分割丸め機

 

朝の工房で、機械の歌が始まる。
一次発酵を終えた生地が、
分割丸目機の輝く銀の舞台になだれ込み、
沢山の希望を、たった8秒で形づくる。

指先にも似た精密さで、
ひとつひとつを愛おしく扱う。
誰もが扱えるシンプルな操作から、

ムラなく、均等で、華麗な舞いが披露される

カバーを外せばブレードが輝き、清潔な光を放つ。
毎日を支える確かな動作、

そして確実に導き出される好結果。

パン職人の新しい友は、
労を惜しまず、時間を節約し、
平等に愛されるあまたの完璧な生地玉を
今日も粛々と創り出す。

 

朝霧の中、心地よく香るバターの息吹、
口を近づけると層の奥に隠された、
黄金の秘密がざわつきだす。

そして焼きたての温もりが心を溶かす。
カフェの窓辺で、柔らかな光の中、
一口ごとに広がる、幸せの味。

外はサクサク、中はしっとり。
クロワッサンの魔法にかかった街で、
希望の味と共に一日が始まる。