こんにちは
遅くなりましたが、今回クッキーが受けた手術のこと
それに至るまでの経緯などを 書き留めておきたいと思います
診断名 : 左眼緑内障
今回受けた手術 : 前房内シャント設置術
入院期間 : 4日と半日
経過をみながら 術後2-3週間は安静 (興奮する行動禁忌)
術後点眼 : 抗生物質 ・ステロイド ・ ヒアルロン酸
内服薬 : 抗生物質・ プレドニン
※ 停滞傾向の房水(高眼圧の原因)に対して、特殊なインプラントを結膜下に設置し
房水の流れをつくり、眼内の減圧を図る
適応: ラタノプロスト点眼 2回/日施行するも 眼内減圧が不可能な場合
また
出来る限りの長期の視力維持を積極的に希望する場合
経緯
入院の数日前より、なんとなく左眼の軽度充血が気になり
なんとか予約が取れた7月15日、主治医のもとへ行きました
「眼圧40、緑内障ですね」
診断されました
数年前右眼を緑内障で失ってから、左眼もいつかは・・と覚悟していたつもりですが
クッキーの場合、左の視力も失ったら「全盲」となる
一瞬頭が真っ白になりました
「右眼の発症後、統計的には半年以内に反対側の眼も発症するケースが多いのですが
クッキーの左眼は3年半・・と、よく頑張りましたね」
先生がそうおっしゃってくれて
私、ちょっと気持ちを切り替えることができました
与えられた選択肢は
① 手術にて減圧 ・ しばらく視力を維持できるようにする
② 点眼のみで 失明まで様子見る( この場合二か月以内の失明が予想される)
このふたつでした
全身麻酔をかけることを含め、積極的な外科処置をとるかどうか
ひと時 悩みました
先生の説明では 今回の手術後、視力を維持できる期間は、半年~2年の範囲
まれに3年以上 維持できているケースもあるようです
↓ ( 手術前日・ 緊急入院前のクッキーさん)
この日、診察の短い時間の中で
私の気持ちはほぼ固まっていました
手術を選択しようと思いました
以前右眼緑内障で、点眼だけで眼圧を調整する期間が結構長くて
激しいであろう痛みに耐えて、伏せてるクッキーを見てきました
(その後、レーザーを用いての手術を受けたのですが、早い段階で失明しました)
過去の経験を活かし、次は 「苦痛の除去」 を最優先に
そのように思って過ごした 現在に至る数年間でした
今回、 どちらの措置を選んでいたとしても
近い将来の失明は 免れません
でもそれはもう、「クッキーの 運命だ」と自分に言い聞かせ
でももう少しの間だけ
たとえ小さな視力でも、外の世界を見て、光を感じて
家族や、走る犬の友達の姿を捉えてほしい
だから最後に、今回の手術に懸けてみたい と
家族である私と夫君で 決断しました
まだクッキーと一緒に見たい景色が たくさんある
緑内障診断・手術の説明等を聞いたその日から3日後
点眼では眼圧の上昇が抑えきれず
「これ以上視神経にダメージは・・ 早い方がいい」と 先生
夜間緊急入院、翌日手術となりました
手術は問題なく終わり、麻酔の影響も心配なく
入院中は 投薬時などケージの扉を開けられる度、静かに飛び出していたようです
心的ストレスが与える影響も考慮されてか? 術後の経過もよかったので
予定より一日早く退院させてもらえました
現在、術後8日目
先日の受診時も、眼圧12で正常
good!
術後半年は、かなり慎重に
シャントが詰まって房水の流れが悪くなり、再び眼圧が上昇する可能性は高い
その際は、早期に発見できた場合は、眼内注射で閉塞したシャント内を溶解する処置が可能
(2-3回が限度との事)
そのため、クッキーの行動・しぐさや
眼脂は多くないか、充血、出血はないか
細かな観察が必要です
気を引き締めて、がんばります
私の中では、もう次の段階へ
「手術により 視力がなんとか生かされた」
この与えられた失明(全盲)までの時間の猶予
今から、全盲の犬と暮らすイメージを
出来る限りの情報や学びを 得ていきたいと思います
長文ご覧いただき、ありがとうございました!
愛犬が同じ病気で、悩んでいる方々の参考になれば、幸いです