ども
クッキーです
いや~、昨日は死んでたね、実際
別に体調悪いんとかじゃないねんけども、なんや眠うてな・・・
お天気とか、歳のせいやと思う
もーちゃん、心配かけてごめんなすって
以前の記事に少し触れたけど、ちえが数か月お世話させてもうてたコッカちゃんのこと
かなり長文やし、読むのしんどかったらゴメンやで
この子
ルイ君ゆうて、まだ3歳ならないくらいとの事やったん。(今はもう5歳手前かな??)
めっさイケメンやろー??
なかなかどうして、この子がきゃわいい奴っちゃねん!
さかのぼること、一昨年の冬11月・・・
ちえが神戸に引っ越してすぐの頃
土地勘がないちえは、自転車でぐるぐる
近所だけど、なんやいつも通らないような細い路地に入って行ったんや
道なりに行くと、なんや高いところから気配を感じたんや
あ
あなたたちは・・・!
コッカさんじゃないの
バフのルイ君と、ブラックのレミちゃん
二ひきともまだ2-3歳
おうちの外壁から足場に上って顔をのぞかせていたんやて
その可愛らしい二ひきは、なんや言いたそうな、寂しそうな顔してたんやて
気がかりになったちえは、毎日その道を通るようにして、彼らの様子を見守ることにしたんや
ちゃんとお家の敷地内で暮らせているし立派な犬小屋もある
・・・・・でも、すごく痩せていて、いつも寒い外に居る。匂いや被毛の汚れが気になって・・・
ちえは色々なところに相談してみた
区役所の人にも相談して、オーナーさんに飼養の様子を聞いてもらうことになった
だけど、大丈夫ですとのことでした
でももし、何か力になれることがあれば・・・と、役所の人にチエの連絡先をそのオーナーさんに伝えてもらったんや
ちえもその子らのこと心配でたまらんかったけど、もうあまり出過ぎたことはあかんかな・・・それぞれ育て方あるし・・・こちらもよく状況もわかってないしって諦めてたみたい
そうして心残りな日々が続いていたけど、そのオーナーさんからチエに連絡があったんや
やっぱり、色々事情があって飼養するのが難しい状態という事を話してくれたんや
色々事情があり今は外で飼っていると
色々聞いていくうちに、ちえの頭の中はいろんな思いでいっぱいになったらしいけど、何度も会ってお話していくうちに、犬だけじゃなくそのオーナーさん家族も、犬との生活の中で問題を抱えて苦しんでいるんだと思えるようになったらしいねん
どうして??どうして??って思う気持ちが無いと言ったら嘘になるけど、そんなこと問いかけてもなんにも解決にならへんからな・・・・
二ひきのうち、女の子のブラックのレミちゃんは、オーナーさんの知人で、やさしいお兄さんが世話を申し出てくれたみたいで、遠方へあずけているそう。
本当はチエは二匹を我が家に迎え入れたい!って思うてたみたい
でもやっぱり僕を含めて3匹のコッカーを育てるなんて、そう簡単なことじゃないという現実にぶち当たったんや。
力になりたいけど、うちでは迎え入れることが難しい・・
中途半端に我が家で預かってしまったら、次に里親さんが見つかった時、この子は2回、親に捨てられたと思ってしまう
早急に動き出さないと!と彼らが安心して暮らしていける環境、里親さんを探すため動き出してん
オーナーさんは体調不良や多忙であったりで、一緒に動くことが難しそうやったから、許可もらって、動き出したん
まずはルイをチャプチャプした!次に我が家の外壁に張り紙をした!オーナーさんも許可してくださった。あ、一応アイツ(ちえの夫)にも許可もらってな(笑)
かっちょいいルイの写真付き!
そうしたら、いろんな人が見てくれて、声をかけてくれた
そしてその中の一人、Aさん
わざわざ電話をくれて、色々力になってくれることになってんや
Aさん自身も二ひきの犬が家族に居て、動物の保護に対してあたたかい心をもつお姉さんやった
今思えば、Aさんと出会えなければ、この問題はいつ解決しただろうかと思うねん、僕感謝しかないねん、ほんま・・・
Aさんとチエは、ルイを連れてドッグランに遊びに行きがてら、犬仲間の皆さんに里親を募っていることを広めてもらったり。とにかくルイをいろんな人に知ってもらって、里親を名乗り出てくれる方を待とうと思った
その傍ら、オーナーさんに相談して、許可をもらって毎日ちえは午後の二時間くらい、「ルイとの時間」を作り、僕の散歩が終わってからルイを連れて歩きまくった!その時間が彼の唯一の運動時間。そして寒い冬。日が暮れるまで、いっぱい歩いて、体温を上げておかないと、外での暮らしは寒くて夜を越せないから・・・
ルイはお散歩のとき目を輝かせて、珍しい外の世界を見るようにいろんなものに興味を持った
午後ルイを笑顔で迎えに行って、夕方食事を摂らせてからルイを家に送り届ける
その頃のちえは冬の寒い夜が怖かったらしいわ
あの子が次の朝、元気に目をさましますようにって
ルイとちえが過ごす午後の2時間
気が付けばもう2か月くらいに続いてた
そんな時間の中で、オーナーさんの犬たちへの意識もすごく変わってきたんや
寒さが厳しい日、雨降り・雪降りの日は、ルイを家の玄関先にいれてくれるようになった
すごい事やと思う!
犬を家に入れられない状況でもあり、出産後、犬アレルギーになり体調的に辛い思いをしている奥さん・・
色々事情があって、ルイは外で暮らすのが常やってんけど、気候が厳しい日は奥さんが勇気をだして家にルイを入れてくれるようになってん
家族に色々言われても、一生懸命説得しようとしてくれた
ちえはそのことを聞いて嬉しかったんやて
そんなこんなで時間が流れ、Aさんの紹介でSさんという方と出会った
Sさんは、ブリーダー崩壊の現場に足を運んで犬を保護したり、警察から連絡を受けて捨て犬を迎えたり・・ほんとうに動物の命を大事に考えている人
保護した犬のうち、重い病気や高齢の犬はSさんの自宅で責任を持って支えている
里親さんに託す前にも、犬が安心して暮らしていける環境なのか、またそのひとの人柄とかライフスタイルとか・・・・犬の個性にあわせてしっかり確認するそうや
Sさんはこのような活動をもう十年以上されていて、沢山の愛犬家のボランティアさん達に支えられているんや
保護活動や犬たちの様子など、ブログを通して発信している
Aさんを介してSさんとしばらくやり取りをさせてもらい「この方ならきっと素晴らしい出逢いを見つけてくれる」
ちえはそう思ったんや
自分の力には限界がある
いろんな人の力を借りなければ
早くこの状況を変えてあげなければ
オーナーさんにその話をした
「お願いします」との事やったけど、時間が経ってオーナーさんに不安な気持ちが生まれた
「ほんとに大丈夫?その人」
「ルイが寂しい思いしないか・・」
等・・・・
誰だってそんな気持ちがわいてくると思う
何度かSさんに会って色々話をして、それから決めたらどうかと提案したけど、オーナーさんは小さい赤ちゃんを抱えているので、なかなかそのような時間を作れないとのことだった
オーナーさんは最後の最後まで決断できずにいた
事情があるけど、やっぱりその人にとっても大事な家族、ルイ
かわいいルイ
でもこのままではこの子がかわいそう 今はお散歩もろくにいけない
オーナーさんの気持ちが行ったり来たり、少し不安定な心になってしまった
当然だと思う
その時ちえはこう伝えた
「Sさんに託すことのみが選択肢ではない
気持ちの整理がつかないのなら、今回は見送るべきだと思う
OOさんのご家族みんながもう少し、少しずつでもルイやレミと生活していくうえで配慮してあげたり、犬が犬らしく生活できるよう環境や体調を気にかけてあげたり・・
贅沢なんかできなくてもいい、ドッグランなんかにしょっちゅう行けなくてもいい
できることから少しずつ頑張ることは難しいでしょうか・・
彼らだって、どんな状況にいようと、○○さん家族のこと大好きなはずだから。一緒に居たいはずだから」
オーナーさん家族、すごく悩んでた
たぶん苦しんでた
見ていてチエも胸がつぶれそうだったんちゃうかな
みんな悲しくて苦しい
奥さんからメールがきた
すごく悩んで苦しんで出した結論
生活を変える事は難しい
ルイの一生、このままだとかわいそう
もっといい生き方があるはず
身勝手な親だと本当に思う
だけど本当に幸せになってほしい
ちえはもう何も言うつもりもなかったし、それでいいと思った
オーナーさんも犬たちも、関わった人達も・・・
もうみんな、いっぱい苦しんだから
それからしばらくして、ルイをSさんに託す時が来た
オーナーさんは別れがつらいからと、チエに託した
オーナーさんは本当に、ルイやレミの事大好きだからすごくつらいんだ、でも最後はやっぱり彼らの一生を大事に考えてくれているから、この決断をしたんだと察した
チエは僕とアイツを置いてでかけた
場所は、Sさんを紹介してくれたAさんのおうち(僕の家から徒歩)
ルイはいっつもピョンピョン飛び跳ねてテンションマックス!
初めて会うSさんにも「コンチハー!僕ね、ルイ君だよ!」というような感じ
しばらくお話した
オーナーさんは今、遠方にいるレミちゃんも、里子に出す決心をされてるという事も伝え、そちらの方も力添えしてくださることになった
オーナーさんと対話してきた私は、Sさんにきちんとオーナーさんのお気持ちや、彼らなりに努力をされてきたことも伝えたかった
Sさんは聞いてくれた
「だーいじょうぶ!ルイ君こんないい子なんだもん!おっとこ前だしね!!
すぐに素敵な家族がみつかるわ!心配いらないよ!」
そんな心強い言葉をかけてくれた
Aさん宅のワンちゃん達と遊んでいたルイが、急にチエとSさんの座るソファの真ん中にちょこんと上り、行儀よくお座りした
チエの方を見たあと、Sさんのほうを見た
ああ この子は何もかもわかっているんやなあ
なんて賢くて強い子
あんたなら大丈夫や
ちえはそう思うたんやて
お別れのとき
Sさんの車にルイを誘導した
少し不安そうだったけど、すんなりバリケンに入ってちょこんと座った
泣いたらルイが不安になるから、泣いたらダメ!と誓ったチエなのに
「ルイ、元気でな
頑張りよ!!」
涙があふれてきて、それを言うだけで精一杯やった
車の扉を閉めて車がゆっくり走り出すと、ルイがウオーンウオーンって遠吠えみたいにないていた
みんな泣いていた
車が見えなくなるまで、AさんとAさんの旦那さんと3人でルイの門出を見送ったらしいわ
最後までルイがいい子やったこと、しっかりオーナーさんにも伝えた
ルイとちえが過ごす午後の二時間
その時間が無くなって、しばらくちえはなんとなく心にポカンと穴が開いた様やったんやて
でもちょっと疲れてたから、ゆっくりしてた
ルイ君の出発から1か月後、遠方にいたレミちゃんがこちらに戻り、ルイ君やほかの仲間が待つSさんのお宅へ託す時となったん
最後にオーナーさんが、レミちゃんをキレイにして送り出してあげたいからと、美容室に行かせてくれはったん。そして、「これぐらいしかできないから・・」と。手渡してくれたたくさんのお洋服やフード!
そのお気持ちが、ちえにはとっても嬉しかったそうやわ
僕心配やわ?
お母さんに
いっぱいお洋服持たせてもらってよかったね!!」
僕とチエとアイツ、みんなでレミちゃんを送り出すべく、ブーブーに乗り込んだ!!
これで最後・・
その後、二ひきは去勢や避妊、その他必要な医療を受けたあと、Sさんのご尽力で二匹とも素晴らしい里親さんに出逢うことができたんや
ルイは4週目に!レミちゃんは2か月後に!
ルイには同じコッカーのお兄さんができ、名前は「クッキー」に改名されたそう (僕もクッキやで)
レミちゃんは優しいお父さんお母さんに迎えられ、どこへいくのも一緒!すっかり甘えたさんや!
名前は「アビゲイル」アビちゃんに改名されたん!
Sさんのブログの方に、犬を迎えた里親さんから写真や現在の様子が送ってこられる
ちえはそれを今でも待ちわびているんや
前のオーナーさんも二匹の元気な姿を見ようと、欠かさずSさんのブログチェックしてくれてた
すごくうれしかった
チエは彼らが巣立ってから、しばらくは心配やった
でももう心配する必要なんてないね!
って笑って言ってたわ
僕?
僕はそんなチエを見てきたし、大変なのわかってたつもりやから、チエが留守にしてる時間もいい子にしてたで
ちょっと寂しいような?気持ちもあったけど
でもルイ君もレミちゃんもほんまにエエ子らやったから、僕何もできひんかったけど応援してたんや~
ほんまに良かった
わたし?
このことで、沢山の方にお力添えいただきました。感謝してもしきれないほどです
そうして、ルイ君、レミちゃんはあたたかい里親様のもとで、犬生の再出発をすることができました
沢山の方に、有難うございます!という気持ちを、始めたばかりのこのブログに書き留めておきたいと思っていました
2か月間、毎日散歩を共にしたルイ君や、家族から離れてしばらく遠方でお世話になっていたレミちゃんからは、多くのことを学んだ気がします
どのような状況に置かれても、卑屈にならず、失望せず
お散歩のときはいつも笑顔
希望を持ってあきらめない
その強い心を見てきました
人間のペットとして飼われる動物
彼らは自分の生き方を選べない
全て人間の手にゆだねられている
だから もっと動物たちの心を知ろうとしてほしい
つらいこと、痛いこと、さみしいこと、こわいこと 嫌なこと
言葉が話せないから
もっと動物たちを見てあげてほしい
ペットである動物は、人間が寂しい時つらい時は、なんにもいわず寄り添ってくれます
そんな優しい心に気付いてほしい
迷い込んだ細い路地
その先で偶然二ひきに出逢った
そこを通るたび、少し寂しい顔を塀からのぞかせている
今思えば、あのこ達が私を呼び寄せたんじゃないかって思います
ルイ君、レミちゃん
出逢ってくれてありがとう