今日はクッキー大佐はお疲れとのことで、私がお話させてもらいます~
わたしとクッキーのこと


クッキーとの出会いは2007年初夏、クッキーがまだ2歳にならないころ
ちょろっと外国に住んでいた私が、帰国して実家に戻っている頃でした
偶然手に取った町の情報誌
「アメリカンコッカー・雄 1歳ちょっと あげます」
私は外国での滞在中、コッカーの男の子が身近にいる生活をしていました
帰国してもその姿が頭から離れない日々でした
私の家族にも相談し、そのオーナーさんと連絡をとりました
意外に近所で、偶然私と同じ職業で、年齢も同じくらいの人
小学生の子供さんのいる家庭
クッキーに初めて会った時のこと
今でも思い出します
ドングリ眼がキラキラしていて、「遊ぼ!遊ぼ!」と私にダッシュしてきました
柔らかい被毛が美しい子でした
事情を聞くと、もともと動物を飼養できないマンションで、隠れて飼っていたけど、夫婦とも忙しくて散歩にもいけないからゲージに入れっぱなしでかわいそうで・・・
とのことでした
思う事は沢山ありましたが、とりあえずトライアルに入り、我が家に来てからは「ここどこ?誰?僕の家族はどこ??」というような様子で、ガサガサ落ち着かず、次第に元気がなくなり、眼の力がなくなってきました
家族に歯を立てた時、考えました
やはりどんな家族でも、この子にとっては大切な大好きな家族
オーナーさんにやはり今迄通り、なんとかしてこの子と暮らせないか相談してみよう
そう思い連絡をとり、クッキーを連れて会いに行きました
するとこんな言葉が返ってきました
「もう関係ないですから。うちも困るんですよ、思っていた以上に大きくなって・・
うちではどうにもできません」
クッキーは久しぶりにオーナーさんに会えて、嬉しくてしっぽをブンブン振っている
私は怒りと悲しい気持ちでいっぱい
「じゃあこの子がうちでも飼えなくて、保健所に連れていかれたり、野良犬になってしまってもいいんですか」
「お好きなように。もう関係ないですから。こっちも忙しいんですから・・・では」
そういって背を向け、クッキーに触れることもなく帰って行かれました
クッキーと帰宅し、ショックでうなだれている私に母がひとこと
「縁があってこの子はうちに来たんやから、うちにおったらいいんよ」
そのひとことで、怒りやら悲しみから救われました
「この子が死ぬまでずっと一緒に居る」
そう思いました
クッキーが家族の一員となり、はじめは大変でした
クッキー自身もなかなか受け入れることができない様子でした
3歳~4歳くらいのころは私も忙しく、クッキーを両親に任せっきりの日々が続きました
5歳のころから眼の手術や本格的な治療を初めて、もう何度全身麻酔したかな・・・
最終的に一昨年、右眼失明・義眼挿入の闘病を経て、今穏やかに生きています
私たちが信頼関係を築けてきたのは、たぶんクッキの眼疾患が急性期の頃
ここ数年のことです
たぶん辛いことを一緒に乗り越えることができたからかな?
と勝手に私は思っています
クッキーはなんにも言わないから、どう思っているかはわかりませんが、いつも私のことを見ていてくれて、居てくれるだけであたたかい気持ちになります
クッキーと出会えて、私のほうこそ幸せにしてもらった
今はそう思います
世の中には、人間の身勝手な事情で、悲しい一生を送らなければならない動物がたくさんいます
昨年、数か月ですが、諸事情があるご家族のワンちゃんのお世話をしていました
クッキーと同じコッカーさん
とっても明るく元気ないい子!
(のちに、無事素晴らしい里親さんと出会えました)
その時ちょっと相談があり、動物愛護協会の方とお話したのですが
その職員の方が教えてくれました
「我が家へと 誘った出会い 大切に」
その年のその団体のスローガンに採用された言葉だそうです
この言葉をたくさんの人に知ってもらいたいと思いました
わたしとクッキーもあるご縁で出逢った
でも、出逢う運命だったのかもしれませんね?
明日もあさっても、一緒に散歩に行こうな!
(日差しが辛いけど・・!!)