長らく介護鬱に苦しんできた友人に、

5年ぶりに復活の兆しが出てきた。

 

3年前くらいに続けてご両親を亡くし、

その前の2年から介護鬱。

 

そして亡くした後は、更に酷い親ロスとなってしまった。

友人はご主人と死別で子供無し。

 

血縁を失う喪失感が強かったと思う。

ママが死んだらどうしたらよいか分からない、

自信が無い!とよく言っていた。

 

強力で優秀な両親

(ホントに失礼ながら、私から見るとかなりの毒親、)に

依存してきたので、

回復にも長い時間がかかったように思われる。

 

 

コロナ前から友人達との集まりにも出て来られなくなっていた。

 

介護中から体重は10キロ程減ってしまい、

ご両親の死後2年ほどは 食料の買い物に出る以外は

どこにも出ず。ご両親の部屋はそっくりそのままだそう。

 

自室のソファに座ってTVはつけるものの

内容はまるで入って来ず、食事は一日一回がせいぜい。

 

夜は眠れず睡眠導入剤と安定剤に頼る日々。

 

私達友人も随分心配してずっと見守って来たが、

やーっとここに来て回復してきた様子。

 

良かった。

 

これまでもたまには電話で話はしていたが、

最近スマホの機種変したことをきっかけに

スマホの使い方から始まって

頻繁に連絡が来て色々話すようになった。

 

彼女がやっと浮上してきたキッカケは

ふと聞いたエレファントカシマシの宮本浩次さんの歌だったそうだ。

 

思わずYouTubeで一晩ぶっ続けで見てしまったそう。

 

その時初めて、ご両親を失ってから二年間で初めて

二人の事が頭に浮かばずに数時間を過ごす事が出来たそうだ。

 

これは大きな救いだ。

 

そしてYouTubeの宮本浩次さんの歌をスマホで聴きたい

その一念で 機種変を決意。

 

重い腰を上げて、

ドコモのスマホ教室に出かけるようになったそうだ。

 

そして少しずつ他の事にも興味も出てきて

放りだしていた片付けや家事や何やら

外の世界の事にも目が行くようになったらしい。

 

「5年くらい冬眠していたようなもので

浦島太郎の心持ちだ・・」と言っていたけれど、

まあここまで来たらもうひと安心。

 

話していても以前は声が小さくてカサカサしていたし

話し方もゆっくり。同じ事を何度も言っていた。

 

今は昔の調子が戻ってきて、

少し早口になって笑い声も聞けるようになってきた。

声にも艶が出てきたよ。

 

 

まあ、ホントに良かった😀

この調子で回復して欲しい。

 

まだまだ人生は楽しめるよ。

 

しかし音楽の力ってスゴいね。

宮本浩次さんの歌で救われたという事でしょう。

 

今はそのライブに行くのを目標にしてる・・と言っていた。

 

それを聞いて(全くファンでない私だけど)

彼女の応援隊として

「その時は必ず付き合うよ!」

・・・と力強く答えたのだった。