最期に
夜中に鳴いてごめんなさい
お母さんを守るのはボクだったのに
お母さんに迷惑ばっかりかけてる
あんなに楽しかった散歩も
しっかりと歩けなくなったから行きたくない
お母さんがボクに力をつけるために用意してくれた
とっておきのご飯も食べたくないんだ
だって食べたらその後うんこしたくなるから
ボクは力も強かったし走るのも早かったよね
誰にも負けない自信があったのに
いつの間にかお母さんに支えられなければ
歩けなくなってた
お母さんはそんなボクに頑張らなくていいよって言ってくれたけど
ボクは頑張りたかったんだ
でも何故か身体がいうこときかなくて
苦しくて痛くて痙攣して吐いたよね
お母さんはその度に病院に連れていってくれたけど
大きなボクを抱いていくのは大変だったよね
ボクがお母さんを守るはずだったのに
小さい頃からずっと一緒だったよね
ボクはあの日からお母さんの子供だったよね
長かったようで短かったなあ
13年も一緒にいられた?
13年しか一緒じゃなかった?
ねえ お母さん?
ボクは良い子だったかな?
大きな声で鳴いて悪い子だった?
ごめんなさい
でも とてもとても恐ろしかったんだ
ボクの目に映るものが何もかも消えてなくなっていくから
大好きなお母さんの顔も姿も
光さえも見えなくなっちゃった
お母さん夜中に鳴いてしまってごめんなさい
だって しっかり目を見開いても
辺りは真っ暗で何も見えなかったんだよ
でも
今はなんか全部見える気がする
痛みも苦しさも何もないよ
だからお母さん泣かないで
ボクはもう鳴かないから
先週 13歳の顔見知りのワンコが虹の橋を渡ったよ
中型犬だったから13歳は早すぎだったかな?
うちのワンコとも毎日散歩しながら挨拶してた
いつか通る道だけど
辛いな
