BMW760LIを所有することについて
よくBMWの7シリーズなどを所有するととんでもなくお金がかかるという。
いわば嘘に近い内容のうわさが聞かれますが
もう長いこと7シリーズを所有していますがそのようなデマには決して耳を傾けないでください。
E32 E38 E66と3台の7シリーズを長きにわたって所有していましたが
7シリーズの年間における整備料金はオイル交換や税金、保険料金などを除けば10万円もあれば十分でした。
それはたとえ15年物の12気筒6000リッターの760LIでもきっちりとあてはまります。
よくBMWはよく壊れるという輩がおりますが、それは車の扱いというものを知らない無知からくるものです。
とても興味深い説明文章がありましたので掲載してみます。
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今回はBMWの故障率が高いと言われる衝撃の理由とは!?というタイトルでお伝えしていきます。
BMWの車種別解説は以下よりご覧ください。
BMWの故障率は高いと思われている方が多いと思いますので、ざっくばらんにこちらの記事で僕の意見をまとめさせていただきます。本記事はBMW故障率の統計的なものではなくて、実際に輸入車歴の長い僕個人の経験から言わせていただきます。
最初に筆者のBMWの故障に関して意見を述べさせていただきますが、BMWのどの年式のどの車種を、新車で買うのか、中古車で買うのか、中古車であれば予算に合わせてどんな条件のコンディションのものを買うのか?によって大きく左右されますよね。
中古車であればその車の走行距離は?その走行距離に応じて新品が必要なパーツや予算は?長期放置車両なのか、それとも最近まで乗られていた鮮度の良い中古車なのか?事故歴の有無は?前オーナーはディーラーでメンテナンスしてたのか?ディーラーでメンテナンスしてたという整備記録簿はあるのか?
メンテナンスされてたとしてオイル交換のみなのか、それとももう少し突っ込んだところまでメンテナンスされてきた車なのか?購入後の保証はついてくるのか?販売店のBMWの整備実績は信頼できるか?その販売店に整備を任せて車を故障させられないか?。。。
などなど。。。これら細かい要素によって故障率って大きく変化すると思いませんか?
特にメンテナンスを預けるお店の技術力は非常に大切で、オイルのメモリの見方を知らなくて規定より入れすぎて結果オイルが吹き出して補器ベルトなどに干渉して腐食させて故障させる、という『人災』もあります。
少なくとも現行型のBMWを新車、もしくは低走行の新古車で購入するのであれば先の5年ほどは大小トラブル含め故障で悩まされることはほぼないと思います。なので高年式のBMWに対して「故障しやすい」というのは言い過ぎな気がします。
とはいえ客観的に見ても、国産車だろうが輸入車だろうが初期トラブルというものはつきものです。購入後数日で発生するトラブルもあれば半年、1年後、3年後に初めて発症するというケースも普通にあるということをまず認識しておく必要があります。
その主な理由は工場出荷時にも気づけないほどの微細なパーツのずれだったり、走行してみないと発症しないものまで様々あるからです。そのようなケースも想定して、どんなに故障が少ないと評判の国産車でも新車から3~5年は無料で保証がついてくるものです。
日本車はそんなことがないと思われる方も多いですが、初期トラブルの被害に会われている方のことをスルーすることはできません。僕の知っている例では、以前の職場でカローラのE16型(2016年式)を購入した仲の良いおじさんがいました。その方のカローラは購入後1か月でエンジンがかからなくなり、レッカー搬送されたそうです。
原因はスパークプラグというパーツでしたが、少なくともその販売店では他にも同様のクルマがあったらしいとのことでした。それでもリコールとならないのはおかしい、とそのおじさんは腹を立てていました。
他にもトヨタやホンダのハイブリッドでは3年以内にエアコンの電動コンプレッサーが故障する、など実例を挙げるときりがないほどです。実際のユーザーの声は大々的に伝わらないので分かりにくいのですが、価格コムなどではそうした一般ユーザーの声を聞くことができます。
僕自身も父親がお気に入りのホンダで新車を購入したことがありますが、購入して1か月もしないうちにトランクのロックが開かなくなるという不具合に見舞われています。今どきこんなレベルのトラブルがあるものなのか、最近のホンダは変だ。。。その後もいろいろあって結局半年で手放すことになりました。
そしてその車種は2017年現在、雨漏りのリコールでユーザーの度肝を抜いているような状況です。あえてリンクは貼りませんので、気になる方は調べてみてください。国産車を信頼する気持ちを僕が否定することはできませんが、その安心感だけで購入して「こんなはずでは。。。」という想いをするのは選んだ本人です。
それにもし安心だったとして、その先にあなたが求めている車の良さってありますか?
国産車しか乗ったことなくて、何かが物足りなくてBMWに辿り着いたのではないですか?
国産車は母体数が多い分、そういったトラブルが多く感じてしまうこともあるかもしれませんが、一定数存在することは確かなようです。
最近ではドイツ車御三家をはじめ他のヨーロッパ勢も日本でのアフターサービスが非常に好待遇になってきています。イタリア車で、ポンコツとして悪名高いあのアルファロメオが!!購入後最大5年まで「24時間365日故障したらどこでも駆けつけます」というサービスを前面に打ち出してくる時代になってきています。
それはヨーロッパ勢が「うちのクルマは故障しませんから」という自信の表れだと感じています。
次に、BMWの故障率が高いと思われてしまう原因について考えてみたいと思います。
それはおそらく国産車とBMWの「設計思想の違い」から来ているのではないかと思います。
セッケイシソウの違い。。。と言われても何がどう違うのか?というところですが、僕が大きく異なっていると思のは、
- 国産車・・・クルマそのものが消耗品
- BMW・・・パーツ単体が消耗品
という感じですね。前回の『BMWのF10(5シリーズ)は故障する?保証付きは安心?』でもお伝えしてきましたが、国産車はよくも悪くも乗用車の皮を被った働くクルマだということです。
それは特に深い意味はなく、エンジンオイルが3分の1になっても警告灯が点かず、オイル交換をサボってもとりあえず走ることから単純に「これは働くクルマだな」と思ったわけです。働くクルマなので、新車時より性能が落ちたり、燃費が落っこちてもとりあえず動くように出来ている、ドライバーも気にしない的な感じですかね。。。
エンジンオイルがスカスカの状態で、クルマも自分にムチを打って走ることで確実にエンジンにダメージを与えているはずですが、何事もないように走っている国産車は多い気がします。オーナーさんは特にメンテナンスのことは気にかけていないことも多いようですが、クルマはかわいそうな感じですよね。
車がそんな状態でも何も警告を発しないのは、あえてオイルレベルセンサーの感度を緩く設定しているとしか思えません。エンジンオイルが少ないのに走っていられるというのは、品質以前の問題ではなく、メーカーの設計思想の問題ではないでしょうか?エンジンオイルが汚れたまま、もしくは少ないまま走り続けていたらどんなクルマでも故障しますよね。
そして10年10万キロを超えてくるあたりで「車がそろそろ古くなってきたから変えどきよねえ」という感じで多くのオーナーさんは新車を買ってしまいますよね。なので車そのものが電化製品のような消耗品だと思うのです。
もちろんすべての国産車を働くクルマだとは思ってもいませんし、僕の身の回りのクルマがたまたまそうだったと思えばそれで済んでしまう話なのかもしれません。ですが故障の有無はともかく、今の国産車でデザインなどで惹かれるクルマはかなり少ないというのは本音でしょう。
最近ではマツダなど他のメーカーにはない路線で運転が面白くてデザインの美しいクルマを打ち出してきていますので、そういった流れには期待が膨らみます。
BMWの驚きの設計思想と故障との関係とは?
一方、BMWは真逆の発想で、パーツをまめに交換して新車時の性能や燃費を維持するという考え方をとっています。それに加えて欧州の厳しい安全基準が車にもプログラムされていますので、その結果BMWはメンテナンスをさぼることが許されない車になっています。
具体的には、
- ライトのバルブが切れたりオイル量が少ないだけですぐに警告灯がつく
- 国産車では交換しないようなセンサー類も消耗品となる
という感じになります。
よくヘッドライトのバルブが切れたまま走っているクルマをよく見かけると思いますが、BMWはそれを許してくれません。バルブが切れると「はやく交換しろ」と車がドライバーに警告を促すようセッティングされていて、交換しないまま走っていると永遠に警告灯はつきっぱなしです。
逆に素直に交換してしまえば「それでいいんだよ」と素直に警告をやめてくれるので、そこまで難しいことはないのですが。。。でもどうしてそこまで警告してくるかというと、それはライトが切れたまま走行していると非常に危険だからですね。
その理由は「ドライバーの安全を守るため」なんですよね。
欧州の安全基準では乗用車であっても日が暮れてきたらロービームを全灯して走るのが常識となってきています。よくスモールライトだけで走っているクルマを見かけますが、欧州では「前照灯は前を照らせてなきゃ意味ないでしょ」という感覚なんですね。そのぐらい欧州の安全に対する認識は高いものがあります。
とうとう最近ではスモールのみの点灯ができない車種が出てきています。僕の母はイタリア車のフィアット500に乗っていますが、スモールのみの点灯はできなくなっています。ライトはオンかオフしかありません。
それにオイルの量に関してもBMWは厳しく警告してきますが、それも「エンジンに負荷をかけたくないから」「適正な燃費を保ちたいから」「本来の性能を維持したいから」ですよね。その裏ではメーカーの、「車を買ってくれたユーザーのために長持ちするエンジンを」という想いが込められているのかもしれません。
そんな感じでちょっとしたことですぐ警告ランプがつくようセッティングされているので、日本車に乗り慣れたユーザーからは「故障だ!!」と大騒ぎされてしまうことになります。地球の裏側の、すごく頭の良い人たちが「安全なように」との願いを込めて作った仕組みが、日本では残念ながらあまり理解されないようです。
でもそのおかげもあってかヨーロッパを走る車の車齢は20年越えは当たり前、30年前以上のビンテージカーも現役で走っていたりします。ヨーロッパの一部の地域では「古いクルマは国の財産」と言って一定の年式の車の税金を減額、もしくは免除するなど、税制も整っている影響もあるかもしれません。
車には他にも、排気ガスは適正なのかを監視するセンサーや、エンジンが正常に回転しているかを監視するセンサーなど、いろんな種類のセンサーが仕込まれています。BMWの場合はそのセンサーもある程度時期が来たら「使い捨て」「交換前提」のつもりで設計しているので、それを知らないと「故障だ!!」と大騒ぎしてしまうことになります。
国産車の場合は「何事もなく目的地にたどり着くことが全て」という基準の設計となっているので、センサーはよほどのことが無い限り交換したり、反応したりすることがない場合が多いと思います。重要なセンサーはエンジンなど高音高密度の過酷な環境にさらされている場合が多いので、本来であれば定期的に交換すべきなのですが。。。
そのようなことを理解した上でBMWに乗ると、ものすごくイイ車だなと感じることができますよ。
最高級グレード760について
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BMWのE65(7シリーズ)の故障の心配より必要なこととは?
今回はBMWのE65(7シリーズ)の故障の心配より必要なこととは?というテーマでお伝えしていきます。
これからBMWの7シリーズを視野に検討している方にはもっとBMWについての知識を深めていただきたいと思いますので、以下も併せてご覧いただくことをお勧めしています。
BMWまとめは以下よりご覧ください。
E65は四代目の7シリーズとして2001年にデビュー。先代のE38と比較して大幅に先進的となり、より大型化しました。
出典:BMW 7-series E65 E66 photo 62577/carsbase
大型化するメリットとしては室内空間の増加に居住性の向上のほか、次世代の安全性に対応するという意味でも貢献します。
特にE65、7シリーズはBMWの最も優れた技術を投入される車ですので、簡単な衝撃でぺちゃんこになってしまうようではブランドに泥を塗ってしまいます。
一方で大型化すると重量が増加し燃費も悪化するというデメリットがあります。しかしBMWはE65のボディに贅沢なアルミを多用し軽量化を図り、エンジンには「バルブトロニック」を採用しました。
よって車重も軽く先代より低燃費で吹け上がりの軽いハイレスポンスなエンジンとなっていますので、時代によってかなり進化していると思います。同クラスのセルシオなどと比較して「エンジンがうるさい」というユーザーボイスもありますが、そう思わせることがBMWの狙いです。
エンジンがあまりにも静かすぎると、かえって走っている実感がわきにくいのでよりアクセルを踏もうとします。プリウスなどのハイブリッド車が常磐道をあり得ない速度でかっ飛ばしているのをよく見かけると思います。
それはもちろん急いでいる人もいるかもしれませんが、一番は「アクセルを踏んでも踏んでも実感がわきにくい」というのがあります。
なのでハイブリッド車なのにマフラーを社外品に変えている人が多いのは単純に「走っているのに実感が湧かなくて気持ち悪い」からです。車が好きかどうかに関わらず、人間は本能的に走っている実感を体で感じたがる生き物なのです。
そういった人間の本質的な部分まで研究し、車づくりにフィードバックしていくメーカーこそBMWなのです。その当たりをよく分かっていない人からすると、E65はセルシオに比べて「ただのうるさいクルマ」です。
表面的な理解ではなく、開発者の秘めたる想いを汲み取っていけるか?E65はオーナーへそういった資質を問われる車でもあります。
BMWのE65がオーナーに求めるもう一つの資質とは?
あなたがBMWのE65を購入検討する上で、僕が一番お伝えしたいことがあります。
これは正直にお伝えしなくてはいけませんが、BMWのE65を維持していくためには故障の心配より絶対的な「ステータス」が必要です。
欧州は未だに階級意識の残る社会です。それはクルマ造りにも顕著に表れていて、「セグメント」というクラス分けが明確になされています。
- Aセグメント(ミニ)...フィアット500、スマートなど
- Bセグメント(スモール)...ワーゲンのポロなど
- Cセグメント(ミディアム)...ワーゲンのゴルフなど
- Dセグメント(ラージ)...アウディA4など
- Eセグメント(エグゼクティヴ)...BMW5シリーズなど
- Lセグメント(ラグジュアリー)...メルセデスSクラス、BMW7シリーズなど
上記のように、車は階級分けが明確になされています。
そしてBMWのE65はクラスでも最高級の部類にランク付けされています。つまりメンテナンスも最上級のものが求められるという事実を表しています。
車の階級分けとは日本ではあまりなじみがないかもしれません。事実、国産車では分類がめちゃくちゃです。
アルファードやベルファイアなど、見た目はいかにもハイクラスな印象を持たせていますが、中身を空けてみればカローラを少し発展させただけの直4エンジン、みたいな感じです。プリウスともなればますます分からなくなります。
なので、なあなあな維持の仕方やメンテナンスでも、何とかやっていけてしまうことがほとんどです。中身はカローラの発展形なので、てきとうに走るようにできているのです。
ですがBMWのE65は国産のそれとは大きく異なり、見た目通りのハイクラスなエンジンや内装、そしてステータスが求められるクルマです。
メンテナンスをサボろうものならば「早く工場に入れろ」と車が変な音を立てて警告灯を発します。日本人からすればただ「故障が多いクルマ」に見られてしまいがちですが、それもこれもオーナーの身を守るための合理的な仕掛けでもあります。
ヘッドライドのバルブが切れれば「早く交換しろ」と警告してくるようになっていたりしますが、それは「前が見えないまま走ってたら危ないだろ?」という当たり前の警告なのです。
なので大変失礼な言い方になってしまいますが、収入もなければ自分で車をメンテナンスする知識、もしくは「自分から車について知ろう」という前向きな気持ちのいずれかが無ければ確実に後悔するか、故障させてしまうのがオチです。
そもそもE65は故障がつきものの問題のある車ではないです。もしE65が「故障してどうしようもない車」と社長クラスの得意先各位に思われてしまえば、二度とラグジュアリークラスのBMWを購入していただくことはないでしょう。
7シリーズとはそういった社運がかかった車であり、ハイクラスな人たちのために贅を尽くした造りをなされているため、そう易々と故障が起きるような車ではないことは分かります。
ですが最高の性能と贅を提供する代わりに、「まめに工場には入れてください」という車ですから、それができないなら当然「故障する」という結果が見えてしまいます。
それでもBMWのE65に乗りたいけどどうすればいい?
ここまでの解説でBMWのE65はちょっとやそっとの気持ちで手を出せるクルマではないということがお分かりいただけたかと思います。
理由は、そもそもE65は国産車でいうところの見せかけのラグジュアリークラスとは大きく違い、本当にオーナーの資質が求められるということをお伝えしてきました。
なので僕の説明をお読みいただいた方の中では、E65の購入そのものを見送ってしまった方もいるかもしれません。
ですがそれでも欲しいという方がいらっしゃるとすれば、それはE65を想う気持ちが冗談ではなく、本物なのかもしれません。僕はそういった人たちの背中を押したいと思いこのサイトを立ち上げましたので、少しくらいお役に立ちたいとは思っています。
E65を故障させてしまう主原因としては、「国産車感覚で乗ってしまう」ということにあります。国産車感覚とは、「車検や点検はお店の判断任せ」だったり、基本的に「人任せ」な点です。
人任せにするということはそれだけ人件費が多くかかるということですから、余裕がないのに人任せばかりでは当然追いつきません。
ですが収入がないのなら自分で何とかする、というは僕たち一般人に与えられた選択肢でもあります。
今はググれば大抵のことは調べられる時代ですが、それすらやらずに「専門的なことは人任せ」というスタンスそのものが、大きな出費を招く原因となります。
車屋さんは僕たち素人からすれば難しいことばかりをやっていると思われがちですが、実は僕たち素人と整備士さんとの差は「工具があるかないか」程度の差、だったりします。
それはやや言いすぎな部分もあるかもしれませんが、E65を故障させずになんとか維持していくためにはあえて分からないことに向かっていく「積極的なスタンス」が求められるのです。
BMWのE65の故障リスクを減らす具体的なメンテナンスとは?
それでは具体的にE65を維持していくには何が求められるのでしょうか?
E65を故障させず安く維持していくためには、
- E65に乗っているとどんなメンテナンスが必要になってくるのか?
- E65のメンテナンスにかける予算をどう調整していくか?
- E65のメンテナンスのタイミングはいつにすべきか?
といったことが重要となります。
まずはE65に乗っていると必要になるメンテナンスですが、基本的に走行距離をみます。
E65を始めとする欧州車は、走行距離ごとに消耗品が来るタイミングというのがあらかた決まっています。
消耗品というのは例えばバッテリーだとか、タイヤとかワイパーゴムとか、そういったものを指します。車は走れば消耗していくパーツがある、という原理原則は国産車と変わりません。
ようは消耗する部品があらかじめ分かっていれば、そこをピンポイントに新品に入れ替えていくことができます。そうするとパーツがヘタって「故障だ!!」と騒ぐ前にある程度対策を立てる事ができますよね。
E65の場合は、早ければ3万キロごとに以下の部品が寿命を迎えますので交換が必要です。
- ブレーキパッド+センサー
- フューエルフィルター
- イグニッションコイル+スパークプラグ
- ウォーターポンプ
- サーモスタット
- ブローバイホース
- ATF+フィルター+ハーネススリーブ+AT制御CPUリセット
- イグニッションユニット
今はとりあえず部品の意味は分からなくて結構ですが、「こういうメンテナンスが求められるんだな~」ということだけご理解ください。
さらに5~6万キロ走行をめどに、
- カムシャフトセンサー
- クランクシャフトセンサー
- エアフロメーター
- フューエルポンプ
- O2センサー×4個
- アッパーマウント+ショックアブソーバ4輪
- アイドル制御バルブ
が寿命となります。
さらに走行8万キロをめどに
- ブレーキディスク4輪
- カムシャフトカバーガスケット
- スタビライザー等ブッシュ類一式交換
- 3万キロ毎の消耗品交換
が必要となってきます。
これらのメンテナンスはE65独自の、というわけではなくて、国産車でもいつか交換が要求されるものなのです。車検の見積もり詳細など普段は細かく目を通さない人が多いですし、メカニックさんも「素人に説明しても分からない」と思っているので、なかなか目に触れないだけです。
さらに言えば、これらの部品の役割をググるだけでも車がどうして「故障」するということになるのか、そういった理解につなげることもできます。
例えば上記のO2センサーであれば、調べると排気ガスを監視しているパーツだということが分かります。排気ガスと言えばマフラーから出てきますが、その中間に刺さっているセンサーですね。
それが6万キロ走行くらいでダメになってくると、排気ガスを正しく監視できなくなってきます。
そうするとエンジンの調子がおかしくなったりするんだ、ということまで分かってくるようになります。そしてここを新品に入れ替えるだけで元の状態に戻るはず、ということまで想定できるのです。そうすれば故障だと慌てる必要もなくなるはずです。
BMWのE65をより安く維持していくためには?
BMWのE65を安く維持していくためには、
- ディーラーよりも安く部品を入手するルートを発掘する
- ディーラーよりも腕がよく安く部品を取り付けてくれるお店に出会う
ということがポイントです。
「車の部品はディーラーでしか手に入らないのではないか?」とか「ディーラー以外で入手した部品の安全性はどうなのか?」という疑問を持たれる方もいると思います。
実際、楽天市場でBMWの部品を検索してみると掃いて捨てるほどヒットします。それはBMWが国内では超メジャーブランドに成長しているということと、輸入している人が「ディーラーか、それ以外の部品業者か」の違いしかないからです。
つまり誰が部品を輸入しているのか?というだけであって、入手可能な部品は全く一緒ということもあります。
さらに欧州では価格と品質で純正部品に対抗する市場が出来上がっていて、純正より安いのに品質は劣らないOEM部品もあります。それらを輸入している部品屋さんを見つけることができれば、かなり安く部品代をあげることができます。
見つけ方としては「BMW パーツ」などでGoogle検索すれば国内でも大手の部品輸入業者がヒットしますので、そこで見積もりをもらうことによって安い部品を探すことができます。その際、正確な部品を入手したいので、必ずディーラーで「部品の品番」を調べてもらうようにしましょう。
例えば、E65のウォーターポンプが欲しいとします。その時はディーラーに「E65のウォーターポンプの見積もりと品番をお願いします」という風に伝えれば知ることができます。
ディーラーで教えてもらったウォーターポンプの品番をネット検索で見つけた部品業者に伝えて、「これと適合するウォーターポンプの見積もりをお願いします」という風にするだけです。
ポイントはいくつかの業者に見積もりを依頼し、一番安く販売してくれそうなところで購入するということです。また、部品を販売した後の保証など気になる点は事前に問い合わせておくとより確実ですね。
僕は個人的に3台のドイツ車とイタリア車を維持してきていますが、全てこの方法で部品を入手しています。
次にメンテナンスをお願いするお店ですが、一番お勧めなのが「BMWに特化した専門店」があればそこで面倒を見てもらいましょう。ワーゲンもメルセデスも置いてあるようなお店ではなく、本当にBMW専門店といった感じのお店をネット検索で見つけるようにします。
BMW専門店のメリットは言わずともしれた経験値の差と話の早さです。そういったお店はディーラーの価格も意識していますから、当然ディーラーより安くしてもらえるような交渉もしやすいです。
何かトラブルが起きても「ああ、たぶんあそこかな」といった感じですぐに目星をつけて点検対応してくれるという点も安心できます。
もしそういったお店が近くにない場合は「ボッシュカーサービス提携店」というのもお勧めです。お店によって得意分野が多少違い、クラシックカーOKなところもあればフェラーリ・ランボルギーニも「とりあえず見せて」みたいなところもあります。
大抵はメルセデス、BMWは日常的にいじってます!というお店が多いので安心して預けることができますし、概して国産メカニックよりはるかに経験値、レベル共に高い人が在籍しています。
それに僕はこれまで3件ほどボッシュさんにはお世話になっていますが、どの担当の方も高いサービス精神を持っています。ボッシュさんで車を買ってあげたわけではないのにどうしてここまで親切な対応をしてくれるのだろう。。。と思うこともあるくらいなので、預けるこちらとしても気持ちがよいものがあります。
お店によって対応は異なるものの、期待を裏切らない対応と整備をしてくれるということは間違いないと思っています。
BMWのE65を維持することは国産車感覚のようにいかないかもしれませんが、7シリーズの比類なきポテンシャルはあなたの期待をいい意味で裏切ってくれることと思います。
あなただけのパートナーに巡り合えることを祈っています。
ダイハツコペン東京BASEだより でした。