国芳などの江戸絵画をはじめ、日本絵画の展示に強い美術館という印象がありますが、今回もまたやってくれました。
脱力感この上ない、素晴らしい展示です。
入口すぐのロビーは撮影OKになっています。
全体は大きく4つのセクションに分かれており、
第1章 別世界への案内役 禅画
第2章 何かを超える
第3章 突拍子もない造形
第4章 苦味とおとぼけ
です。
気になった作品をいくつかピックアップしてみました。
上段は仙厓さん。ゆるい表情や手つき、腰つきがたまらなくユーモラス。「○○(私の通称)って、仙厓さんの描くキャラにそっくりだよね(笑)」といつも妻に言われていますが、あんまりだと思います。
右下が雪村の布袋さん。表情がたまりませんね。左下は狩野山雪の描く梟。とぼけた感じが良いです。
左は小林一茶、右上は夏目漱石。各々の分野でひとかどの方々の作品で、なんとも言えない味わいがありますが、上手いかと言われると、う〜ん?という感じですね。右下は大正時代にアンリ・ルソー(ヘタウマ画家の第一人者)の影響を受けて描いた三岸好太郎の作品。女性の左腕が明らかにヘンです。
そして、今回の展覧会の目玉にもなっている将軍様の絵画。
上段と下段左が三代将軍・徳川家光、下段右が四代将軍・徳川家綱の作品。右は共に長沢蘆雪の作品。上は頭に石を積まれてこのまま6年。仙人になって昇天したという話。下は落胆した老師を描いているのですが、半端ない落胆の表情に引き込まれてしまいました。
左の絵を見た瞬間、小澤征爾さんだと思ったのは、私だけでは無いと思います。
右の村山槐多の「スキと人」。図録にはスナフキンではありません、と書いてあります(^_^;)
こんな絵画ばかり並んでいて、腹を抱えて笑いたいのを堪えるのが辛かったですが、脈々と続いている、日本人が持つユルさを愛でる感性を改めて認識させられる展覧会でした。
4月14日までが前期、16日からが後期で多くの作品が入れ替えになります。チケットには2回目半額券が付いているので、後期も来てねということでしょう。
子ども向けに「へそまがりたんけんたい」というワークシートがあり、楽しめるようになっています。
公式図録は一般書籍として発売されており、展示に沿った章立てになっています。
時間のある方は是非。おススメです。













