アメンボ 日記 -3ページ目

6月16日昼下がり

37歳で医者になった僕


すずちゃんに


「あなたと居ると治りたいとおもっちゃうから」


せつねえよ。


「バカみたいじゃなくて、バカなんですよ」


「結婚しよう」


「受け入れる」


何なんだ、泣かせないでよ。


いかんいかん


センチな気持ちになるのが怖い


自分は、感動をぶっ飛ばそうと


エロサイトを開き


ドスケベ痴女プレイを見て


ズボンを下ろすが


パソコンの画面内で


繰り広げられる痴女プレイを


無視し


テレビ画面から


37歳で医者になった僕が


これでもかと


感動エピソードを


重ねててくる。


感動のラッシュに


ボコボコニされ

チンコ丸出しのまま


わんわん泣いた。


パソコン画面の


ドスケベ痴女が涙で


歪んで見えた。


最終回も


エロ動画と一緒に見よう。


そうでもしないと


いい話過ぎて死んでしまうかもしれない。




6月16日

冷水シャワーは、今日も冷たい。


やっぱ暖かいシャワーが浴びたい。


しかし


僕は、北海道の男子。


冷水がなんぼのもんじゃ!!


冷水に負けるために


東京に出てきたわけではない。


故郷に錦を飾るんだ!!


地元のみんな見ててくれ!!


このまま


冷水シャワーで乗り切り切って見せる。


ガスを止めた


ガス屋の思惑どうりに


なってたまっるか!!


ガス屋に


「803号室の男、根性あるわー!!」


って言わせてやるからね。


ははっ。





6月15日

あれっ、お湯が出ねー。


ガス止められた。


そういえばガス代払ってねー。


しかし、お湯が出ないくらいで


引くわけにはいかない。


シャワーを浴びるためだけに


全裸になった自分の労力を


ガス会社の意地悪ごときで


無駄にされるのだけは嫌だ。


気合で水シャワーで済まそうと


めっちゃ冷たかったけど


フォー!!フォー!!


ウオッフォー!!


って言って


冷たさをテンションで


ごまかした。


6月イチのテンションを


思う存分ぶちまけた。


水でもイケルやん。


水でもイケルやーん。



6月13日

僕は、レスラー。


レスラーだ。


自分勝手な、レスラー。


いろいろ迷惑掛けたけど


自分は、レスラーなんだって


気づいたから


ちょっと、楽になった。



6月12日


「全然寝てないわー」


って言ったら


だからなんだよって顔された。


「寝不足を自慢するな」


ってあるあるネタになったりしてたけど


「全然寝てないわー」


って、言うってことは


そんな、しょうもない情報も


話せるぐらい自分は


そいつに心を


開いてて


なおかつ甘えてるわけだけら


「大丈夫?」


ぐらい言える人間のほうが


素敵だ。


だから自分は


言われた時は


「俺の膝で良かったら貸してあげるよ」


って言ってあげようと思った。






6月11日

ワンッ、ワンッ、ワンッ


めっちゃ吠える


ちっちぇー犬に


「何で吠えるの!!ダメでしょ!!」


っていう飼い主の女を見て



「許してあげなさい


お嬢さん、犬という動物は、


吠えるものなんだよ


しつけという名目で


犬の本能を


押さえつけるのは


人間のエゴでしかないのさ」



自分の器の大きさが怖くなった。














6月5日

バカじゃねーの?


ひいーーー。


マジで辛れー。


バカじゃねーの。


なんで、こんな辛いんだよ。


バカじゃねーの、マジで。


って言いながらも


食うのをやめない自分。


辛い物って食いだすと


なんで止まらねんだろう。


ああ、かれー。


バカだこれ。


明日ケツいてぇよ、ぜってーいてぇよ。


ほんっと、バカだこれ。


ああ、かれっ。ヒーヒー。


全部食えねーよコレ。


いやあっ、かぁっれ!!


バカすぎるわ。



期間限定


ベビスターホットチキン味









6月4日

やはり酒に酔うと


前の嫁のことばかり考えてしまう。


心配だ。


今頃どうしてるかな?


自分みたいな男と結婚しなければ


今頃は幸せ満開だったろう。


自分みたいな男とでも、


どうにか幸せな家庭を


築こうと頑張ってくれていた彼女。


そのことに、今になって


気づく


クソな自分。


自分と別れた事で


彼女の人生が光り輝くことを


心から願う。


この先もし


自分の人生が光り始めたとしても


それは、彼女のおかげだろう。


ひとりの人間の犠牲の上に


自分の人生は成り立っている。


無駄にしてはいかん。


うだうだいってらんねー、


って考えてたら


眠くなってきたから


前妻の笑っている写真を見ながら


寝ることにした。

6月3日

一回ゼロにしなくてはいかん。


考えたが



自分に必要なのは


ネタを作って


ライブに出て


ネタを直して


ライブに出て


大爆笑とる。


シンプルだ。


そのために必要なのは


ライブに多く出れる環境と


極力バイトを減らせる


生活を作ることだ。



家賃8万円のマンションに


テレビ・ベッド・ソファー


テーブル・トダナ・


生活雑貨の数々・・・・


いらん。


捨てよう。


全部捨てよう。


昔買った、でかいバートンのバッグに


衣類だけ詰めてここを出よう。


誰かとここでルームシェアすることも考えたが


前妻との思い出がつまったこの場所に


他人と生活するのが我慢ならん。


出よう。


ここを出よう。


そっからはじめよう。


雨と風がしのげれば


どこだっていいじゃねーか。


そして、そこからはじめるんだ。


って思って不動産屋の前まで行った。


何件か不動産屋の前の物件情報を見て


物件情報の、代り映えのしない


図面に飽きた自分は


ダーヨシに借りた金で缶ビール


2本買って飲むことにした。


いい気分になった


自分は、ベランダで叫ぶ


迷惑にならない程度で叫ぶ


つぶやき程度に叫ぶ


今月中には、引っ越す。






5月31日

永野さんが、単独ライブの打ち合わせから戻ってきて


「やりたいように、やれそう!!」って


凄くうれしそうに話すもんだから


自分も


うれしくなって


別れたあと


スキップでバイト先に向かった。


腰に手を当てて


スキップをした。


ポケットから


タバコが落ちた


スキップを


維持したまま


拾った。


うまく拾えた。


ははっ。