大変ご無沙汰しています。
タイトルのとおりしぶとく生き延びてますよ。
今年の1月には死にかけて、また緊急手術して助けて貰いましたけどね。
そんなんでも今は入院期間も1泊2日です。今回もだけど物凄く具合が悪くて受診したら血液検査の結果でも「これは不味いぞ」って数値だったそうです。←心筋梗塞起こしかけてる。
細かくは表現や流れを省略しますけど、とにかく助かりました。でも、心臓の方はと言う話です。
治療前に医師の指示でCTスキャンの撮影をしました。
治療後に医師から
「心臓の方は無事治療出来ました。で、以前に大動脈瘤と診断受けた事ありますか?」と。
自分は寝耳に水状態で
「いえいえ、それは初耳です。どこの位置にですか?」と聞き返すと
医師は「おへその下辺りで現在4㎝程に膨らんでます」と。
何やら不穏な流れだ。
聞けば4㎝超えて5㎝とかだと即治療が必要だと。今の状態でも、いつ破裂してもおかしくないですって。
怖い事ばかりで嫌ですね。
医師は「どのくらいのペースで大きくなってるか半年後に再度CTスキャンやりましょう。変わってなければ様子をみて、更に拡がってたら治療です」と。これって数種類は治療方法がある様ですけど、結局は人工血管置き換えなんです。
その検査予定日は今月半ばです。そこまではどきどきです。
そんな事より、去年の話です。
仕事の帰り道に家の近所で困ってる人を3名程助けました。当然別々の日に少しずつ別の所です。
何故か皆さん転んでて起こしてあげるみたいにです。一人はチャリの男性。
もう一人は歩いてた女性。←つまづいて転んだのを起こしてあげる
もう一人はタクシーから降りる瞬間転んだ高齢女性。後者のタクシーから降りる時に転んだ女性は転んだ原因がタクシーの運転手にあるんです。ドアを開いた降車位置の足下にはコンクリートの段差。
丁度、高齢女性はそこに足を着いた瞬間足を捻って尻もち付いてしまったのです。
そこは近所の銀行駐車場入り口で
タクシーのドライバーもわざわざそんな場所を選ばなくても…って場所に停めたからなんです。自分は転んだか転ばないかの瞬間後方から銀行駐車場へ入ろうとバイク乗ってました。そこの真横がバイク駐輪場なので停めた瞬間前方を見たら高齢女性は転んでました。
「あっ、助けなきゃ」と思って急ぎ足で近寄り
「起こしてあげますけど、肩とか腕とか触りますよ」と時代が時代なので許可を得ます。
これ、数日間で助けた三人とも同じ事を言いました。
そして、高齢女性。立たせてあげて
「大丈夫ですか?怪我無いですか?痛いとことかは?」と、聞くと
「ありがとうございます、足が少しだけ痛いけど大丈夫です」と。
その後のんびりタクシーの運転手が降りてきて高齢女性の事を支えようとしたから
「お前、お客さんは神様と違うけど人間だぞ!何で真っ先に助けに来ないんだよ」とドライバーに怒りましたね。
そしたら覇気無く「はあ…。」みたいな薄い返事。
いかりやでは無いけど
「駄目だこいつ」と思っておばあさんに再度、「大丈夫なら自分は銀行に入るんで離れますよ」と伝え
銀行内へ。手続きを終えて銀行から出ていくと
お婆さんが立ち上がらせた所で未だ立ちすくんでいる。
再度近寄って「大丈夫ですか?」と聞くと
「転んだときに段差の角にすねをぶつけて血が出てきちゃいました」と。
自分がお婆さんの足元を見るとヒザから下が出血で真っ赤・・・。
お婆さんに「これは放置していて止血しないから診てくれる病院探してあげます」って告げて
近所の救急指定病院に連絡しまくって聞くこと数件、一番近所の病院で外科の先生が帰る寸前だったけど
診てくれると言うので、お婆さんのことを説得してひじを支えてあげて歩きで連れてきました。
病院に到着して代理で名前を書き保証人欄に自分の名前を書いてくれと言うので書いてたら
看護師さんの声が聞こえて、お婆さんの名前を言いながら
「これ凄く傷口が深いから縫わないと駄目ですよ」と。
お婆さんが着ていたズボンを片方ひざまで捲り上げていて
出血がひどい。ぴたっとしたズボンだったので傷口を圧迫してたようで
それが無くなったら一気に出血が増えていた。
でも、お医者さんが縫ってくれるから安心して自分は看護師さんに
「じゃあ、自分は帰るので○○さん(おばあさんの苗字)お願いします」と頼んだ。
するとおばあさんが「お名前とご住所連絡先を教えてください」と。
自分は「自分にお礼とか不要なんで気にしないでください」と告げたけど
自分が病院をでたあと看護師さんに聞いた様で後日丁寧な文章のお手紙と菓子折りを送ってくれました。
「気を使わなくて良かったのに・・・。」と思ったけど気持ちだからと受け取り
数日後送り主の住所をみて逆にお礼を言いに行きました。
「その後お怪我はどうですか?」とお婆さんに聞いたら
「歳だから中々傷が治らなくて1週間後に表面の縫った糸を取れるんです」と。ちなみに22針縫ったそうです。
皮膚の深いところまで裂けていた様で深い部分を10針、表面を12針。自分が思った以上にひどかった。
と、そんな会話をしていたら狭い路地に自分の車を停めていたので通りかかった車両を通すため
お婆さんに「また来ます。取り急ぎお礼のお品ありがとうございました」と告げ
その場を後にした。
さらに後日丁寧に、またお手紙をくれた。
読めば経過は悪くなく怪我する以前と同じくらい歩ける様になったと記されていた。
年があけ、自分が入院手術などもしていたのでお婆さんのところへ行けずにいた。
そして先月あたりから「あ!お婆さんのところに顔を出さなきゃ」と思っていたが
仕事が終わって帰宅すると遅い時間になっていて、つい行かずにいた。
そして、先月の半ばにやっとたずねる事ができた。
しかし、玄関先の表札に書いてある苗字が変わってる。
「あれ?施設とか入ってしまったのかな?」と思い、念のため
住人の方に声をかけた。「こちらに○○さんお住まいでは無いですか?」と
すると「知らないし違いますよ。ここは自分が住んでます」と。
あれ?間違える訳無いし・・・おばあさん具合が良くないと言っていたから
施設へ入居しちゃったかと考えた。
たまたま、そこのお婆さんの住まいは旧知の不動産会社が管理していた。
後日不動産会社の方に聞いてみようと電話連絡する。しかし2日ほど、数回掛けるが連絡つかず。
今日は大雨の影響で現場が全滅状態だったので直接、そこの不動産会社に行ってみようと決めた。
さて、そうして不動産会社に近寄ると営業中。
車を停めて店内へ。受付の女性も顔見知りなので自分の事を覚えているか聞くと
当然分かりますと。
どうされましたか?と聞かれたので、おたくで管理してるところへ住んでいた高齢女性について
差し障り無い程度で構わないから教えてください。実は去年怪我をされた所を偶然近くにいて
助けたと教えた。すると一瞬事務員さんが声を詰まらせる感じで
「実は今年の2月にあの方は亡くなったんです。デイサービスに週3回ほど通っていて、その日連絡も無く来ないから職員の方が訪ねたらお部屋の中で倒れていて意識不明状態。直ぐに救急要請したが残念な事に搬送された病院では助けられなかった」と。
それを聞いて愕然としました。あんなに酷い怪我をしていてもケロッとしてお元気だったのに・・・。
事務員さんは自分とお婆さんの出来事を教えた事もあり
「きっと○○さん天国で感謝されてますよ」という。
それを言いながら涙ぐむ事務員さんをみて自分は後悔の念を感じ思わず泣きそうになった。
それを見られたく無かったので礼を言い店を出ようとしたが事務員さんが同じ言葉を自分に言い
気を落とされないでくださいねって言ってくれる。
でも、お手紙いっぱい書いてくれた事のお礼も言えず明確にお別れもしてない自分は
悲しさでいっぱいだった。
そんな出来事が起こっても自分は生き延びてる・・・。
でもね、辛いよ。お婆さん、ご冥福をお祈りします。
自分も遠からずそっちへ行くと思うので、また素敵な笑顔を見せてくださいね。