅子に座っていた自分の息子が、何故か知らない人に肩に手を添えられながら一緒に歩いていた…。

そんな光景を見て、いったい何を思ったのでしょうか…?


「あの…」と言った私の声と被さるように何かを言ったお父さんは、息子を抱き上げてカウンター席に戻り、何事もなかったかのように男の子とケータイでアニメか何かの続きを見始めていました。


「ありがとうございました。」

「すみませんでした。」

とか、聞き取れなかったので、せめてそういった感謝感か謝罪の言葉だったのならきっと自分の行動を振り返ってくれるだろうから良いなとは思うのですが、なんであんたが息子と歩いてるの?と不審者の目で見られていたのなら、ちょっとやるせないですね…。なんて。自分でやったお節介だから、お父さんからしたら知ったこっちゃないですね…。


その後子供を連れたお母さんが来て、そのお父さんと男の子と合流しており、全く何事もなかったかのようにどこかへ行ってしまいました。

このお父さんが食器を片付けに行っている間の一連の出来事について、私はあの…の言葉で伝えられずに終わってしまったので、お父さんは知りませんし、だからこそお母さんに伝えることもしないでしょうし、きっと本当に何事もなくお母さん達を待っていただけという認識で終わるのだろうなぁーと思います。


せめてお母さんにこんな事があったよ、とお話すれば良かったのかな…、なんて今更反省。

いや、お節介…?


男の子は悪くない。だってきっとアニメか何か見ていて、気付いたらお父さんいなくなっちゃったんだもんね。そりゃ探しに行くよね。1人で不安だもん。しかも知らない人から声掛けられて、更に不安よね。泣きたくなるのを我慢しているようや雰囲気がとても心痛んだ。

お父さんはここにいてね、とかそんな声掛けてたけど、まだ理解できる歳じゃないよね、きっと。


このお父さんは恐らく、誰かに見守りしてもらおうとしている感じではなく、食器を片付けにいくほんの短時間だから息子(男の子)はケータイでアニメか何かを見て静かに待っていられるだろう…携帯に夢中になっているスキに…という雰囲気。

男の子の行動を過信しすぎて注意を怠った結果、予期しない出来事が起こった、と言った感じのような気がします。

(…が、それは私の中だけであって、お父さんとしては本当に何事もなく…)


きっとお父さんが完全に目の届く、或いは席からとても近い場所に返却だったらまだ良かったのかもしれませんね。

いや、違うか。どんな状況でも子供を1人にして親は離れるべからず、か。

小さい子、未就学児は尚更か。

「ちょっとの時間だけだから大丈夫」じゃないんだな、と。