ワクチンの接種とフィラリア予防の薬で、動物病院に行った。病院に行く予感がするのか、嫌がってなかなか車に乗り込もうとしない。駐車して出る時も、もじもじ。病院に向かう道すがらも、ときどき急停止して首を振っていやがる。でも窓口のおねえさんに優しく声をかけられると、たちまち気持ちもほぐれてカウンターに手を掛けて尻尾を振る。調子のいいやつ。
 難関は手術台にのるとき。前回は怖くてお漏らししてしまった。今回はおとなしく抱っこされて、手術台の上にのる。でも足は震えている。お医者さんの巧みな誘導で、ワクチン接種の注射はすぐに終わった。怖がるほどのことはない、と分かっただろうか。
 手術台は体重計を兼ねている。お医者さんから「体重は15.2kg、もうちょっと増えますね。しまった体つきなので運動は足りています」とのこと。ふりかえると随分大きくなったものだ。1年前の計測では、5.6kgだった記憶がある。表情も子供っぽかった。自分の子供が大人になるまでは十数年かかるが、犬は一、二年。あっという間でなんかもったいない気もする。一日一日の成長ぶりをもっともっと見つめておけばよかったなあ。人生は、こんなものかも。
オッカムの剃刀
ちょうど一年前の写真。無邪気な感じ