鎌倉駅東口のロータリー正面から鎌倉宮行きバスで瑞泉寺へ向かいました。終点でバスを降りて、静かな住宅街の中を徒歩で1kmほど進めば到着。
山が近づいてくると、石垣の上に紫陽花の群生がずっと続きます。
石垣の上には以前から金網が張り巡らされていますが、その金網の目の間から紫陽花が枝を伸ばし金網を覆い隠しています。
紫陽花の道と呼ばれて有名になっても不思議ではない、、、でもひっそりと静まり返りほとんど人と出会うこともありません。
ずっと紫陽花を楽しみながら瑞泉寺へ到着。
小さな総門の先に拝観料を支払う小さな窓口。その先には、梅林があります。その梅林の中の小径を進むと、、、
梅の花のないこの時期は、紫陽花の小径になっています。
梅林を抜けて進むと、二股に分かれた石段があります。
新旧2本の石段が薄暗い林の中へ伸びています。
左側は古い歴史を感じる苔むした石段です。
いにしえの石段をのぼりました、滑らないように気をつけながら。
石段を上り切った左手に石碑があります。
『吉田松陰先生留跡碑』とあります。
吉田松陰の伯父が瑞泉寺の住職だった時、彼はここに滞在して住職と語り明かし、そのあと一緒に鎌倉・江ノ島を巡ったとか。その後ペリー来航を間近に見た松蔭は翌年下田で密航を企てる直前にもここを訪れているそうです。
この小さな案内板は、総門そばに立っています。
この案内板の右に少し入ったところに天園ハイキングコースへの登山口がありますが、今は通行止めになっていましたが。
山門
境内のお庭をのんびり散策。
この先に富士山が見えると表示が。
この日は残念ながら富士山の頂上は見えませんでした
そばには鐘楼があります。
本堂の裏にも庭園があります。
剥き出しの岩肌には洞窟もあり、山や山から流れ落ちる水など地形を生かした庭園になっています。
瑞泉寺は鎌倉五山に次ぐ格式の高いお寺にも関わらず、いつ来ても訪れる人が少なくひっそりと静まり返り、聞こえるのは、風の囁きや小鳥のさえずり、木の葉の擦れあう音だけという心静かに過ごせるお寺です。
鶯も美しい声を聞かせてくれます。
瑞泉寺でゆっくり過ごした後、また徒歩でバス停へ向かいました。
途中、永福寺跡にだけ少し立ち寄りました。
永福寺跡の詳細はこちらへ
これにて、鎌倉紫陽花巡りはおしまい。
友人たちはとても鎌倉を楽しんでくれたようでよかったです。