先日訪れた古書市で購入した本



                    ウィリアム・ニコルソン作 「かしこいビル」 1926年

                               と

                  

                             ジーン・ジオン作

                        マーガレット・B・グレアム 絵 

                          「どろんこハリー」 1956年





                           


           「かしこいビル」は、作者が、娘メリーのために作ったもので

                登場する人、もの、すべて実在したものだそう




         このお話は、親戚のおばさんの家にお泊りに行くことになったメリーが

          トランクに自分のお気に入りのものや必需品を詰めるのだけれど

             かしこいビル(イギリス兵隊人形)をトランクに入れ忘れ・・



             そんなこんなでお話は素敵な絵と共に進んでいきます








「かしこいビルを置いていくわけにはいかないわね!」
なんて言われて喜んでシンバルを シャーン!と鳴らすビルだったけど・・・













!!!








沢山の荷物を入れたり出したりしたメリーは、ビルをトランクに入れ忘れた!






だけど、ビルは猛ダッシュで後を追い
列車を追いかけ




追いついたのでした!





そして
やっぱりかしこいビルは、メリーちゃんに





かしこい ビル!!
と言われ
恐縮です!と言わんばかりの花束贈呈
紳士!!



この絵本、ナニが面白いって
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最後の締めは、笑っちゃいました



夫君がこの本を読んで言った一言が面白くて
「・・・この一言で済ませようなんて。」


そうそう、メリーちゃんの失態でビルは野を越え山を越え走ってきたのに

「かしこい ビル!」
と褒め、よくやった!と言わんばかりのメリーちゃん

この絵本は読むたびにフツフツと笑いがこみあげてきます






「どろんこ ハリー」は


お風呂が大嫌いなハリーが、ブラシを隠して街に飛び出す話
真っ白い黒ブチのある犬が
遊び過ぎて汚れて、真っ黒い白ブチのある犬になり
帰宅しても家族はこの汚れた黒い犬を
「ハリー」だと気つかない話


最後は、家族にきれいに洗ってもらい
「やっぱりこの犬はハリーだったのね!」
と、ハッピーエンドで終わるお話

この本に惹かれた理由
最後のページで、ハリーが
ふかふかの自分のクッションに丸くなって気持ちよさそうに寝ていて
こうつぶやくのでした

「自分のおうちって、なんていいのでしょう」


野良ネコちゃんや、飼い主や業者に見放され捨てられた犬
その子たちが、いつかハリーと同じような気持ちになれる日がきますように
そんな思いで手元に置きたい本
そう感じたのでした



はぁ~・・・ハリー君・・・よかったなぁ・・・







僕・・・冷や冷やしたわ!







エエ話!





この日古書市だけ覗いて~
と思っていた私ですが
結局なじみの古書店を梯子して
かなりの重量の本を持ち帰りました


女の子