ほんとは怖いよ、眠るたび。
もう目が覚めないんじゃないかって、
生きてる証が欲しくて、
苦しささえ愛しくなるの。
泣きそうなのを押し殺して私を黙って抱き締める優しさが好きなの。
怖がりなのも知ってる。
けどあなたはそれを見せない。
白い冷たい箱の中で、無機質な音の中で、あなたのぬくもりだけが際立つの。
白い冷たい箱に入ってくる人は、ぽつぽつ少なくなってきたの。
あなたがいない夜は、あなたが好きな月を眺めてるの。
あなたはたまにこっそり病室で夜を明かしたりしてたよね、
外の話とか、なうのお友達の話とかしてくれたよね、
すごく幸せだった。
どんなに苦しくても。
わざと薬を手の届く場所に置かないの。
あなたがいてくれるだけで、すうっと苦しさが和らぐの。
声が好き。
抱き締められた時の力強さが好き。
優しさが好き。
見つめる瞳が好き。
明るいのが好き。
お茶目なところが好き。
幸せになれたらきっと言うよ、
『あなたのことが好き。』
私の中に、『好き』が溢れるんだよ。
私も、幸せになっていいですか?
夏の蝉のように儚くて
もうすぐ私が死ぬとしても
…幸せをください