今回はいつものブログと違って、ストーリー仕立てです。
クウが行くいつもの公園(於大公園)の物語
青い鳥
そこは、町から少し離れた小高い丘の上の自然豊かな公園。
そこは、たくさんの生き物が集まる小さな楽園・・・・
3年前、1羽のカワセミがこの公園にやってきました。
カワセミはこの場所を生涯の住処として選んだのでした。
毎朝の狩り、そのブルーの身体は朝日を浴びてキラキラ光ります。
その美しさは見る者を引きこんでいきます。
集まりだしました。
静寂な朝の公園にカメラのシャッター音が響き渡ります。
小さな公園はあふれていました。
カワセミが狩り場を移動するたびに追いかけます。
獲物の小魚を狙います。
そして一気に水中へダイブ
失敗すると別の場所に移動・・・・を繰り返します。
ある日、池の端に1本の枝が突き刺してありました。
それはカワセミにとって有り難い狩り場になったのです。
と同時にカメラマンたちの絶好のシャッターポイントにも
なりました。
月日が流れ、カワセミにお嫁さんがやってきました。
カメラを持って訪れるようになりました。
そのうち、メスの姿が見えなくなったことで、卵を産んで温めて
いるものと思われ、子供の巣立ちが期待されました。
入口はたくさんの葉に遮られ、外からは見えません。
葉は内の気配を消し、外敵の侵入を拒む大切な壁となって、
若い夫婦と卵を守ってくれていました。
ところがある日、公園の整備のためなのか周辺の木々が
取り払われていたのです。
卵を温める夫婦には、よそへ引っ越すことは出来ません・・・
巣穴から一気に飛び出すカワセミを撮ろうと、対岸に集まる
カメラマンたち・・・・・
今日も朝から飛びまわります。
この日も夕方まで狩りを繰り返し巣穴を往復します。
いっせいにカメラのレンズが彼を追いかけます。
なかったのでした・・・・・
翌日、カワセミが巣穴から出て来ることは ありませんでした。
次の日も、その次の日も・・・・・
たくさんの人たちに癒しという幸せを届けてくれた青い鳥・・・・
あなたの幸せは誰が届けるのですか・・・・
あなたはこの公園に来て、幸せだったのですか・・・・
公園は3年前と変わらず、今日も静かな朝をむかえています。
「青い鳥」 おわり
口ばしにオレンジが入ってるのはメスです。
カメラを持って公園に来る人、最初はこの公園を昔から紹介
してる人とパパぐらいだったんだよ
そのときはこんな写真も撮れたんだよ
(このあとクウがカワセミを追いかけたね )
もう、こんな写真も撮れなくなってしまったね・・・・